原菜乃華&ACEes・作間龍斗が考える“普通”と“特別”とは?「ないものねだり」でほしい能力も発表2026/10/20 21:55

原菜乃華、作間龍斗(ACEes)がダブル主演を務める映画「ないものねだりの君に光の花束を」(配給:ショウゲート)が、11月20日に全国公開。それに先駆け、10月20日に完成披露試写会が開催され、原と作間、向井怜衣、吉沢悠、眞島秀和らが登壇した。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)など、泣ける青春小説のヒットメーカー・汐見夏衛氏の同名小説「ないものねだりの君に光の花束を」(角川文庫/KADOKAWA刊)を、原と作間のダブル主演で実写映画化する本作。監督は、「blue」「僕は妹に恋をする」「海を感じる時」など、若者の揺れ動く心情や輝きを描くことに定評のある安藤尋氏が担当する。
主人公は、個性がなく“普通”である自分に嫌気が差している高校生・染矢影子(原)と、人気急上昇中のアイドルグループ「CHROME(クロム)」のメンバーで、誰もがうらやむ“特別”なクラスメート・鈴木真昼(作間)。学校でも人気者の真昼に対し、別世界の遠い存在だと引け目を感じていた影子。しかし、真昼と一緒に図書委員を担当することになり、彼が誰にも打ち明けてこなかった壮絶な過去を知る。
原と作間が考える“普通”と“特別”とは
本作の主人公は“普通”な影子と“特別”な真昼。この“普通”と“特別”というテーマについて、原は「影子は自分のことをすごく普通だと思っていて、それに対してコンプレックスを抱いているキャラクターです。でも、いざ人のためとなると、想像以上の優しさや行動力を発揮できる一面もあって、それは真昼からしたら特別なこと。自分が当たり前にやっていることって、当たり前だからこそ、あまりその良さに気付けないですが、人と真摯(しんし)に向き合うことで、誰かにとっての特別な存在になれるのではと思いました」と自身の意見を語る。

対して、作間は「真昼とは、僕自身もアイドルをやっているという共通点もあり、撮影期間中やプロモーション期間中など、“普通や特別ってなんだろう”といろいろ考える機会が多かったです。その中で、普通も特別も共存できるっちゃできるなと。自分次第で普通にも、特別にもなれる。人それぞれの感覚ではありますが、僕は特別である部分に感謝しつつ、普通である部分もなんとか自分の中で守っていきたい。自分の中の普通と特別の感覚を見直す機会にもなりました」と、本作を通じて得た気付きを明かした。
真昼のマネジャー・長谷川幸次役の吉沢も思うことがあったようで、「特別と普通の話が出てきましたが、僕はアイドルという存在は特別側にあると思うんです。そんな中、作間さんご自身がアイドルをやられているのに、また自分と違うアイドル像を演じるということで、“どういうふうに作っていくのだろう”と興味がありました」と当初の心境を告白。続けて、「真昼のダンスシーンがあって、作間さんと振り付けの方が“こういうふうに撮っていこうね”と確認していた時間が、10~15分ぐらいあったんです。その瞬間、いい意味で周りのスタッフさんも僕も声を掛けられないぐらいの空気感で……。“このシーンを、アイドルのパートとしてしっかり決めるんだ”と、役に落とし込もうとしている作間さんの思いを強く感じた、印象的な撮影の日がありました。そんな作間さんの姿をマネジャー目線で見られたのはすごく楽しかったです」と、劇中同様の信頼関係をうかがわせた。

本作は影子と真昼の関係性が大きな魅力の一つだが、原は「2人は恋よりももっと深い関係でつながっている間柄で、2人の間にしか流れない絶妙な空気やその距離感が、画面を通して皆さんに伝わったらいいなと、ずっと考えながらやっていました」とのこと。作間も「言葉にできる“関係性”には、どれも100%合わないようにしていました。友達や親友にはしないし、恋愛にもしない。何かの言葉にマッチしてしまったら、それは2人の関係性じゃないのかなと思って……」と、思わずうなずいてしまう解説を展開した。
一同がないものねだりで“ほしい能力”とは?
中盤では、作品名の「ないものねだり」というワードにちなんで、それぞれが“ないものねだり”している能力やものを発表していくことに。これに対して、一同からは「運動神経」(原)、「帰国子女」(作間)、「年の差お兄ちゃん」(向井)、「作間くんのダンススキル」(吉沢)、「大きな目」(眞島)などの回答が。

この答えについて、原は「私、自他共に認める運動音痴なんです。今後、役で何かスポーツをやらなきゃいけなくなったらどうしようと、今からひやひやしています」と弱点をポロリ。対して、作間からは「帰国子女って、なんかかっこ良くないですか? でも、1~2か月ぐらい海外行ったところで名乗れないですし……。そんなになりたいかと言われたらそうでもないのですが、そういう生まれながらの肩書きがほしかったです(笑)」とユニークな理由が飛び出す。

向井は「私自身は上に1人姉がいるのですが、歳が近いのもあり、けんかばかりしていて。そんな中、友達間の会話で『お兄ちゃん迎えに来てるよ』とか、『あの子のお兄ちゃんがかっこいい』と聞くとうらやましくて」と、兄という存在への憧れを熱弁。吉沢は作間のダンスにほれたようで「ステップを踏んでいるところから、指の先まできれい」と絶賛し、眞島は「私はどちらかというと切れ長の方の目なのですが、ぱっちりとした大きな目にも興味がありまして。ただ、見えている範囲が違うんじゃないかとか、そういった意味で(笑)」と研究心をのぞかせた。

“言葉の花束”のプレゼントも!
さらに、作品名の「光の花束」にちなんで、「言葉の花束」としてエールを贈り合うコーナーも。作間は共に主演を務めた原に、「劇中では2人での会話の時間がほとんどでしたが、ここまでセリフ量のある作品は、これまでそんなにやっていなくて。なので、“どうしたらいいだろう”と考えたり、少しふわっとした状態で現場に入ってしまうこともあったのですが、影子と真昼の関係のように、僕も原さんのパワーで引っ張ってもらった瞬間が多かったなと感じています。撮影の状況的に、原さんがカメラの後ろにいるような場面でもすごく存在感があって、いつの間にかカメラが頭の中で消えてしまうぐらい。本当に、全編を通して助けていただきました」と、花束と共に感謝の思いを伝えた。

原と作間が本作を通じて伝えたい思いを語る
改めて本作を通じて伝えたいこととして、作間は「僕はこの作品を見て、“そのままでいいんだな”とすごく感じました。そのままでいることで、もしかしたら誰かのことを助けているかもしれないし、孤独を感じていても、実は周りにすでに手を差し伸べてくれている人がいるかもしれない。すごく自分を見つめ直す機会になりました。どの世代の方でも、普通と特別の間で悩むことはあると思うので、ぜひ広い世代の方にこの映画を見ていただけたら」と、実体験を交えてその魅力をアピールする。
原も「原作を最初に読ませていただいた時に、人と人なので、どうしても100%相手のことを理解しきることはできないのだなと強く感じて。それはすごく悲しいし、やるせなさもありますが、相手のことを少しでも理解するために努力をし続けることが、“誰かを思うこと”や“大切にすること”の本質なのかなと、影子という役を演じることで改めて気付かせていただきました。そういう温かいメッセージのこもった作品なので、たくさんの方に届いたらうれしいです」と凛と前を見据え、会見を締めくくった。

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