鳴海唯&遠藤憲一&市川実日子&和久井映見ら 松山ケンイチ主演「テミスの不確かな法廷」に豪華布陣2025/12/02 07:00

松山ケンイチが主演を務めるNHK総合で2026年1月6日スタートの連続ドラマ「テミスの不確かな法廷」(火曜午後10:00)に、鳴海唯、恒松祐里、山崎樹範、市川実日子、和久井映見、遠藤憲一ら豪華俳優陣の出演が決定。また、音楽は同系の「宙わたる教室」に続きjizueが担当し、キービジュアルも完成した。
「テミスの不確かな法廷」の原作は、新聞記者である直島翔氏が描く異色のリーガルミステリー。発達障害を抱える裁判官をはじめ、裁判所職員、検事、弁護士。それぞれが真実を求めてぶつかり合う緊迫した法廷の攻防と、時にかみ合わない会話をコミカルに描いた作品で、“普通”とは何か、“正義”とは何かを問いかける。
脚本は「イチケイのカラス」シリーズ、「ブルーモーメント」「絶対零度」シリーズ(ともにフジテレビ系)など、緻密な構成とダイナミックな展開で見る者をひき付けてきたヒットメーカー・浜田秀哉が担当。松山は、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)を同僚にも隠しながら、裁判官の職務に必死に向き合おうとする特例判事補・安堂清春役を演じる。

鳴海が扮(ふん)する小野崎乃亜は、ある事件をきっかけに、東京の大手法律事務所を辞めて前橋にやって来た弁護士。刑事事件において、起訴有罪率99.9%を誇る検察に弁護士の勝ち目はないが、安堂の特性をうまく利用すれば突破口が開けるかもしれないと彼に近づく。しかし、安堂と向き合ううちに、彼の抱える苦悩や孤独に触れ、いつしか自身も思わぬ影響を受けていく。
本ドラマが初のヒロイン役となる鳴海は、「本作品はリーガルサスペンスでありながら、人の性質が繊細にそしてユニークに描かれている新しいヒューマンドラマだと感じました」と述べ、「小野崎乃亜は、多くの人は救えなくても自身が出会った人の人生は救いたいという、強い正義感を持った人物だと思います。その正義感と現実の狭間で揺れ動き、心が何度も折れそうになる。そんな瞬間は私自身も経験があり、役との親和性を感じました」と役への思いを明かす。

恒松が担う落合知佳は、任官3年目にして早くも将来を嘱望されるエリート判事補。冷静かつ理論的な思考を身上とし、感情を排した判断こそ裁判官のあるべき姿だと信じている。慣例にとらわれない安堂の言動に戸惑い、キャリアのために距離を置こうとするものの、次第に合理的な考えだけでは割り切れない“何か”が、彼女の中に芽生えていく。
恒松は、「感情に流されず、規則通りに仕事をする落合は、この地裁のある意味ツッコミ役的な存在です。いつも正論を言っている落合ですが、人間社会はいろいろな人の思いが絡まり合いながら成り立っています。その思いに耳を傾けられるようになるのか…。まだまだ成長途中の彼女を見守っていただきながら、ご視聴いただければと思います」と役柄についての思いを伝える。

そして、山崎は、事故を起こして亡くなった父の“汚名”を晴らしてくれた検察官に憧れ、その背中を追って検察の道へと進んだ古川真司役。自らが起訴した被告人については、求刑が実現するよう緻密に証拠を固め、追い詰めていく実直な検察官。安堂の予測不能な言動や、それに便乗する小野崎にペースを乱されながらも、頼まれごとがあると断れないお人よしな側面を持つ。
山崎は、「検察官は証拠を元に起訴・不起訴、求刑を決めます。検察官にしかできない仕事です。人の人生を左右する重責と日々向き合う関係者の皆さまに心から敬意を表します」とし、「正義を司る女神テミスは右手に剣、左手に秤を持っています。正直に言えば私は演じていて恐怖を感じます。私の正義の剣がどれだけ人を傷付けるのか? 秤に載った重りは人の人生を背負うだけの覚悟があるものなのか? 人の外側は見えても内側は全く見えません」と役への向き合い方を吐露。「この恐怖と戦いながら誠実に古川真司を演じたいと思います」と意気込んでいる。

