連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな十字架」で香取慎吾と赤楚衛二が初共演!2026/06/19 05:00

香取慎吾が、WOWOWで9月6日にスタートする、連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな十字架」(日曜午後10:00、全4話)で主演を務めることが決まった。
本作は、国民的作家・東野圭吾氏が2014年に世に送り出し、これまでに発行部数約76万部を誇るベストセラー小説「虚ろな十字架」(光文社文庫刊)が原作。「少年法」の矛盾に鋭く切り込んだ傑作「さまよう刃」から10年の時を経て、東野が「死刑制度」という普遍的な社会テーマに真正面から挑んだ渾身の社会派サスペンスだ。安易には扱えない危ういテーマ性に加え、映像化が難しい巧妙な仕掛けが施されたサスペンス展開もあいまって、数々の実写化がなされてきた東野作品群の中で、いまだ実写化がかなっていない作品でもある。
そんな本作の初の映像化に、東野とは04年のドラマW「宿命」から始まり、本作で記念すべき10作目のタッグとなるWOWOWが挑むこととなる。
主演を務めるのは、WOWOW連続ドラマに初主演、そして東野作品も初主演となる香取。デビュー以来、アイドル、俳優、アーティストというさまざまな顔で人々を魅了し続けてきた国民的エンターテイナーであり、俳優としては近年、ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ系)、映画「凪待ち」(19年)、「犬も食わねどチャーリーは笑う」(22年)など、さまざまな話題作に出演し続け評価を得ている。
そして香取と初タッグで監督を務めるのは、映画「ヘヴンズ ストーリー」(10年)にてベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞、映画「64-ロクヨン-」(16年)では日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、「とんび」、「ラーゲリより愛をこめて」(ともに22年)など超大作を次々と手がけ、年末には「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」(12月25日公開)、来年には「存在のすべてを」(27年2月5日公開)も控えるなど精力的に活動を続ける日本映画界の名匠・瀬々敬久氏。
最愛の家族を殺されたとき、犯人に何を望むのか。罪は償うことができるのか。日本のエンターテイメント界を第一線でけん引してきた最強布陣が、その答えのない問いに真っ向から挑む衝撃作。圧倒的なドラマ密度、予想を超えていくサスペンスが、見る者の感情を、激しく揺さぶる。
香取が演じる主人公・中原道正は、元広告代理店勤務の会社員で、現在は伯父から引き継いだペットの葬儀店を営んでいる。11年前に起こった人生を揺るがす“ある事件”を機に妻と離婚し、いまだ過去の悲しみと向き合えず、孤独とむなしさを抱えて日々を過ごしていた。そんな中原の前に、ある日、かつての事件で捜査を担当した刑事がやって来る。そして、中原の元妻が路上で何者かによって殺されたと告げるのだった。意外にも犯人はすぐに逮捕されるが、その証言には不可解な点が多い。そこで中原は、元妻の死の真相を知るべく、自分と別れてからの彼女の足跡をたどることに。それは、一度は目を背けた悲しみに再び向き合うことでもあった……。やがて、その先に11年前の事件から遠くさかのぼった“もう一つの犯罪”が浮かび上がってくる。
香取は本作のオファーを受けた際の感想について「日々、求めてくれる人がいるから自分の仕事があると思っているので、今回も誰かが求めてくれて、この役と巡り合えて、初めての方々とお仕事ができることをうれしく思っています」と喜ぶ。
また、初共演となる赤楚については「高身長ですてきですよね。クールな面もあるけど、合間に見せてくれる笑顔がすごくキュートです」と印象を語り、瀬々監督については「真っすぐにこの作品の隅から隅までを見て、感情だけでなく、画として美しいかそうでないかというのを、すべて見ていらっしゃるなと思います」と信頼を寄せた。
愛する家族が殺されたら、誰もが一度は犯人に死刑を望んでしまうだろう……。しかし、憎む人間が処刑されたら、それで気が済むのか? 一方で、愛する家族の命を奪った人間が生きているということは、耐えられるものなのか? どうすれば、やるせない遺族の気持ちを慰撫(いぶ)できるのか? 本当の意味での“償い”とは何なのかを問いかける。
そんな答えのない問いに真正面から挑んでいく中原の苦悩と葛藤、そして心の移ろいを、香取がどのように表現していくのか期待が高まる。
一方、主人公・中原と対をなすキーパーソンである仁科史也役には、連続テレビ小説「舞い上がれ!」(NHK総合ほか)で国民的人気を獲得。ラブコメディーから社会派ドラマまで、さまざまなジャンルの作品で主演を務める若手実力派俳優、赤楚衛二が決定した。赤楚のWOWOW連続ドラマ出演は、22年のWOWOWオリジナルドラマ「ヒル Season1」での主演以来。香取との共演は本作で初となる。
