織田裕二主演「水滸伝」に佐藤浩市と松雪泰子が登場。「漢が描かれているところに注目を」2025/12/10
WOWOWとLeminoで2026年2月15日より放送・配信する、織田裕二主演の連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」（日曜午後10：00）に、新たに、武を極めし孤高の師・王進役に佐藤浩市が、乱世に翻弄（ほんろう）されるスパイ・馬桂役として松雪泰子の出演が決定した。
壮大なスケールと緻密な人間描写で熱烈な支持を集める、巨匠・北方謙三氏の小説「水滸伝」（集英社文庫刊）。シリーズ累計発行部数1160万部を超える大河小説の金字塔が、ついに映像化される。連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」は、日本ドラマ史上“規格外”のスケールで描く叛逆（はんぎゃく）の群像劇だ。
主人公・宋江役の織田をはじめ、反町隆史、亀梨和也、満島真之介、波瑠、玉山鉄二ら豪華キャストが集結。腐敗した世に抗う“はみ出し者”たちの闘いを、現代にも通じる「理不尽な権力への怒り」や「仲間との絆」とともに描き出す前代未聞のスペクタクルのスケールで届ける。
帝を守る鉄壁の禁軍の武術師範として、その名を馳せる王進（佐藤）。乱れた国家が権力を牛耳り、汚職がはびこる世で、王進もまた、理不尽な嫉妬や、あらぬ疑いにより、追われる身となる。そして、宋江のもとに仕える間者（スパイ）の1人であり、閻婆惜（吉田美月喜）の母でもある馬桂（松雪）。同じく間者であった夫を職務の中で失い、残された愛娘と共に宋江のために尽くすのだが、そんな彼女もまた、動乱の世に巻き込まれていく。
宋国の帝を守る禁軍の武術師範を務め、まさに武術の達人として、その名をとどろかせる王進。長きに渡り武道に生きる男としての常人離れした実力と、あふれんばかりの貫禄を兼ね備えた孤高の師だ。しかしそんな王進も、腐れ切った権力の策略によって、あらぬ叛乱の疑いをかけられ、追われる身となることに。林冲（亀梨）の助けもあり、母・王母（丘みつ子）と共に危機を脱するも、その後の王進の行方はいかに。武を極めた達人として、はぐれ者たちが巨大権力へ立ち向かう闘いの物語にどのような関わりを見せてくれるのか注目だ。
解禁されたビジュアルでも、禁軍武術師範としての堂々たる風格ながらも、どこか現実に憂いを感じているかのような様子でたたずむ王進の姿を捉えている。そんな王進を、長年のキャリアにおける受賞歴も数知れず、円熟味溢れる演技力と圧倒的な存在感を放ち続けてきた名優・佐藤が貫禄たっぷりに熱演。
宋江に仕える間者として登場する馬桂。表向きには旅芸人一座の一員として、もう一つの顔は間者として、いつ命を落とすやもしれない危険が付きまとう状況下において、敵の動向をいち早くとらえ、味方への情報を伝達する役割を担う。夫を職務で亡くしながらも、残された娘の閻婆惜を支え、家族のため、宋江のために尽くそうとする馬桂だが、李富（玉山）ら敵勢力の策略に巻き込まれ、やがて激しい対立に翻弄されていくこととなる。
新たに公開されたビジュアルでも、木漏れ日が差し込む林の中、はかなげな表情の馬桂が映し出されており、怒涛（どとう）の勢いで繰り広げられる波乱の物語に揺らぐ彼女の心境を感じさせる。松雪が挑む馬桂は、変化の激しい世の中を生きる間者という役どころ。敵対関係となる両陣営の間で揺れ動く、非常に繊細な人物だが、松雪ならではの芝居が冴え渡る。
ダイナミックなスケールで作り上げられる圧巻の歴史群像劇への参加について佐藤は、「日本でこれだけの規模の作品を作るというのは新鮮さがあります。数多くのキャラクターが登場し、裏切りや信頼などいろいろなものが交錯するなかで、“漢（おとこ）”が描かれているところを楽しんでいただきたいなと思います」と熱量あふれるコメントを寄せる。そんな佐藤に向けて、監督の若松節朗氏も「俳優界をけん引する重みと、その逆の子どものようなおちゃめな格好よさに、誰もが魅了される」と、その存在感を称賛。
一方、松雪は、「水滸伝という作品の壮絶さの通り、撮影現場もクリエーティブで、大きなうねりのある波のなかに参加しているような感覚でした。キャラクターごとにエピソードがあるので、男性視点と女性視点で解釈が少し違う感覚になるのではないかなと感じています」と、まさに本作ならではの撮影時の心境や見どころを明かしている。そんな松雪に対し、若松氏は「凛と背筋を伸ばした立ち姿。そして内に赤々と燃えたぎる激情。私達のインスピレーションが見事にはまり壮絶な芝居の数々を演じていただいた」と称えた。
織田、反町、亀梨ら、これまで解禁されてきた豪華キャスト陣に加え、佐藤、松雪というそうそうたるベテラン俳優たちの出演も明らかになり、より一層の華やかさと、さらなる重厚感が増した本作。多種多様で個性豊かなキャラクターたちの信念と思いがさく裂する、現代に比類なき歴史スペクタクルの開幕が刻一刻と近づいている。
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