市川が演じる津村綾乃は、前橋地方裁判所第一支部の執行官。確定した判決や命令に従わない相手に対し、財産の差し押さえや家屋の明け渡しなどを確実に執行させる役割を担うため、「取り立て屋」と揶揄(やゆ)されることもある。執行ごとに手数料収入が発生する独自の給与制度から、正義感よりも現実的な損得勘定で動く一面も。赴任してきた“変わり者”安堂のうわさを聞きつけ接触を図るが、敵か味方か、その真意は謎に包まれている。
市川は、「津村は、女性ではごくわずかしかいない執行官です。監督からは、法廷の中と外を行き来する存在で、理想だけで世界は変わらないことを、身を持って理解している人物だというお話がありました」と役柄について語り、「撮影中、真っすぐで大きい子犬のような松山さんを見ていたら、この脚本には、たくさんのテーマが潜んでいるのではないかと思うようになりました。どんな作品になるのか…楽しみにしていただけたら、うれしいです」と作品への期待を示した。

和久井が務める山路薫子は、精神科医で、安堂が13歳の時に出会い、彼の発達障害を診断して以来、ずっと経過を見守り、相談に乗り続けてきた、安堂が唯一心を許せる存在。一方で、かつて自身が担当した精神鑑定の結果によってもたらされた悲劇を今も胸に抱えている。安堂への寄り添いと自身の葛藤。温かさと影の両面を持つ人物だ。
和久井は、「台本を読み進めながら、松山ケンイチさんの演じられる清春君の、考え、思い、言葉に、とても引き込まれました」と作品に魅了された様子で、「登場人物それぞれの考え、思いや言葉。清春君がその人たちとの関わりや人生の中で、どんなふうに歩みを進めていくのか…。切なくもあり、温かくもあり…。どうぞ最後まで、ぜひご覧ください」と視聴者へ呼び掛けた。

そして、遠藤は、前橋地方裁判所第一支部の部長判事であり、安堂の上司・門倉茂役を担当。かつては「伝説の反逆児」と呼ばれ、反骨精神にあふれる裁判官として知られていた。定年まであと2年、平穏な日々を願っていたが、安堂が赴任してきたことによって、胸の奥でひそやかに眠っていた感覚が揺り動かされる。
遠藤は、「クランクインする前、初めて裁判を傍聴した。窃盗事件や麻薬関連の裁判などいくつか見学したが、裁判長は被告に親身に語りかけたり、反省させるべく強く戒めたり、何とか更生に向かわせようとしていた。裁判とはもっと無機質なものかと思っていたが、法廷は人間くさい場だった」と傍聴の感想を述べ、「今回のドラマ『テミスの不確かな法廷』は、このような現実の裁判に則しながら、エンターテインメント性を加え、さらに主人公は発達障害を抱えた裁判官だ。主演の松山ケンイチ君はこの難役を見事に演じきっている。とにかく見応え充分な作品になるだろう」と完成度への自信をのぞかせている。
音楽は、「宙わたる教室」に続きjizueが担当。jizueは「昨年『宙わたる教室』でこのチームの皆様とご一緒させていただき、打ち合わせの際、これほど熱意のある方たちの作るドラマは間違いなく素晴らしい作品になるんだろうなと感じたことを覚えています」とし、「実際『宙わたる教室』がどれだけ素晴らしい作品だったかは言うまでなく、またこうして尊敬するチームの作品に携われることを心から光栄に思いますし、ドラマと一緒に僕たちの音楽も楽しんでいただければ幸いです」とコメントしている。

キービジュアルを担当したアートディレクターの古谷萌は、「『僕は宇宙人。』他の人たちとは異なる世界の見方をする主人公の姿を見て、重力の方向すら違うような感覚ではないかと空想しました」と制作の意図を説明。「ずれた世界に生きづらさを感じながらも、独自のこだわりや想像力で接点を見出し、時に微笑む安堂清春を、スチールに焼き付けました」とビジュアルに込めた思いを語った。
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