「ifの世界で恋がはじまる」醍醐虎汰朗&中川大輔、初共演も互いに「大ファンだった」2025/11/17 16:35

醍醐虎汰朗と中川大輔がダブル主演を務めるドラマフィル「ifの世界で恋がはじまる」(木曜深夜1:29)が、MBSほかで11月20日よりスタート。それに先駆け、111月17日に完成披露トークイベントが開催された。
2019年にキャラ文庫(徳間書店)より出版された海野幸氏の小説「ifの世界で恋がはじまる」を実写ドラマ化した本作。技術職から営業部に異動して1年、専門知識はあるが口下手な加納彰人(醍醐)は、職場になじめず孤独な日々を送っていた。同期で営業部のエース・大狼誠司(中川)とは、あるトラブルをきっかけに関係がこじれてしまい、憧れと劣等感のはざまで揺れて…。ある満月の夜、彰人はふらりと立ち寄った神社で古びた鏡を見つけ、「大狼から認められて、自然に笑いかけられる、そんな自分になりたい」と願うと、“理想の自分”が生きる並行世界へと迷い込んでしまう。理想と現実のはざまで揺れる思いの行方を描く、不器用でいとおしい、すれ違う2人の再構築ラブストーリーだ。

オファーを受けた当時を振り返り、醍醐は「同性に恋をする役柄を実写でやるのは初めての経験。僕の友人たちが挑戦しているのを見ていて、新しいことに挑戦することになりますし、いつもとは違った取り組み方をしないといけないなと思いました」と振り返りつつ、「相手役が中川さんだと聞いた時に、僕は『今日好き』を見るのがすごく好きなので、スタジオでコメントしている優しそうなお兄さんが相手かと思ってワクワクしました!(笑)」と告白。
中川の「いちファンどころか大ファン」といい、「常に優しそうなコメントをしていて、優しい笑顔を見せる方。大狼を演じるのにぴったりだなとオファーを受けた時点から思っていました」と笑顔を見せた。
対して、中川は「僕個人としてはこの作品がドラマ初主演ですごくうれしかったですし、台本を読んだらすごく面白くて、この面白さをそのままこぼさずドラマにしたい、できるように頑張りたいなと思いました」と喜びを語りつつ、「僕も相手が醍醐くんだと聞いた時に、『天気の子』を見ていたのと、YouTubeでそのアフレコ映像みたいなのを見たことがあったんです。そこから熱量高くお芝居をされる方だなっていう印象はずっとあって、一緒に相棒としてドラマを作っていけることが楽しみでしたね。僕も大ファンでした!」と、相思相愛であることをうかがわせた。

演じる上で意識していることを問われると、「(本作は)ラブロマンスですが、彰人の成長物語でもあって。きっと今後彰人目線で物語を見進めていただく方が多いと思うのですが、ファンタジーな世界観と融合する中で、できるだけ自然体で、言葉もセリフっぽくない感じでやった方が入ってきやすいんじゃないかなと感じたんです。監督ともお話しして、常に‟芝居をしない芝居をしよう”というのを一つのテーマとしてやっていました」と醍醐。
一方で、中川演じる大狼は現実世界では彰人に厳しく接するが、並行世界では彰人を溺愛するという二面性が。「以前、醍醐くんが『スッとしてるとクールな印象だけど、笑うとすごく柔らかくなるね』と言ってくれたことがあって、それを役にも落とし込めそうだなと思ったんです。現実世界ではクールで、できるだけ加納に笑いかけないように、ほぼ笑った顔を見せないように気を付けて演じて。逆に並行世界ではもうニコニコで本当に楽しくやりましたし、素で笑っちゃってるシーンもたくさんあります(笑)。監督にも『俺、素で笑っちゃってたかもしれないんで、そこはカットしてください』と言ったことがあるくらい(笑)」と演じ分けの裏話を明かした。

自身が演じる役柄と似ているところは「最初はないと思ってたんですけど、いっぱいいっぱいになって‟駄目だ!”となる瞬間だけ少し似ているのかなって。僕自身、ちょっとずつ積み上がって、それが崩壊して、30分くらいふさぎ込みたくなる瞬間があるんです」と醍醐。どうやって立ち上がるのかと問われ、「どうしているんでしょうね?(笑)」と考えていると、中川から「5分ぐらい自分でじっと考えていたら治っていない?」と助け舟が。
中川が「‟このシーンどうやって演じようか…”みたいな時があったんですけど、楽屋に戻って5分ぐらい1人で考えて、戻ってきたらいつもの元気いっぱいな醍醐くんに戻っていたことがあって」と話すと、醍醐も「いっぱい集中して考えたい時は周りの人に気を使う余裕がなくなっちゃうので、1人になりたいなって思います」とそれに同意していた。
対する中川も「僕も最初は全く違う人間として演じていたんですけど、途中から現実世界での大狼の不器用さが自分に似ているかもと思ってきて」といい、「クールな人だと思ったんですけど、恋愛になるとしどろもどろになったりする。そういう不器用さは自分にもあるところなので、そこは少し素を出しながら演じていきました」と大狼に寄り添った。ちなみに「最終話のあるシーンは、もうほぼほぼ僕」という。

