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WOWOW初主演の伊藤健太郎「コンサルタント―死を執筆する男―」で暗殺の脚本家に2026/02/24 12:00

WOWOW初主演の伊藤健太郎「コンサルタント―死を執筆する男―」で暗殺の脚本家に

 伊藤健太郎が、WOWOWで放送・配信する「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」(今夏放送、全6話、詳細未定)で主演を務めることを決定した。

 本作は、「死」さえも商品となる資本主義社会の闇の中で試され、裏切られ、翻弄(ほんろう)されていく人々を描いたダーク・サスペンス。伊藤が担うのは、ミステリー小説家志望のさえない男・伊崎耀。謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、誰にも気付かれない“完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへと転身するも、次第に圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失っていくという役どころで、WOWOWドラマ初主演を果たす。

 原作はイム・ソンスン氏の「コンサルタント」(ウンヘンナム刊)。日本語翻訳版は「暗殺コンサル」(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)。WOWOWでは初のK-文学(韓国文学)作品の映像化となる。最近ではK-文学の盛り上がりはとどまることを知らず、2024年にハン・ガン氏が韓国人として初めてノーベル文学賞を受賞、またK-文学原作の映像化作品である映画「82年生まれ、キム・ジヨン」や「ラブ・イン・ザ・ビックシティ」も大ヒットを記録。そんな中で、「コンサルタント」は、英国推理作家協会(CWA)主催の世界最高峰のミステリー文学賞「ダガー賞」翻訳部門で最終候補作にノミネートされた。

 イム氏は、偶然通りかかった抗議デモの現場に、「解雇は死だ」というスローガンが掛けられていたことが執筆のきっかけになったと振り返り、「誰かの悲しい声から生まれた小説が映像化されることは、まるで奇跡のように感じられます」と本作に期待を寄せる。世界から注目が集まるK-文学の衝撃作に、数多くの本格ドラマを手がけてきたWOWOWが挑む。

 監督は映画「リング」(1998年〜)シリーズ、「事故物件」(20年〜)シリーズなどジャパニーズホラーをけん引、「連続ドラマW 正体」(WOWOW/22年)など、他ジャンル作品でもその類まれな才能で見る者を圧倒する中田秀夫氏。さらに「アンフェア」シリーズ(フジテレビ/06年)、「駐在刑事」シリーズ(テレ東系/14年〜)、「連続ドラマW 造花の密」(WOWOW/11年)をはじめとした数多くの作品を生み出し続けているドラマの名手・小林義則氏。脚本は「法廷のドラゴン」(テレ東系/25年)、「ガラパゴス」(NHK総合ほか/23年)、「連続ドラマW トッカイ~不良債権特別回収部~」(WOWOW/21年)など社会構造、人間心理を鋭い筆致で掘り下げる戸田山雅司氏。音楽は、「カルテット」(TBS系/17年)や「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系/23年)の劇伴を手がけたfox capture planのメンバーであり、個人としても「人事の人見」(フジテレビ系/25年)の劇伴を担当するなど大活躍中のカワイヒデヒロ氏。

 ネット上で細々とミステリー小説を発表していた伊崎は、ある日、自身のファンを名乗る謎の男・黒川と出会う。黒川は伊崎に「完璧な暗殺」をテーマにした小説を執筆して欲しいと依頼するが、それは実在する人物を暗殺するためのシナリオだった……。

 そんな伊崎を演じる伊藤は、小説家志望のさえない男が、「暗殺」専門のコンサルタントに転身するという設定について、「小説家志望の伊崎と、コンサルタントの伊崎の二面性をガラッと変えたいと思っていました」と、役作りについての考えを打ち明けた。「服や姿勢、話し方など外から見えるものだけでなく、黒川という謎の人物と出会うことで内面も変化していく。その変化をどう表現するかについては監督とも話し合いました」と、こだわりを明かした。

 また、「伊崎は黒川と出会ったことでダークな方へと引っ張られますが、別の人物と出会っていたら全く違った結果になっていたはずです。出会いによって自分の人生が変化していくことってありますよね。また伊崎が変化した自分自身に対して『本当にこれでいいのか?』と疑問を持ち続ける姿にも共感しました」と話している。

