中村倫也が吉田松陰役に 松坂桃李主演「逆賊の幕臣」斎藤工、寛一郎ら新キャスト発表2026/10/09 12:00

松坂桃李が主演を務める、NHK総合ほかで2027年1月10日スタートの大河ドラマ「逆賊の幕臣」(日曜午後8:00ほか)に、中村倫也、寛一郎、斎藤工、西岡德馬が出演することが発表された。
本作は、これまで「維新の英雄たちの物語」として語られることが多かった幕末の歴史を、“逆賊”と呼ばれた幕府の人々の視点から描く作品。主人公は、日本初の遣米使節として海を渡り、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才で、幕末に生きた“ラスト・サムライ”にして、誰よりも早くニッポンの近代化を担った“ファースト・モダン”、幕臣・小栗忠順(松坂)。脚本は、連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか)などを手がけた安達奈緒子氏が担当する。
“熱源”を魅力的に提示できるよう、最大限を尽くしたい

長州藩の下級武士の次男で、松下村塾で多くの弟子を教育した吉田松陰を演じるのは中村だ。吉田は、ペリーが来航すると、自らの足で西洋を知るべく密航をくわだてて入獄。やがて思想をいっそう過激化させ、倒幕へと突き進んでいく人物。
大河ドラマ3作目となる中村は「熱をどれだけ表現できるか」と意気込みを見せ、「世界情勢の中、それぞれの正義を胸に、走り、ぶつかり、渦巻いた幕末の動乱。あるものは沈着に。あるものは苛烈(かれつ)に。しかしそのどれも、今の僕らには想像もつかないような使命感を帯びていたのだと感じます」とキャラクターを分析する。
続けて、「さまざまな資料を通じて学んだこと。実際に萩を訪れて感じたこと。今作における、吉田松陰という〝熱源〟を魅力的に提示できるよう、最大限を尽くしたいと思います」と役への強い思いを語った。
自分なりの高杉晋作を見つけていきたい

吉田を生涯の師と仰ぎ、後に「奇兵隊」を創設する長州藩士の高杉晋作役には寛一郎が起用された。江戸へ遊学し、かつて松陰も訪れた安積艮斎(中村雅俊)の塾の門をたたき、小栗と出会う。同じ頃、老中暗殺をくわだてていた松陰が江戸の牢(ろう)へと送られ、松陰を救いたい晋作は、小栗を頼みの綱とする。
寛一郎は、「『おもしろき こともなき世を おもしろく』。僕が高杉晋作という人物に惹かれる理由の一つが、この言葉にあるように思います」と共感をにじませ、「これまでもさまざまな作品で描かれ、多くの人に愛されてきた高杉晋作という人物を演じさせていただくことに、うれしさと同時に緊張も感じています」と心境を明かす。
役作りについて、「今回の作品の中で、彼がどんな人物として立ち上がっていくのか、僕自身、まだその全貌は見えていません。だからこそ、これから彼の人生や言葉に触れながら、自分なりの高杉晋作を見つけていきたいです」と覚悟をのぞかせた。
久光の人間臭さも含め、丁寧に生きたいと思います

斎藤が演じるのは、薩摩藩主・島津斉彬の異母弟で、兄の死後に藩政を握る島津久光。孝明天皇の信頼も得て、朝廷の使者と共に念願の江戸入りを果たし、幕府に政治改革を求めるも、“想定外”が待ち受けている。斉藤は「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(NHK総合ほか)以来、4度目の大河ドラマ出演となる。
斎藤は、「島津久光という人物を知るほど、幕末の大きなうねりの中で果たした役割と、その一方で兄・斉彬の陰に隠れ、語られることの少なさにひかれます」と奥深い魅力を語った。さらに、「兄の遺志を背負い、侮られ、理想を阻まれながらも時代の中心へ進んでいく。決して一直線ではない久光の人間臭さも含め、大河ドラマという長い時間の中で丁寧に生きたいと思います」と役への思いを述べた。
これはもう、運命的なものを感じます!

西洋の知識に精通し、高名な蘭学者まで幅広いネットワークを持つ薩摩藩主の島津斉彬役は西岡が務める。まだ無名だった勝麟太郎(大沢たかお)の蘭学の才を見込み、壮大な海軍構想を語り、勝に多大な影響を与えた。
過去にも薩摩藩の重臣を演じた経験を持つ西岡は、「テレビがいまだモノクロ画面だった頃の大河ドラマ『花の生涯』(1963年)、『赤穂浪士』(64年)を食い入るように見ていたのを懐かしく思い出す。いつの日か自分も大河に出たい、その思いは通じ85年の『春の波涛』以来今回の『逆賊の幕臣』は、記念すべき10作目に当たる」と感慨深く語った。
数々の作品の中で西岡は、「いろいろな人物を演らせていただいた。ことに記憶に残るのが1990年の『翔ぶが如く』、薩摩藩・島津斉彬公の重臣・赤山靱負役です。西郷隆盛に薫陶を与えた人物で最後は責任を取って自刃した。その切腹シーンは、見た人から『あれは感動的だったね、第1話目で一番良い役だよ』と言われたうれしさは、今でも忘れない」と思いをはせ、「さてさて、その薩摩藩の名君、斉彬公が今回の私の役どころ、『これはもう、運命的なものを感じます!』」と喜びをあらわにした。
本作を手がける制作統括の勝田夏子氏は、「今回は、薩摩藩・長州藩の人々。いわゆる『幕末の志士』とそのゆかりの皆さんで、歴史上の有名人ばかりです」と今回の発表を説明する。
勝田氏は艮斎の門下生に松陰と晋作がいたことに驚きつつ、「中村さん演じる吉田松陰は、松下村塾でもこんな風に場を掌握していたのかと想像が膨らむ弁舌家ぶり。ほれぼれするようなセリフ回しと、若き小栗との邂逅(かいこう)をお楽しみに。寛一郎さん演じる高杉晋作は、はじめは師・松陰を慕う若き青年として登場しますが、やがて大胆かつ過激な行動力を発揮していきます。その危うい振れ幅をご堪能ください」と、それぞれの魅力を伝えた。
一方の薩摩勢については、「はじめは大沢たかおさん演じる勝麟太郎と出会います。斎藤さん演じる島津久光は、一度も薩摩を出たことがない身でありながら、江戸にやって来て幕府を揺るがします。有能さとあか抜けなさ、二面性の裏にある葛藤が見どころです。そして、ドラマ『SHOGUN 将軍』(24年)も記憶に新しい西岡さんが演じるのは、島津斉彬。勝をも心酔させた希代の名君として、その近代化構想のスケール感と圧倒的なカリスマ性を余すところなく表現してくださいます」と期待を寄せた。
さらに勝田氏は、「若き日に出会って純粋な気持ちで語り合うも、やがて時や立場に引き裂かれていく人の世の無常。それぞれが真剣に未来を考え、愛憎入り乱れるドラマをご期待ください!」と呼びかけた。
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