史也は、慶明大学病院で小児科を請け負う、仕事熱心で患者からの信頼も厚い医師。家庭では妻と息子を愛する家族思いの夫でもある。そんな史也のもとにある日、史也の義理の父、つまり史也の妻の父が、金目当てで通りすがりの女性を殺したとの知らせが入る。そこから一転、加害者家族となった史也は、周囲からの誹謗中傷を受けながらも妻をかばい、加害者家族を代表して、被害者の遺族である中原たちに謝罪がしたいと申し出るのだが……。
事件と距離を置くこともできる立場にも関わらず、史也はなぜ、あえて矢面に立とうとするのか。物語が進むにつれ、次第に明かされていくその理由とは……。中原とは全く逆の立場から、“本当の意味の償いとは?”という本作のテーマを体現していく史也に注目だ。
赤楚は本作のオファーについて「東野先生の作品は学生時代に読ませていただいておりましたし、映像化された作品もたくさん拝見し、いつか自分も出演させていただきたいと思っていたので、今回初めてご縁がありすごくうれしかったです。瀬々さんの作品もたくさん拝見していますし、子どもの頃からテレビで拝見している香取さんと初めてご一緒できることにもわくわくしました」と心を弾ませる。
香取との共演については「実はセリフ以外一言もお話はしていなくて。共演できたうれしさにいったん、ふたをし、加害者家族と被害者遺族という体で居続けようという心構えで過ごしました」と撮影の裏側を語った。

瀬々監督は「死刑制度の存廃が議論され続けている現在、東野さんの原作は、犯人に死刑を願う犯罪被害者家族を主題にしています。“罪と罰”に関する問題は、いくら追求しても、どれほど考えても、なかなか真実に至ることができません。自分自身も何度かの挑戦を映像作品で試みてきた正直な気持ちですが、再挑戦できる機会を与えてもらえました。『虚ろな十字架』、東野さんが名づけたタイトルのその先を見据えたような願いが込められた原作に、今回ドラマとしてたどり着けたらと思っています」と作品への思いを述べた。
また、香取と赤楚の演技について、「撮影はすでに始まっていますが、主演の香取慎吾さんには、その場を一気に繊細に把握する力にいつも驚かされています。一方、赤楚衛二さんの爆発的な感情表現、お二人が互いにぶつかるシーンは、その場自体がサスペンスにあふれて非常に刺激的です。そして何より“罪と罰”という永遠の謎を、充実したミステリードラマとして届けられるようスタッフ・キャストと共に走り続けていきたいと思っています」とコメントを寄せている。
さらに、本作の世界観を感じることができる緊迫感満載の超特報映像が初解禁された。鬱蒼(うっそう)とした森の中で何かを探しているような捜査員たち、そして思いつめた様子の二つの人影……。一体この森で何が起こったのか。その出来事は中原と史也とどのように関わっているのか。少しずつ謎のベールがはがされていく。
香取慎吾、赤楚衛二 インタビュー全文
――本作のオファーを受けた際の感想を教えてください。
香取 「日々、求めてくれる人がいるから自分の仕事があると思っているので、今回も誰かが求めてくれて、この役と巡り合えて、初めての方々とお仕事ができることをうれしく思っています。僕にはどちらかというと“明るく笑顔あふれる香取慎吾”というイメージがあると思うし、そういう作品と巡り合うことの方が多かったのですが、今回のように最初から“重い空気”を感じる場所に呼んでもらえたこと、東野さん、瀬々さんというタッグの中に自分が入れることも、すごくうれしいです」
赤楚 「東野先生の作品は学生時代に読ませていただいておりましたし、映像化された作品もたくさん拝見し、いつか自分も出演させていただきたいと思っていたので、今回初めてご縁がありすごくうれしかったです。瀬々さんの作品もたくさん拝見していますし、子どもの頃からテレビで拝見している香取さんと初めてご一緒できることにもわくわくしました」
――中原道正と仁科史也、それぞれの人物を演じた率直な思いをお聞かせください。
香取 「苦悩から立ち直り、光を目指していくという役は演じてきた経験がありますが、家族を殺された過去から立ち直れず、“光をそう簡単に見ることができない”中原という役に、演じる側として魅力を感じます。簡単につかめない光を、つかもうとしているのか、していないのか……変わるきっかけとなるスイッチさえも見えず、“変われない”というところがすごく現実的で、リアルだなと。迷いながらも生活はしているし、変われないながらも生きていかなければならない。この中原という役、作品と出合い、知らなかった世界を知ったことで、撮影の合間に何げなく見るニュースも感じ方が変わってきて、生きる感覚が以前とは違っているように感じます」
赤楚 「史也はさまざまなことを抱えて生きていますが、今はまだ何も言えなくて。加害者家族として、あえて矢面に立つ史也を視聴者の方も疑問に思うと思いますし、見ていてすごく気になるキャラクターだと思います。だからこそ、史也がどういう過去を生きていたのか、どう過ごし、誰とどう出会い、どう今があるのかというところは、見ていただきたいポイントです。被害者家族と対面するシーンもあり、演じていて本当に心が苦しくなります。史也自身は何一つ救いを求めていませんが、どんどん深いところに潜り込んでいってしまうような印象を受け、演じながら『どこまで深いところに潜ってしまうのか』とすごく気になっています」
――作品のテーマ(「最愛の家族を殺された時、犯人に何を望むのか」や「罪は償うことができるのか?」)に関して、脚本を読んでどのような感想を持たれましたか?
