齋藤潤が小栗家の養子に、草川拓弥は従者役!「逆賊の幕臣」瀧内公美、ANIら新キャスト発表2026/08/28 12:00

瀧内公美、齋藤潤、飯尾和樹、草川拓弥(超特急)、ANI(スチャダラパー)、甲本雅裕が、NHK総合ほかで2027年1月10日スタート予定の大河ドラマ「逆賊の幕臣」(放送時間未定)に出演することが発表された。齋藤、ANIは大河ドラマ初出演となる。
松坂桃李が主演を務める「逆賊の幕臣」は、これまで「維新の英雄たちの物語」として語られることが多かった幕末の歴史を、“逆賊”と呼ばれた幕府の人々の視点から描く作品。主人公は、日本初の遣米使節として海を渡り、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才で、幕末に生きた“ラスト・サムライ”にして、誰よりも早くニッポンの近代化を担った“ファースト・モダン”、幕臣・小栗忠順(松坂)。脚本は、連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか)などを手がけた安達奈緒子氏が担当する。
今回発表された6名は、主人公・小栗忠順の家とライバル・勝海舟の家にゆかりのある人々として登場。

勝海舟(大沢たかお)の妻・たみを演じるのは、瀧内。たみは、江戸神田の商家の娘として生まれるが、深川で芸者をしていた頃に勝と出会って結婚。無役で貧乏暮らしの勝を賢妻として支える。同じ帯を何年も締め、家屋の板をまき代わりに割って煮炊きするような暮らしにもめげないたくましい女性だ。出世後、男のみならず女にもモテた勝には愛人が大勢いたが、たみは江戸の屋敷で彼女らとともに暮らし、どの子どもも分け隔てなく育てる。勝を慕う人々を大事にするたみは、勝家をおおらかに取り仕切るゴッドマザーのような存在になっていく人物として描かれる。
大河ドラマは「光る君へ」(24年)に続き2作目となる瀧内は「『逆賊の幕臣』というタイトル、守ることが正義なのか、改革することが正義なのか、令和が始まったいま、世界を見渡せば、歴史は同じことが繰り返されていると感じます」と作品への思いを明かし、「これから先私たちは、いずれの道を選ぶのか。作品を通して、わたし自身も考え、見つめ続けなければなりません」と語る。役への意気込みについては、「海舟が抱き続けた信念を見守り、たみさんとして”凛と、たくましく”在り続けたいと思います」とし、「心を込めて演じますので、どうぞよろしくお願いいたします」と決意を述べた。

齋藤が扮(ふん)するのは、小栗家の養子・小栗忠道(悌次郎)。小栗の幼なじみである駒井朝温の次男として生まれる。やや思い込みの激しい一途な性格だが、責任感が強く真面目である。小栗が遣米使節に選ばれた時、万が一帰れなかった場合の跡取りが必要になり、小栗家の養女・鉞の許嫁として養子となる。やがて小栗が開いた横浜仏語伝習所の第一期生となってフランス式の兵学、軍事教練を修め、徳川慶喜とフランス公使の会談で通訳を務めるまでに。幕府が崩壊した後は、父と知行地・上州権田村に隠遁し新たな生活を始める。
本作で大河ドラマ初出演を果たす齋藤は、「初めての大河ドラマ出演、とても緊張しております」と率直な胸の内をつづり、「小栗忠順の養子、忠道を演じます。知らないことばかり、見るもの聞くものが初めての幕府側の史実」と役柄への向き合い方を語る。「激動の時代を、己の信念を貫き、信じて駆け抜けた若き幕臣。忠道の志の高さと熱量をお届けできること、光栄に思います。父である松坂桃李さんの背中を全力で追いかけてまいります。覚悟を持って挑みます。ぜひ見届けてください」と力を込めた。

飯尾が担うのは、みちの父・建部政醇。播磨国林田藩の八代藩主で、神田明神のそばに江戸屋敷があり、ほど近い小栗家と行き来があった。少年時代の小栗が建部家を訪れ、国家について堂々論じあったという逸話も残る。建部は将軍への献上品なども取り扱う「奏者番」を務めたこともあり、珍しい品や道具を集めている。娘のみちも品々の由緒や金銭の記録をつけるといった趣味を持ち、オタク気質を受け継いだ。建部にとって、理屈っぽくて道具や数字が好きな記録魔・小栗は、娘の結婚相手としてうってつけの存在だった。
「おんな城主 直虎」(17年)以来、2作目の大河ドラマ出演となる飯尾は、「ぺっこり88°、ずんの飯尾和樹です」とユーモアを交えて自己紹介し、「大河ドラマに出演させていただくのは、2017年の作品『おんな城主 直虎』以来です」と振り返る。前作については、「『以来』と言うほどの出演ではなく、全国を歩き回っている薬売り役で、茶屋で休憩しながら相方のやすと『あそこは戦が終わりそうだな』などと話しているのを、柴咲コウさんたちが情報として聞きに来ているという短いシーンでした」と明かし、「ですが、スタジオ内の街道沿い茶屋セットのリアリティと迫力に『屋外撮影みたいだ!』と興奮したのを覚えています」とエピソードを添えた。今回の役については、「そして今回、薬売りから出世しました! 一万石の殿さま、建部政醇さんです! どんな建築物に存在する人なのか楽しみです」とちゃめっ気を見せた。

