宇垣美里、篠田麻里子に顔なでされ「ヘビに飲まれかけたネズミみたい」鈴木紗理奈のNGで一体感2026/06/29 19:47

中京テレビ・日本テレビ系で7月1日スタートの水曜プラチナイトドラマ「おちたらおわり」(水曜深夜0:24、初回は深夜0:34=中京テレビ制作)の制作発表記者会見が6月29日に行われ、主演の宇垣美里、共演の篠田麻里子、佐津川愛美、風吹ケイ、鈴木紗理奈が出席した。
本作は、憧れのタワーマンションを舞台に、ママ友同士の嫉妬や裏切りが渦巻くサバイバルサスペンス。原作は「ライフ」のすえのぶけいこ氏による同名コミック(講談社BE・LOVE KC刊)で、脚本は「大奥」シリーズの浅野妙子氏が手がける。シリアスな世界観とは裏腹に、会見場は終始笑いに包まれる和やかなムードとなった。

ネレアタワー25階の主人公・月島明日海役の宇垣を筆頭に、最上階・50階の真宮孔美子役の篠田、30階の穏やかなママ・丸山朋代役の佐津川、49階の自由奔放な桜庭心菜役の風吹が順番にあいさつする中、3階で姉御肌の楠紗都役の鈴木は「皆さんお忙しい中、そして田中みな実さんの妊娠と結婚が気になっている中、こちらを気にしていただけてありがとうございます」とあいさつし、会場をどっと沸かせる。

撮影を通してすっかり打ち解けたという5人は、会見の2日前にも焼き肉店に集合したばかりだそう。今月誕生日を迎える鈴木のサプライズ会だったそうで、鈴木は「私、48歳なんですけど、フォーティーエイトを卒業するので」と、AKB48出身の篠田を横にボケを放つも、自ら「ちょっと滑っていますね」と苦笑い。笑いを交えながら、撮影を終えても続く仲の良さをのぞかせた。

オファーを受けた心境を問われた宇垣は、「元々原作がすごく好きで、いちファンとして実写化される喜びが強かった」と打ち明けつつ、「追い詰められた人間の表情を生身でどうトランスレートすればいいか、すごく悩んだ。でも、あの世界に入りたい気持ちが一番強かったので、頑張るぞという気持ちで参加した」と覚悟を語る。

篠田も原作の読者だったといい「まさか自分が出演できるとは」と笑顔。真宮孔美子を「強い部分も見えるけど、いろんな葛藤を抱えている女性」と捉え、「自問自答しながら、挑戦させてもらえるのはうれしかった」と振り返った。

佐津川は台本の第一印象を「怖いなって思いました」と率直に明かしつつ、「深掘ってやったら楽しくなりそうと思った。皆さんといいチームに巡り会えてうれしい」と、にっこり。風吹は「もうシンプルにうれしかった。地上波の連ドラでこんな大役は初めてで、本読みではめちゃくちゃビビってたけど、今では本当に頼れるかっこいい姉貴たち」と共演者への信頼を込めた。

鈴木は「脚本を読んで『下世話、おもろ、何これ』と思って、ぜひやりたいと」と紹介。「江戸時代の春画もゴシップ代わりに大衆に愛された。今もそんなに変わらない。この脚本は下世話だけど、人間のきれいじゃない本質が詰まっている。“絶対バズる”と思って迷わず受けました」と作品の魅力を力説する。

漫画原作だけに外見のこだわりも話題に。宇垣は髪を切り、メイクは薄めに。「役の香水を選ぶのが好きで、普段なら選ばない“いい子が使ってそう”な清潔な香りを選んだ。現場前にかけて『私、今日明日海』と思って」と撮影前のルーティンを告白。すると鈴木が「普段の宇垣さんとは違うわけ?」とすかさず質問。「普段はもっとブワっとした感じで……今ちょっと宇垣が出ているって言われながら、香水で一回リセットして現場に向かっていました」と苦笑し、笑いを誘った。

篠田は孔美子を「優雅でゆったりした世界観で生きている方」と分析する一方、「普段はすっごいせっかちで、頭を洗いながら歯磨きできるくらい」と告白して場を沸かせ、「優雅にゆっくり呼吸をする練習をした」と説明。佐津川は衣装合わせで「シャツの透けすぎない透け具合をだいぶこだわった。女を出さないけど、タワマンに住んでいるレベルは出す加減を相当探った」と語った。

風吹は「桜庭心菜ちゃんのために、人生で初めて髪を染めました」と告白。「現場前は25歳のミーハー女子が聞きそうな若い男性アイドルの曲をずっと聴いて、2か月はバラードを聴かなかった」とテンションの作り方まで披露。鈴木は「眼鏡をかけました」とシンプルに答えつつ、「これは記事にならないと思うので……仕込んでいるので、ご期待ください」と意味深に締めて、再び笑わせた。