イベントでは第1話も先行上映されたが、お気に入りのシーンをそれぞれ発表していくことに。すると、醍醐は「僕が圧倒的に好きなのは、彰人が食堂でご飯を食べている時に『ちょっといいか?』とやって来て、険しい顔でコーヒーを飲む大狼の寄りです。ここ、めっちゃカッコ良くなかったですか? ふとした時にカッコいいわと思うんですよ(笑)。今日もさっきまで撮影をしていたんですけど、ソロショットを撮っている時にふとモニターを見たらもう“MEN’S NON-NO”なんですよ!(笑) きれい過ぎて。こんなスーツ似合う人なかなかいないですし、こんな人が街にいたらどうします?(笑) めちゃくちゃカッコいいなと思いました」と中川をベタ褒め。
中川も「本当は良くないですが、僕もセリフを言いながら“こいつ顔カッコいいな”と思っていました」とほほ笑みつつ、「加納が一人家に帰ってベッドで叫ぶところは、僕もああいうことあるなと思って。家で、ふとその日恥ずかしかったこととかがポンと思い浮かんで叫びたくなる時があります」と彰人の行動に共感していた。
先日クランクアップを迎えたそうだが、醍醐は「雰囲気めちゃくちゃ良かったよね。まれじゃない? これだけチームの仲がいいの。すごくフラットで、楽にリラックスして現場にいられた気がする。主演だと肩に力が入りがちだけど、今回はそれがスポーンと抜けた感じだったよね」と中川に問いかける。それに中川も同意し、「監督の性格もあるのかな。全体としてすごく穏やかなんだけどこだわりがあるチームで、緊張感もあって。僕らが気にしなくても現場が穏やかだから、“頑張って盛り上げなきゃ”みたいなことがなかったよね」と現場の雰囲気を伝えた。

続けて、作品名にちなんで「もしも○○なら?」という質問に答えていくコーナーに。「もしも並行世界に行けるとしたら、どんな世界に行ってみたいですか? どんなことをしてみたいですか?」というお題には、「僕、21歳の頃から俳優をやっているんですけど、学生役をもっとやってみたかったなっていうのがあって。なので、15歳ぐらいで俳優になっていた並行世界に行ってみたい」と中川。対して、醍醐からは「『ONE PIECE』と『ドラゴンボール』と『呪術廻戦』が全部同じ世界になった世界に行きたいです。僕だけ悪魔の実を食べてるし、空も飛べるし、領域展開も使えるっていう、めちゃくちゃ強いキャラとして存在してみたい(笑)」とファンタジーな回答が飛び出した。なお、2人とも生まれ変わったしても職業は「俳優をやりたい」そう。
2問目の「もしも2人が入れ替わったら何がしたいですか?」というお題には、「絶対にやりたいことがあって。めちゃくちゃおしゃれして原宿とかを練り歩きたい!」と即答した醍醐。「本当にすごいんですよ。衣装を脱いで私服に着替えた時、ジーパンに黒ニットみたいなシンプルなスタイルでも、なんであんなになるかなと(笑)。もうマネキンよりマネキンですし、目がいくんですよね」と、街行く人々の視線を浴びたいと熱弁する。

それに中川は「視線浴びたことないけどな(笑)」と謙遜しつつ、「醍醐くんってすごくエネルギッシュなんですよ。朝が早くても1日中パワフルに現場にいるんです。前の日が遅くてあまり寝られていなくてもずっと元気なので、僕もその体になって1日生活してみたいなって。僕が1日でできる行動量の1.5倍ぐらいいろんなことできるんじゃないかな」と醍醐のパワフルさを称賛していた。


さらに、イベントでは「以心伝心お絵描きゲーム」というユニークな企画も。お題に対する相手の答えを予想してイラストを描き、答えをそろえられたら成功というルールだ。「『ifの世界で恋がはじまる』を表す絵」では醍醐が今後登場する名シーンを、中川は醍醐が考案した本作のポーズを描き、醍醐のイラストの斬新さに中川のみならず観客からも笑いが。「2人で冬にやりたいこと」では中川はこたつでゲームをする姿、醍醐はスノーボードをする姿を描き、残念ながら成功とはならなかったが終始ワイワイと楽しく盛り上がっていた。


最後は、中川から「1話を見て、すごく面白い作品になったなと思いましたし、最終話までどんどん面白くなっていくんですよ。なので、この冬はぜひ『イフ恋』と一緒に楽しんでください」と見どころをアピール。醍醐も「みんなで一生懸命作った作品なので、どんどん広まってくれたらうれしいなって思います。自信を持ってすてきな作品だと言えますし、ぜひこの機会に、ここに来た皆さんが一番最初に見たということでぜひ拡散していただけたらと。今後も楽しんで見ていただけたらそれが何よりもうれしいです」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。

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