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原嘉孝が歌って踊る“セクシー力士”に。前代未聞の相撲エンターテインメントが博多座上陸!2021/01/04

原嘉孝が歌って踊る“セクシー力士”に。前代未聞の相撲エンターテインメントが博多座上陸!

 1月17日から福岡市の博多座で上演される舞台劇「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」。主演を務める原嘉孝(ジャニーズJr.)とプロデューサーの浅生博一氏が市内で行われた取材会に出席し、作品の手応えや今後の意気込みなどを語った。

 明治座、東宝、ヴィレッヂ(「劇団☆新感線」の運営会社)に所属する男性プロデューサー3人が立ち上げた「三銃士企画」。その第1弾となる公演が「両国花錦闘士」だ。原作は岡野玲子氏の同名漫画で、時代は1980年代後半~90年代初頭のバブル期。荘厳なイメージの角界をテーマに、原演じる美形でナルシストな力士・昇龍と、彼を取り巻く人々が繰り広げる人間模様をポップに描いた“相撲コメディー”となっている。

 取材が行われたのは、12月から始まった東京公演の期間中。無事開幕を迎えられたことについて、原は「ここまでやってこられて、多方面に感謝の気持ちでいっぱいです。本番を重ねるほど力士としての昇龍が自分の中に入っていくという感じがあって、気持ちよく演じています」と力強く語った。

 原は、今回初めて博多座の舞台に立つ。「福岡は食のイメージが強いです。昇龍は、ソップ型(やせ型の力士のこと。ぽっちゃりした力士はアンコ型と呼ぶ)の力士なので好き勝手には食べられないのは残念ですが、さっぱりしたものを食べたいです!」と期待を寄せる。「一応座長ですが、僕一人で作る作品ではなく、キャスト・スタッフ含めた102人が作り出す舞台。変に背負いすぎず、みんなを信じていきたい。コロナですごく大変な世の中になってしまった今こそ、エンタメの力が求められていると思うので、博多座に来るお客さんにもぜひ何も考えず、笑って帰っていただければ」と意気込んだ。

原嘉孝が歌って踊る“セクシー力士”に。前代未聞の相撲エンターテインメントが博多座上陸!

 主役の降板で、急きょ代役を演じることになった原は「(話を聞いて)びっくりしました。プレッシャーも感じましたが、僕が主役を務めることでこの公演が成立するのであればやるしかないと思った」とオファーを快諾。その後に行われたポスター撮影は、東京・六本木「クラブマハラジャ」で午前6時に行われた。「早朝にこんな笑顔ができるのはたぶん僕しかいないと思います(笑)」と笑いを誘った一方、「全国にこのビジュアルが出るので、少しでもいい状態で写りたいなと、早めに入って直前までトレーニングをしていました」と、ストイックな一面も見せた。

 そうして完成したポスターは、まわし姿でポーズを決めた印象的なもの。本編でも開幕後すぐに裸で歌い踊るシーンがある。客席から裸を見られることについては「今年(2020年)の2月くらいから作品とは関係なく筋トレをしていました。これは“筋トレあるある”だと思うんですが、裸を…見られるのが好きなんです(照)。本番を重ねれば重ねるほど気持ちよくなってきます。…変態ですね(笑)」と告白した。

原嘉孝が歌って踊る“セクシー力士”に。前代未聞の相撲エンターテインメントが博多座上陸!

 劇中のポップな主題歌「Naked Men 見ろ、裸の俺たちを!」は、相撲好きで知られるデーモン閣下が作詞と歌を担当。作曲は2.5次元舞台などの楽曲制作を行う和田俊輔氏が手掛けた。曲の印象を聞かれた浅生氏は「メタル、ロック系をメインにされている閣下にラテンを歌ってもらうのは、和田氏の面白い発想だなと思いました。レコーディング中に、閣下は『だんだん桑田佳祐みたいな歌い方になっているな?(笑)』とおっしゃっていましたが、最後はしっかり閣下の歌になりました」と裏話を披露。原は「聴けば聴くほどテンションが上がる曲。周りからも好評で、僕も本番前に主題歌を聴いてテンションを上げています。本編中(にも)嫌というほど聞くのに(笑)。それくらい大好きです」と絶賛した。

 初めは昇龍の兄役としてキャスティングされた原。浅生氏との出会いは劇団☆新感線の「メタルマクベス disc2」で、以来食事に行くなど親交を深めていった。当時は宣伝などを担当していた浅生氏だったが「いつか自分がプロデュースする映像・舞台があれば(原と)一緒にしたい」と考えていたそう。そんな時に立ち上がったのが、この「三銃士企画」というわけだ。

 さらに、主演の代役に原を抜てきしたことについて、浅生氏は「カンパニー(共に一つの作品をつくる、キャスト・スタッフ含む集団を指す演劇用語)内からキャスティングするのが最善だと思い、すぐに原くんの名前を挙げました。たくさんの人の応援や支えがあって、スケジュールも最初の予定通りで進められました」と説明。原も「こうやって任せてもらえて素直にうれしかったし、期待に応えたい。いろいろあってからも、全員この作品を成功させたいという思いが変わらなかったから、僕も胸を張ってやりますと言えました」と振り返った。

原嘉孝が歌って踊る“セクシー力士”に。前代未聞の相撲エンターテインメントが博多座上陸!

 印象に残っているシーンを聞かれた原は、兄役となった木村了との場面を回顧。当初自分が演じる予定だった役を木村が演じ、演技のアプローチの違いに驚いたという。「こんな演じ方もあるのかと勉強になります」と刺激を受けた様子だ。

 ほかの共演者とのこぼれ話も。ライバル役・雪乃童を演じる大鶴佐助については「お芝居に対して誰よりも熱心。僕が昇龍役に決まった時も毎晩のようにメールをくれて、細かい部分もアドバイスしてくれた。お世話になっています」と感謝。昇龍を惑わす大手芸能事務所の社長役のりょう、相撲部屋のおかみ役の紺野美沙子に関しては「りょうさんは僕が体作りで栄養面のバランスが取れていなかった時、お弁当を作ってくださいました。紺野さんはかわいらしい方なのですが、先日本番始まる前に僕の楽屋に来て怖い顔で『ジャニーズのタレントが見に来る時は事前に言ってよ!』と怒られました(笑)。誰よりもピュアな方です」と貴重なエピソードを披露した。舞台「メタルマクベス disc2」で共演経験のある大原櫻子と徳永ゆうきについては「以前共演して以来、3人のグループメールがずっと動いています。仕事のこともなんでも相談する仲なので、また一緒に仕事ができてうれしい。友達であり仕事の仲間で、歌も芝居も尊敬するところばかりです」と切磋琢磨(せっさたくま)する関係のようだ。

 最後は、博多座公演を心待ちにしている人へ「どんな方が見ても楽しめる作品になっていると思います。コロナで大変な世の中ですが、感染対策ばっちりでお待ちしておりますので、ぜひたくさんの方にご来場いただければと思います。よろしくお願いします」とメッセージを寄せ、締めくくった。

【公演情報】

「両国花錦闘士」 
原作/岡野玲子(小学館クリエイティブ「両国花錦闘士」)
脚本・演出/青木豪
主題歌/デーモン閣下
公演期間/2020年12月 東京・明治座(15~23日) 
2021年1月 大阪・新歌舞伎座(5~13日)、福岡・博多座(17~28日)
企画・製作/東宝、ヴィレッヂ
制作協力/明治座


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