「小さい頃は、神様がいて」最終回。渉(北村有起哉)とあん(仲間由紀恵)がたどり着いた答えとは2025/12/18 08:30

フジテレビ系では本日・12月18日に、木曜劇場「小さい頃は、神様がいて」(木曜午後10:00)の最終回を放送。北村有起哉、仲間由紀恵ら「たそがれステイツ」メンバー8名がクランクアップ。笑顔と涙であふれる思いを語った。
本作は、「最後から二番目の恋」シリーズ(2012年~)などで知られる脚本家・岡田惠和氏による完全オリジナル作品。2人の子を持つ小倉渉(北村)と、その妻・あん(仲間)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ温かく描くホームコメディーだ。物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが20歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる思いを抱えた2人が何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかに描いてきた。
このたび、長い撮影期間を経てクランクアップを迎えた主演の北村をはじめ、仲間、小野花梨、石井杏奈、小瀧望(WEST.)、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄ら「たそがれステイツ」のキャスト一同から、思いのこもったメッセージが寄せられた。

夫婦役で共演した北村と仲間は、最後のシーンを撮り終えると、達成感と安堵(あんど)の表情を見せた。北村は、「渉は泣き虫な役で、本当にたくさん泣きました。未体験の感覚で、前代未聞の経験でした。特にこの2~3週間(撮影の終盤)は、スタッフの皆さんが準備に大変な思いをされたと思います。そんななかでも、リラックスした楽しいお芝居の場を作ってくださり、本当に毎日が楽しかったです!」と撮影を振り返り、「キャストの皆さんの素晴らしさもあって、岡田さんの脚本の世界そのままで、悪い人が出てこない。みんなが優しく、譲り合い、ちゃんと出るところは出て……。自然にチームとしてまとまっていたので、最初から“これはいい座組になるぞ”と感じていました」とコメント。
その後、涙を浮かべながら言葉を詰まらせ、「(草刈演じる)慎一さんのセリフをお借りすると、このひと時は僕にとって“尊いひととき”でした。10年後、20年後にまた偶然会った時、きっとこの作品・チームのことをすぐに思い出すと思います。『あの時、大変だったよね~。今でも信じられない。でもよくやったよね!』って。時間がたてばたつほど、思い出は鮮明に残り、素晴らしい記憶として残る……。そんな現場だったと思います。本当にありがとうございました。お疲れさまでした!」と最後は笑顔で言葉をつづった。
一方、仲間は、「皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました! まだ撮影が終わったばかりで、実感が湧かず、まだ何か残っているんじゃないかという気持ちもあります(笑)」と、撮影後の感慨深い気持ちを表現。続けて、「個人的には、これまでの現場の中でもNo.1くらい大変だったなと思います。こんなにも(セリフ量の多い)台本を待ちわびた現場はなかったと思います。上がってくる台本に書かれているセリフを覚えるのが本当に楽しくて、『こんな会話ができるんだ!』というワクワク感がありました」と岡田の書く脚本の魅力も語った。
そして、「現場に来るのが毎日楽しみで、『こんなに笑いが絶えない現場は今まであったかな?』と思うくらい、本当に楽しい時間を過ごせました。それもこれも、スタッフの皆さまとキャストの皆さまの思いがあったからこそだと思います。本当に幸せな時間でした。ありがとうございました!」と深々とお辞儀をして、キャスト、スタッフへの感謝の気持ちを伝えた。

熟年夫婦を演じた草刈と阿川も笑顔で撮了。草刈は、「個性的な俳優さんたちとご一緒できて、とても幸せでした」と感慨深げに語る。そして、撮影現場での思い出として、「現場に行くと、必ずスタッフさんがカメラの前で大笑いしているのを見て、それがとても心地よかったです。あの雰囲気がすごく助けになりました」と裏話を語り、「本当に皆さん、ありがとうございました!」と爽やかな笑顔で締めくくった。
阿川は、「皆さま、お疲れさまでございました。大変な撮影の中で、皆さんがピリピリ・キリキリせず、この大人数の現場で笑いが絶えなかったことが、本当に素晴らしいと思いました。監督をはじめ、超優秀なカメラマンやスタッフの皆さんも、なんて素晴らしい方々なんだろうと感じました。私は普段、個人プレーで仕事をしているので、このチームプレーでの仕事は、ある意味とても新鮮で楽しかったです。体力的にはつらかったものの、それでも毎日ここに来るのが楽しみでした」とスタッフへの感謝の意を表した。そして、草刈を見ながら、「慎ちゃんとも手をつなぐことができました。支えていただいて、本当に幸せな72歳でした(笑)。本当にありがとうございました!」と最後はうれしそうな表情で、草刈との共演の喜びを語った。

