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「笹まくら」青木柚が明かす、主演・森山未來から掛けられた忘れられない言葉とは2026/07/27 15:38

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「笹まくら」青木柚が明かす、主演・森山未來から掛けられた忘れられない言葉とは

 NHK BSとNHK BSP4Kで、8月8日に放送される特集ドラマ「笹まくら」(午後9:00)の会見が行われ、主演の森山未來青木柚、演出の鶴岡慧子氏が登壇した。

 「笹まくら」の舞台は、戦時下の日本、徴兵忌避が国家への裏切りとされた時代。この反逆行為に踏み切った青年の、想像を絶する孤独と危険を繊細な描写で描く。彼はただ生き延びるために息を潜め、やがて終戦の日を迎えた。それから20年後。平穏を手にしたはずの彼の前に、別の形をした“同調圧力”が再び立ちはだかる。戦争が終わり、時代が変わったが、人は本当に自由になれるのかを問いかける。

 原作は丸谷才一氏による同名小説。これを気鋭の劇作家、秋之桜子氏が脚色。映画「バカ塗りの娘」(2023年)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した鶴岡慧子氏が演出を務める。戦後、徴兵忌避者として糾弾される一方で、反戦の象徴として担ぎ上げられる主人公・浜田庄吉を森山が演じ、戦時中の浜田庄吉に扮(ふん)する青木が若き日の姿を体現する。

 徴兵忌避を描く丸谷氏の同小説が初めて映像化されることについて、森山は、「徴兵忌避について存じてはいましたが、実際どのような日々を過ごし、行動を起こして、そして戦後どう生きていたのか、細かなところまでは知らなかったです」と明かし、「混沌としている今だからこそ、この作品に関わっている意義を感じておりました」と神妙な面持ちで語った。

「笹まくら」青木柚が明かす、主演・森山未來から掛けられた忘れられない言葉とは

 続けて森山は、「国家というものの目的は、戦争以外にない」という本作で登場するセリフを引用し、「このセンテンスをどう解釈するかがどの時代でも重要だと思います。世界では戦争が繰り広げられている中、日本にいてどのように考えて生きていくかをこの作品を通して考えさせられました」と作品の持つ意義を伝えた。

 浜田の若き日を演じた青木は、「想像もつかないですが、20代でこのような役を演じさせていただき、代えがたい経験だと感じました」と役に思いを巡らせる。

 徴兵忌避という国家への反逆罪を犯す役柄について青木は、「浜田は自分の気持ちを吐露するシーンがあまりなく、何かを隠しながらの日々だったので、最後の最後まで、徴兵忌避した人は作中のような過ごし方をしたのだろうか、こういう時どうしていたのだろうかと、頭が痛くなるぐらい毎日考えました。でも、今までない経験でしたし、自分でしか感じられない瞬間だったなと思います」と苦悩の中に充実感があったと語った。

 台本を読んだ印象について森山は、「小説も読ませていただいたんですが、徴兵忌避をした人がどのような扱いを受けるのかというのは、時代によって変わってくるんですよね。戦前、戦中、戦後、そして高度経済成長期と移り変わり、国に背いた犯罪者にもなれば、英雄にもなる。戦時中には選択の苦しみがあって、戦後も徴兵忌避をした宿命が重くのしかかり……でも、徴兵に従って無事に帰ってきた人にも別の苦しみがあって、戦争って一体何なんだと感じました」と振り返りながら一つ一つ言葉をかみ締めた。

「笹まくら」青木柚が明かす、主演・森山未來から掛けられた忘れられない言葉とは

 青木は初対面の際に掛けられた森山の言葉が忘れられないといい、「『回想時代を演じる青木柚さんです』と紹介していただいたのですが、そこで森山さんが『回想時代っていうかね……』と、ぼそっとおっしゃられて」と同一人物ではあるが、おのおのの役であることを強調した森山に感銘を受けた様子で、「より一層、森山さんの時代へ一人の人物をつないでいこうと思いました」と力を込めた。

 また、青木は作中で砂絵に挑戦し、「(一緒に撮影していた)子どもたちを驚かせたかったので、直前までは違う絵を描いて、本番だけ驚いてもらえるようにしようと現場の皆さんに助けてもらいながらできました」とエピソードを披露。「時計の修理や薪割りなど汗をかきながら、いい撮影ができました」と満足げな様子だった。

 最後にどんな人に見てもらいたいかの問いに、「みんなです」と2人は口をそろえる。

 森山は、「戦争をどう捉えているのか、徴兵忌避をまず知ってもらうことと、徴兵忌避という視点から戦争について考えてもらえればいいなと思います。日常的に政治や国の話をすることがない中で、この作品を通じて考えるきっかけになってほしいです」と視聴者へメッセージを寄せた。

 青木は、「自分事として見てほしいと簡単に言えるテーマではないですが、見ていきながら感じる部分があるのではないかと。役に寄り添って演じてきたので本当に血の通った言葉がたくさんありますので、そこを見ていただけたら」とアピールした。

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