草川が演じるのは、小栗の従者・荒川祐蔵。常陸国出身、放浪の末に縁あって小栗の従者となった。言動が荒々しく一見すると粗野ではあるものの、決して強い者にこびないだけで、実は勘が良く頭が切れる。彼の素質を直感的に見抜いた小栗は、いつも祐蔵をそばに置くようになり、さらには遣米使節団にも随行させる。故郷・水戸で高まる尊王攘夷運動と小栗が進める近代化とのはざまで、祐蔵自身の価値観も揺さぶられていく。やがて小栗が上州権田村に隠遁する際も、祐蔵は主人と運命を共にすることになる人物だ。
「天地人」(2009年)、「平清盛」(2012年)に続き、本作が3作目の大河ドラマ出演となる草川は、「祐蔵を演じさせていただきます。水戸あがりのやんちゃ坊主。殿の元で寄り添い、刺激を受け、そして己の心に常に自問自答しながら成長していきます。殿と最後まで共にしたその人情に心打たれました」と役への理解を示す。「自分にとって15年ぶりの大河ドラマ、しかもここまで深く関わらせていただくのは初めてです。身の引き締まる思いですが、祐蔵のようにある意味自由に好奇心旺盛に幕末を生きたいと思います」とし、「視聴者の心に届くよう精進すっぺ」と地元の言葉で意気込みを表した。

ANIは、小栗家家老格・武笠祐左衛門役を担当。小栗の父・忠高の頃より小栗家に仕える。2500石の旗本家の内情を隅々まで把握し、用心深く、堅実に切り盛りする実務家。「又一の一番槍」の誉を一身に背負う、家付き娘の小栗の母・くにの思いを肌身で感じてきた。相次ぐ物価高で台所は火の車だが、厳格でいながら誠実なたたずまいでこの家に安心感を与えている。小栗の渡米で当主不在となる間も留守宅を任された。やがて小栗が上州権田村へ隠遁する時も、武笠は江戸に残って屋敷を守り続ける人物として描かれる。
キャリア初の大河ドラマ出演となるANIは、「この度、小栗家用人武笠祐左衛門役を演じるスチャダラパー・ANIです」と自己紹介し、「今までドラマにはチョイ役でしか出たことがなくて、ちゃんと名前がある役は初めてなのでちょっとドキドキしてます。ワクワクもしてるけど」と率直な心境を明かす。「そして小栗家のお屋敷がある駿河台は、親の勤めていた会社があったあたりで、子どもの頃からよく行ったりしてたなじみのある場所なので、なんか縁を勝手に感じたりしております」とゆかりを語り、「あと、激動の時代の’じゃない方’を描くというのも自分に合っているような気がしてます」とユニークな視点を披露した。

甲本が演じるのは、上州権田村名主・佐藤藤七。小栗家の知行地、上州権田村の名主。大飢饉や疫病による米の不作、博徒の横行に荒れる村の立て直しに頭を悩ませつつ、小栗家へ年貢を納める。したたかで人間くさく、正直すぎるきらいも。小栗の父・忠高(北村有起哉)のことは柔和で好ましく思っているが、息子の忠順は朴念仁で捉えどころがなく、やや苦手。そんな忠順から突然「遣米使節団に随行せよ」と命じられ、面食らう。54歳でまさかの渡米。年寄りの捨て駒扱いではないかと懐疑的だったが、行動を共にするにつれて忠順に信頼を寄せていく。
「元禄繚乱」(99年)、「武蔵 MUSASHI」(03年)、「新選組!」(04年)、「どうする家康」(23年)に続く5作目の大河ドラマ出演となる甲本は、「大河ドラマには今まで何度か出演させていただいてますが農民の役は初めてで、なぜかすごくテンション上がってます!」と喜びをあらわにし、「50歳を過ぎて突然農民から武士に取り立てられ、刀を携えてアメリカに渡った藤七は、誇らしい気持ちだったのか、それともめんどくせぇなあと思っていたのか……そんなことを考えるだけでワクワクしてきます」と役柄への想像を膨らませる。「大河ドラマは過去起きたことをもとに作られますが、これからの撮影期間の1日1日が新たな歴史になるよう日々新鮮に臨みたいと思います」と締めくくった。
本作を手がける制作統括の勝田夏子氏は、「今回は、松坂桃李さん演じる主人公・小栗忠順と、大沢たかおさん演じるライバル・勝海舟、それぞれの家にゆかりのある人々のご紹介です」と今回の発表について説明。
女性キャラクターの起用では、「幕末ものということもあり、しばらく出演者発表が『男祭り』状態となっておりましたが、今回久々に女性キャラクターもお披露目できますこと、大変うれしく思っております」と喜びを表し、「勝の妻・たみは、近年、旬の映画に必ずご出演されていると言っても過言ではない実力派、瀧内公美さんです」と紹介する。
齋藤に関しては、「また小栗家に養子に来て小栗夫妻の息子となる忠道には、ドラマに映画にひっぱりだこな十代演技派の旗手、齋藤潤さん」と期待を寄せ、飯尾は「上白石萌音さん演じるみちの父・建部にはスペシャルゲスト、味のある演技に定評がある『ずん』の飯尾和樹さん」と続ける。
草川とANIには、「小栗の従者から側近となる祐蔵に、繊細な演技で俳優としてのご活躍も目覚ましい、超人気グループ『超特急』の草川拓弥さん。同じく音楽畑からは、ラップ界のレジェンド『スチャダラパー』のANIさんが、まさかの小栗家家老格・武笠をリアルな存在感で演じて下さいます」と解説。
甲本には、「『朝ドラ』の父親役や数々の大河ドラマへのご出演をはじめ、圧倒的なお芝居で作品世界に引き込んで下さるベテラン、甲本雅裕さんが、小栗家と縁の深い農民・藤七を演じられます」と評し、「これまで以上にバラエティーに富んだ顔触れが加わり、ますますパワーアップしてお送りする『逆賊の幕臣』、どうぞ引き続きご期待ください」と呼びかけた。
また、番組ロゴの決定も発表された。

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