“奈央志保”として過ごした、小野、石井も涙のクランクアップ。奈央役の小野は、「ありがとうございました。本当にお世話になりました。(樋口)奈央はずっと明るくて、ハッピー担当として演じさせていただきましたが、もし自分の感情とのギャップがあったら、きっとしんどかったと思います」と本音を吐露。「でも、スタッフの皆さまと、(周囲を見渡しながら笑みをこぼし)こんなにも愛にあふれたキャストの皆さまと一緒にいられたおかげで、奈央との感情のギャップはほとんど感じることなく、ずっと楽しく演じることができました。本当に皆さまのおかげです。またお会いできるように頑張りますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました!」と心からの感謝の気持ちを伝えた。
志保役の石井は、「本当に3か月間、お疲れさまでした。この作品は夫婦愛、家族愛、そしてパートナー愛がテーマでしたが、現場自体がとても愛にあふれていました。(高村)志保が“たそがれステイツ”のメンバーをどんどん好きになり、家族になっていくように、私も皆さんのことをどんどん好きになり、まるで家族みたいな感覚で、現場に来るのが楽しみでした」と、仲間たちとの絆を感じていたことを語る。そして、隣にいる小野を見ながら、「花梨とパートナーとして…。わぁ、泣きそう……」と目に涙を浮かべる場面も。「10年越しにこうしてパートナー役で共演できて、空き時間もずっと一緒に過ごし、本当に奈央と志保のように、いろいろ話したり、お互いを思いやったり、励まし合ったりしながら『頑張ろう』って手をつないで、前に進もうとしたり……。奈央志保のような関係になれて、本当にうれしかったです。ありがとうございました!」と涙と笑顔を交えながら、心境を明かした。

渉とあんの息子・小倉順役の小瀧と、順の妹・ゆず役の近藤は、北村や仲間たちよりも一足早く撮影終了。小瀧は、父親役の北村から花束が贈られると、固く握手を交わし、瞳を潤ませながら感謝の気持ちを表現。「お疲れさまでした。ありがとうございました! 天使のようないい息子役ということで、少し緊張感のある3か月でしたが、このドラマに参加できて、本当によかったです」と振り返る。そして、「この家族に出会えて、本当に幸せでした。放送を毎週楽しみにしていて、終わってしまうのがさみしいですが、また皆さんとどこかでご一緒できるように頑張りますので、その際はどうぞよろしくお願いします。本当にお疲れさまでした!」と名残惜しそうに語りつつも、最後は笑みを浮かべた。
近藤は、母親役の仲間から花束を受け取り、熱いハグを交わす。「約3か月間、ありがとうございました。毎日何かしらに爆笑していて、現場に来るのが本当に楽しみでした」と、充実した日々を振り返り、元気いっぱいにあいさつ。「またいつかご一緒できる機会があれば、ぜひよろしくお願いします。本当にありがとうございました!」と、明るい笑顔でスタッフ、キャストへ感謝の気持ちを伝えた。
渉とあん、“離婚”を選び、それぞれの道を歩み始めたが、果たしてその先に待ち受ける結末とは。そして、これからどんな人生を歩み始めるのか?
最終回あらすじ(12月18日放送)
小倉渉(北村)と佐藤あん(仲間)は、それぞれクリスマスムードの街を歩きながら、お互いのことを考えていた。一方、「たそがれステイツ」1階の永島家ではクリスマスの飾りつけ真っ最中。サンタが来るのを楽しみにしている子どもたちを見て、永島慎一(草刈)とさとこ(阿川)夫婦は、「サンタさんは絶対来るよ」と話す。樋口奈央(小野)と高村志保(石井)のキッチンカーの開店日がやってきた。渉と永島家一同がキッチンカーへ向かっていると、あんが合流する。久々にあんと会えてうれしくてたまらない渉。その頃、開店準備を進めていた奈央と志保を、ゆずは離れた場所から撮影していた。奈央は「新しい扉が開くんだね」と志保に声を掛ける。
開店すると、キッチンカーにはすぐに客が訪れて2人は大忙し。「たそがれステイツ」の面々や順ら消防隊員の仲間も集まり、みんなは料理を頬張り、笑顔になる。そして、小倉ゆず(近藤)や奈央と志保は、あんの家に泊まりに行く。それを知って「ずるい」と文句を言う渉。ゆずは離婚したのだから当然だと諭すが、渉は納得できない。そんななか、クリスマスイブの朝、東京に寒波が襲来。起床したあんは暖房をつけようとするが、何をやっても暖まらず、寒い部屋で途方に暮れていた。そこに息子の順(小瀧)から連絡が届く。渉とあん、離婚した2人は最後、どんな答えにたどり着くのか。
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