 出演が決まった際の感想を聞かれると、「ありがたいなという、うれしい気持ちが一番大きいです。作品のテイストも、役柄も、あまり経験したことがないものだと思います。また原作が韓国の作品であるため、どのように日本のドラマとして描いて、皆さんに受け入れていただけるように作っていくのか、非常に楽しみな作品です」と述べた。

 さらに、「僕自身、ハッとさせられるセリフが本当に多い作品です。社会で生きている上で知らなかったこと、深く考えてこなかったことが盛り込まれています。伊崎のようにモヤモヤした感情を抱えている方にとっては、共感もできる作品だと思います。もちろん“暗殺”がテーマですが、人間関係や恋愛も描いているため、いろいろな目線で楽しんでいただけるのではないでしょうか。視聴者の皆さんの予想を裏切るような演出もあるので、さまざまな発見をしていただき、何回も味わっていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

 監督の中田氏は、大変貌ともいえる役柄の変化を見事に演じた伊藤に感銘を受けたと述べ、手応えを感じている様子。さらに、「衆目(しゅうもく)にさらされる要人暗殺ではなく、病死、事故死、自殺などに見せかけて、人々の暗殺を請け負う“会社”が存在したら、そしてその筋書きを組み立てる天才ミステリー作家がいたら……。という原作の設定に、少年時代から『完全犯罪』ものが好きだった私は胸が踊りました」と、笑顔で答えた。

 加えて、「主演の伊藤さんと撮影初日に、今回のドラマ全体の始まりとラストをまとめて撮った時、彼の役の“深化”に応じた大変貌をすんなり演じてくださり、感銘しました。伊藤さんご自身が発散する快活さとは真逆のトーンになるのですが、彼の代表作の一つになったのではと自負します。本作でも、現実においても、弱者は強者に“生殺与奪の権”を握られています。暗殺事件が続々と起きる夢魔的な展開ながら、現実ともかなりリンクしています。私自身も『あの人の不審死はひょっとしたら?』と妄想しました。『暗殺請負“会社”が実際に存在したら?』と、想像力を膨らませながらお楽しみいただければと思います」と呼びかけている。

WOWOW初主演の伊藤健太郎「コンサルタント―死を執筆する男―」で暗殺の脚本家に

 原作者のイム氏は「アメリカでサブプライム住宅ローン危機が起きた年でした。毎日天気予報のように構造改革のニュースが流れる時期でもありました。『解雇は死だ』というスローガンが掛けられている抗議デモの現場を偶然通りかかりました。その背筋が凍るようなスローガンが私の小説の始まりです。誰かの悲しい声から生まれた小説が映像化されることは、まるで奇跡のように感じられます。素晴らしい監督や俳優たち、そしてスタッフの方々によって文字が映像によみがえる魔法のような経験を皆さんと一緒に体験できればと思います。文化や言語が違う国で映像化されますが、今も変わらない誰かの悲しい声が視聴者の皆さんに届けば幸いです」と述べた。

 平凡な男がなぜ「暗殺」専門のコンサルタントへと変貌を遂げたのか、そして、暗殺を請け負う謎の組織“カンパニー”はなぜ存在しているのか……。今後発表される、伊崎の運命を大きく左右する登場人物たちを演じた豪華共演陣にも注目だ。

あらすじ

 小説家を夢見て、古本屋でアルバイトをする日々が続くミステリーオタクの伊崎耀(伊藤)。ある日、伊崎の元に、とある出版社の代理人を名乗る謎の男から犯罪小説の執筆オファーが舞い込む。それは主人公という名のターゲットを誰にも気づかれない“完璧な暗殺”によって死に至らしめる物語を書いてくれというものだった。黒川の言葉に乗せられ、疑いもなく小説を書き上げた伊崎だったが、後日、衝撃的な事実を知ることになる。

 それは、自分が書いた小説どおりに人が死んでいくという事実だった。

 殺害の実行という特殊な任務を完璧に遂行する、姿の見えないミステリアスな会社の存在。そこから派遣されて彼を監視する謎の女性マネージャー。「死」をも商品化してしまう圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失ってしまった主人公。果たして彼の運命の行き先にあるものとは?

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