香取 「パッと事件のニュースを見た時、犯人に是が非でも極刑を望むような感覚を持つこともありますが、この作品の撮影が進んで、実際にちょっと深いところまで中原という役を演じていると、中原の感情の方が僕に近いかもしれないと思います。自分の苦悩を押し殺して内に秘めたまま、生きなければいけないから生きているというか。やっぱり人それぞれ苦しみやつらさがある中でも、生きなければいけないんだと、脚本を読んで思いました」
赤楚 「本当に難しいテーマだと思います。この作品には史也のような人もいれば、死刑を受け入れてしまって、自分の犯した罪としっかり向き合わない人たちも出てきます。僕がもし家族を奪われたら、犯人にも同じ目に遭ってほしいという気持ちより、自分が犯した罪と向き合ってほしいという気持ちの方が強いかもしれません。さまざまなニュースを見て、被害者家族の声明やインタビューを読みましたが、こればかりは本当に、ただ死刑にすればいいということでもない気がします。そういう答えのないことをずっと考えられるところが、本作の特徴だと思います」
――赤楚さんと香取さん、それぞれの印象やお互いとの共演で感じたこと、また瀬々監督との撮影現場で心に残っているエピソードがあれば教えてください。
香取 「赤楚さんは、高身長ですてきですよね。クールな面もあるけど、合間に見せてくれる笑顔がすごくキュートです。初対面から2人が向き合う緊張感のあるシーンを撮りましたが、常に自分の役に向き合っているような真っすぐな姿勢を感じて、すてきな俳優さんだなと思いました。今後どんどんそういうシーンが増えていくと思うので、撮影が楽しみです。瀬々さんは本当に『こだわり抜く監督』という印象です。真っすぐにこの作品の隅から隅までを見て、感情だけでなく、画として美しいかそうでないかというのをすべて見ていらっしゃるなと思います」
赤楚 「香取さんとは今日初めて2人でのシーンを撮りましたが、実はセリフ以外一言もお話はしていなくて。共演できたうれしさにいったん、ふたをし、加害者家族と被害者遺族という体で居続けようという心構えで過ごしました。でも居心地は悪くありませんでした。物語後半の中原とのシーンが史也という役にとってのゴールになるようなシーンでもあるので、役を通して思い出を作り、史也としてさまざまなものを積み上げた上で対峙していきたいと思います。瀬々さんは役者に対してすごく丁寧な方。『ちょっとここ印象的に!』とおっしゃる言葉が印象に残っています。監督が何を感じて、視聴者に何を見せようとしているのかがすごく楽しみで、頭の中をのぞきたくなるような方だなと思います」
――作品を楽しみにされている皆さまへメッセージをお願いします!
香取 「もちろん重い内容の作品ではありますが、自分でも脚本を1話から読み進めていく中で、演じている中で、先々の展開に心を動かされるところがたくさんありました。あくまでエンターテインメント作品としてもぜひご覧いただきたいです。ドラマとして楽しんでもらいながら、皆さんそれぞれの心に触れる場所を感じてほしいなと思います」
赤楚 「大切な人を亡くす悲しみから始まる加害者に対しての思いや、“死刑制度”“罪との向き合い方”というのは、本当に答えがないものだと思います。なので、その答えを探すというより、一緒にぐるぐると悩みながら見ていただけたらうれしいなと思います」
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