北香那×天野はな、ラーメンもバレエも全力で「替え玉ブラヴォー!」10年ぶりの挑戦と友情語る2025/12/19 16:30

NHK総合ほかで2026年1月5日にスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」(月~木曜午後10:45)の完成会見が行われ、主演の北香那、共演の天野はな、制作統括の石澤かおる氏が登壇した。
本作は、「ラーメン」と「クラシック・バレエ」という、一見“油と水”のように交わらなさそうなモチーフを掛け合わせ、20年来の親友同士の絶交から始まる関係性を描く大人のためのコメディー。劇作家・演出家・俳優としても活動し、数々のドラマ脚本や舞台を手がけてきた岸本鮎佳氏が、「友情」をテーマに、おかしみとほろ苦さを織り交ぜながら紡ぎ出す、ちょっとブラックでいとおしい物語だ。
広告代理店勤務の千本佳里奈(北)と、プロのバレリーナだったはずの親友・二木優美(天野)が、突然の絶交宣言をきっかけに、ラーメンとバレエを介して再び絡み合っていく2人の関係を、等身大の感情で描いていく。

完成した第1週を見たという北は、「面白かったです」と笑顔で報告。企画書を初めて読んだ当時について触れ、「脚本が岸本鮎佳さんだと知って。私、岸本さんのファンなので、読み進めていくと、ラーメン・バレエ・絶交・ブラックコメディ……絶対に面白い、ってワクワクが止まらなかった」と声を弾ませた。
一方で、「主演をさせていただくことへの責任感だったり、自分がこの脚本をどこまで広げられるかっていう不安も伴った」と胸の内を打ち明ける場面も。それでも「今となってみたら、天野はなさんをはじめ、キャストの皆さん、スタッフの皆さんと最高の時間を過ごせたなと感謝しています」と、充実した日々への思いをにじませた。

天野も完成版を視聴した印象として、「ちょっとみんなが隠しておきたい愚かな部分を、コメディーとして楽しく見られるように描きながらも、なんだか応援歌みたいなドラマになっているのが意外な発見でした」と受け止めを示し、「本当にたくさんの方に届いてほしい作品になったと思っています」と期待を寄せた。
劇中で印象的なのが、佳里奈がラーメンを豪快に食べるシーン。撮影中のエピソードを問われた北は、「かなり食べました。何年分かのラーメンは食べたんじゃないかな。日によっては1日7杯ぐらい食べることもあった」と振り返り、会場を驚かせた。
「もともとラーメンが大好きで、たまのご褒美だったんですけど、毎日のようにご褒美をいただいた感じ」と笑みを浮かべつつ、モニターで自身の食事シーンを確認した際には「すごく一口の量多いですね。咀嚼(そしゃく)も全然していなくて『あれ?』って」と照れ笑い。それでも「もともと、たくさん食べる体質なので、ハッピーな気持ちでしたね」と屈託のない様子を見せた。

本作では、ラーメンと並ぶもう一つの柱として、バレエシーンも大きな見どころとなっている。北は3歳から16歳までバレエを続けていたものの、10年以上のブランクがあったという。「大丈夫かなって不安だったんですけど、練習期間も本番も、挑戦すること自体が楽しみになっていて、何も怖いものはなかった」と当時を思い起こし、「『こんなに難しかったっけ』って思いましたけど、同時に『こんなに楽しかったっけ』とも感じました」と率直な実感を明かした。
天野も9歳から21歳までクラシックバレエを習っており、同じく約10年のブランクを経ての挑戦だった。「10年ぶりにトゥシューズを履いたことも、かなり大きな挑戦でした」と語り、練習中にけがをして苦しい時期があったことにも言及。「一緒に出演するプロのダンサーさんたちが『私もこういうふうにけがで悔しい思いをしたんだよ』と話してくださって、とてもいい準備期間になりました」と感謝の思いを口にした。
北のバレエシーンについて天野は、「ブランクがあるとおっしゃってたんですけど、練習を始めてからの伸びしろが素晴らしくて。ちょっとの隙間でもあれば振り付けを確認されていた」と評価し、「香那ちゃんのクラシックバレエのシーンは見どころの一つ」と太鼓判を押した。
撮影現場の雰囲気について、天野は「ずっと楽しかったです。すごくいい現場で、みんなずっと笑っている」と即答。北も「ふざけるところは全力でふざけていいけど、メリハリがきちんとある現場だった。毎日幸せでした」と現場の空気を表現した。

ムードメーカーを問われると、天野は「間違いなく香那ちゃん」と断言。北は「テンション的には本当に高校の同級生みたいな感じ」と表現し、天野も「スタッフさんが『驚きの子どもっぽさ』って言っちゃったくらい。好きな歌が一緒で、ずっと歌ってたり、突然替え歌をしたり」と撮影中の様子を楽しげに紹介した。
「幼なじみくらい気を許せるように香那ちゃんが空気を作ってくれた」と天野は続け、「お芝居のことも何でも話せるし、30歳になった自分の人生についても等身大の意見交換ができる空気だった」と撮影を通じて深まった関係性に触れた。
互いの演技について話題が及ぶと、天野は北の芝居を「見る人が思わず愛してしまう魅力がある」と称賛。「普通に会ったら『いやいやいや、え?』って思うような大暴走をするキャラクターなのに、なぜかみんなが大好きになっちゃう。リハーサルで笑ってしまって悔しい思いをしていました」と打ち明けた。
北も「はなさんのお芝居を受けていると、自然に気持ちが込み上げてくる。すごく真剣な緊張感があって、普段仲良く話している時とはガラッと変わる」と述べ、「切り替えと空気の作り方が本当にすごくて勉強になりました。私の放った芝居をしっかり受けてくださるので、安心して自分の思う芝居ができた」と信頼を寄せた。
また、20年来の親友だった佳里奈と優美。絶交に至るまでの関係性について、天野は「佳里奈といることで自分が保たれる部分もあれば、コンプレックスを感じざるを得ない部分もある。そういう両立する存在だったんじゃないか」と見立てた。北も「佳里奈は空気を読むのが苦手で、『昔からの仲じゃん』という感覚でいたのかも。優美の方が抱えてきたものは多かったと思う」と2人のすれ違いを言語化した。

作品の見どころについて北は、「テーマは『愚か』だと思っています」と前置きし、「誰しもがそういう部分を持っているけど、生活の中で隠していくもの。でも佳里奈は、理性をコントロールする才能がない」と役柄をひもとく。「迷路を直進だけで進もうとして、必ず壁にぶつかる。それでも諦めない、その憎めなさが伝われば」と強調した。
さらに「登場するキャラクターがそれぞれちょっと変。共感できる部分とできない部分があっていい。いろんな見方で楽しんでほしい」と視聴者に呼びかけ、天野も「『なんだこいつら』と思って見ていたら、ふと『でも、分かるかも』って瞬間が訪れる。その揺れを、突っ込んだり共感したりしながら楽しんでもらえたら」とメッセージを送った。
2週目以降の見どころについて北は、「『そうじゃないでしょ』って突っ込みながら見てほしい。誰か教えてあげたくなる、そのもどかしさも面白い」とポイントを挙げ、天野も「優美が本当は何を思ってきたのか、どういう心持ちでいるのかが、これからどんどん見えてくる」と今後の展開に期待を込めた。
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