会見では原作者・すえのぶけいこ氏が第1話を視聴したコメントが代読された。「終始不穏な空気に心臓がザワザワ。続きが気になって仕方ありません」と興奮を伝え、宇垣演じる明日海に「美しさと知性と芯の強さを感じた」、篠田演じる孔美子に「妖艶なほほ笑みにくぎ付けに」と絶賛。佐津川演じる朋代には「とんでもない爆発力を秘めているに違いない」、風吹演じる心菜には「まさに、ここちゃん」、鈴木演じる紗都には「面白すぎるので、早くもっと大量の紗都さんを見せて」と、それぞれにエールを送った。
宇垣は「先生の世界をお借りする形で失礼があってはいけないと思っていたので、楽しんでいただけて本当によかった」と安堵(あんど)。鈴木も「ホラーに描かれている作品ですが、私はコメディの要素を入れられたらと。行き過ぎて面白い落とし込みにするのを役作りで考えた」と分析しつつ、「私は3階の住人なので、常にどこかマウントを取るところがないか探しています」と笑わせた。
すえのぶ氏からは、一人ずつへ質問も寄せられた。「印象に残っている孔美子とのシーン」を問われた宇垣は、心が折れそうになる場面を挙げる。「孔美子に信じられないくらい顔をなでなでされて、鏡越しに見たら、捕らわれたヘビに飲まれかけているネズミみたいな顔をしていた」と、ティザー映像にも登場する名場面に触れる。
「孔美子の複雑さや奥行きで意識したことは?」と聞かれた篠田は、「『目が死んでいる』ってよく言われた。深みは目から入ろうと、明日海ちゃんを見る目だけは変えていた」と役作りのこだわりを語った。宇垣も「孔美子の目が漆黒で“どうやって光を吸ったの?”って思うくらい」と証言し、「湿度が高かったです」と表現すると、鈴木も「映像に表れていた」と太鼓判を押す。

「朋代の役作りは?」との質問に、佐津川は本読みでの鈴木の存在が支えだったと感謝。「先輩の紗理奈さんが“何でも意見を言い合ってやりましょう”と言ってくれて、すごい希望になった」と打ち明ける。これを受け鈴木も「このドラマは人の憎悪を描くので、信頼がないと取ってつけた芝居になる。“嫌われてもいいから”と初日に話し合いを提案した。5人一致団結して、誕生日会をするくらいの仲良しになれた」と熱弁する。
「演じて面白かったシーンは?」と振られた風吹は、不倫の場面を告白。「旦那さんの上にまたがって『人のものって最高』っていうセリフがあって……普段の私じゃ言いにくくて、周囲に相談したら『心菜だったら言うんじゃない?』と。ほかの4人にはないことを言えるキャラクターだったので、注目してもらえたら」とアピール。鈴木は「信じられないシーンの連続のドラマです。最高です」と笑わせた。
「紗都の楽しかったシーンは?」と問われた鈴木は、心菜とのキャットファイトの多さに触れつつ、「馬の合わない5人が、マンションが一緒だっただけのご縁で集まって、相手を思いやる関係に成長していく。人間の本質を描いた文学的な作品。胸を張って見てくださいと言えます」と自信をのぞかせた。

現場スタッフのアンケートをもとにした「撮影裏話コーナー」も実施。宇垣の“笑った裏話”は、エレベーターに間に合わず扉が閉まるシーンで、ダッシュが速すぎて先に到着してしまったというもの。ケーキを止めるシーンでも「ボールでも投げるんかというくらい肩に力が入って、結構飛んだ」と暴露され、「陸上部かなと思いました」とイジられ、意外な身体能力の高さが浮き彫りになった。
篠田の“意外だった裏話”は、「冷たく怖いイメージなのに、実物はとても優しく差し入れもたくさん」というもの。風吹は「餌付けかというくらい差し入れがすごくて、今日もアイスを。現場に私のファンが来た時はさりげなく壁になって隠してくれた」と感謝し、佐津川や鈴木も「みんなのことを見てくれている」「おもてなしの人」と頼れる姉御ぶりを絶賛した。

佐津川の“驚いた裏話”は演技力にまつわるもので、「雨に濡れるシーンの魂はさすが」とのスタッフの声に、宇垣も「感情移入して動けなくなるくらい覇気が出ていた。すごいものを目の前で見ていると思った」と感嘆。風吹の“困った裏話”は方言で、尾張弁(名古屋弁)に挑戦するも関西出身ゆえ「何が本当の尾張弁か分からなくなった」と回顧する。特に難航したのが、同じく関西出身の鈴木とのキャットファイトのシーン。「紗理奈さんが関西弁、私が尾張弁で戦っていた」といい、ヒートアップするほどお互いの素の方言が出てしまう状況に。
さらに、その口げんかがあまりにリアルだったため、撮影と気付かないマンションの住人が「警察を呼ぼうか」と本気で心配する一幕も。「“大丈夫です”と言っているのに、“本当に大丈夫? 呼ぶよ”って、上の階の方から声を掛けられかけた」というから驚きだ。風吹も「危なかったですね」と笑い、シーンへの期待が広がった。

鈴木の“うれしかった裏話”は「サカナクションの『夜の踊り子』を踊るなど、ハイテンションに現場が元気づいた」というもの。本人は「気遣いじゃなくて、あの踊りがやりたくてしょうがなかった」と笑い、撮影初日に自らNGを連発したことで「『紗理奈さんでも失敗するんですね』と場がほぐれた」とムードメーカーぶりを発揮していたことを明かした。
最後に宇垣は、「『おちたらおわり』は、狭い世界で出てくる心の折れや、人間が本来持っている弱さが、どう人を傷つけたり、自分を傷つけたりするのかを生々しく描いています。『ここまでじゃないけど、その気持ちすごく分かる』と、自分のことのように見られる作品だと思います。彼女たち、私たちがどう生き延び、成長していくのかを、ぜひ刮目(かつもく)して見届けていただければ」と作品をアピール。すると締めの「刮目して」というフレーズに、思わず鈴木が「“刮目”って?」と首をかしげ、篠田も「うがちゃんワールドだね」と柔らかく笑う。最後まで和やかな空気のまま、会見は幕を閉じた。

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