「小さい頃は、神様がいて」舞台あいさつに北村有起哉、小野花梨、石井杏奈、仲間由紀恵が登壇2025/10/09

フジテレビ系で10月9日スタートの、木曜劇場「小さい頃は、神様がいて」(木曜午後10:00、初回15分拡大)の、完成披露試写&舞台あいさつが開催され、主演の北村有起哉、共演の小野花梨、石井杏奈、仲間由紀恵が出席。撮影秘話や現場でのエピソードなど、楽しいトークを繰り広げた。
本作は、「最後から二番目の恋」シリーズ(2012年~)などで知られる脚本家・岡田惠和氏による完全オリジナル作品。2人の子を持つ小倉渉(北村)と、その妻・あん(仲間)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ温かく描くホームコメディーだ。物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが20歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる思いを抱えた2人の何げない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかにつづる。
初回放送を迎える本作について、北村は「主に3家族が同じマンションで生活をしているという設定で、このアンサンブルの家族が織り成す物語です。どこかの家族が一つでも『んっ?』となっちゃうと成立しないんですよね。どの家族もそれぞれ背負っているものがあって、それが優しく見事に織り成していくような作品で、本当に優しい気持ちになりました」と感想を述べた。

続けて仲間は、「北村さんがおっしゃったように、織り成しもそうですけれども、どの家族も、それぞれいろいろなものを抱えながら不器用に、でも一生懸命生きています。周りから見るとちょっとくすっと笑ってしまうようなシーンもたくさんあったかと思いますが、物語に出てくる人たちは、ごくごく真面目に一生懸命ただただ生きているだけの人たちですよね。どのシーンを見ても愛らしいなと感じながら見ております。好きなシーンもたくさんありましたけど、またこれからのストーリーの展開にも期待をしてもらいつつ、最後まで見守っていただきたいなと思います」と呼びかけた。

石井が演じる高村志保と同棲している樋口奈央役を担う小野は、「シンプルにすごく面白かったです。岡田さんの台本には、人物の表情を描く時によく“…”と表示されてるシーンがあるんですけど、その下に()の中に『○○と思っている』とか、心の声が書いてあるところがあって、そこを読んでどうやって表現されるのかなと私は現場ですごい楽しみにしているんですけど、それを現場でようやく見ることができました。『こうなったのか』とか『なるほどね』と、検証していくのがとても楽しくて、台本を読んだ時に感じた“岡田さんワールド”の、ユニークでキュートな世界観がもっともっと立体的になっていて、1秒も逃さず見ることができました」と、笑顔で語った。

そんな、小野とは公私ともに仲がいいと話す石井は、「すごく大好きなドラマだなと感じました。3家族3世代それぞれの良さが発揮されていて、第1話ではそれぞれがパートナーになるまでのおおまかな生い立ちも描かれていて、その話の中から今の2人がいるんだなという、経過が見ていて分かる感じとかもすごく温かいなと思いました。脚本の段階では想像できなかった坂井(麻衣)監督の編集の仕方がすごくコミカルでポップで見やすくて、分かりやすくなっていて、そういうところがすごくリズミカルで好きだなと思いました」と振り返った。
次に、地上波GP帯ドラマで初主演を務める北村は恐縮しつつ、「『(僕で)いいんですか?』って感じです。そういうビジョンもイメージもして来なかったので(話をいただいて)驚きました。岡田さんのオリジナル脚本だし、松任谷由実さんが書き下ろした新作も主題歌で、すごい科学反応が起きるんじゃないかな。と。僕が座長ということですが、いつも通り楽しく、みんなで一緒に最後まで無事にやりたいな」と、いつも通りのスタンスで撮影に臨むことを打ち明けた。
北村とは12年ぶりの共演となる仲間。「前回は時代劇だったので京都でご一緒させていただいてましたが、今作と世界観も全然違いますし、役柄とか関係性も、敵対するような感じで、だいぶ殺気立っていました。ちょっと間違えたら命を取られたりしそうな関係性でしたので、12年ぶりにご一緒できると聞いて、殺気が取れてよかったなと」と振り返ると、北村が「今回は僕が責められる感じでね」とバツが悪そう。そんな北村について仲間は、「ご自分らしくとおっしゃっていましたけども、北村さんは、お芝居で私たちを引っ張っていってくださっている感じがして楽しいです。アドリブが相当ありますけど、明るい現場で楽しい毎日です」とフォローした。

10年ぶりの共演となる小野と石井。それ以降、プライベートで仲が良く、10年ぶりの共演という感じがしないと話す2人。小野は「お芝居するとあの時のことを思い出しもしますし、こういう10年間があったからこそできるやりとりを感じています」としみじみ。石井も「第1話で、“奈央志保”が、『風が強いから帰らなきゃ』というシーンとは、全てアドリブなんですよ。2人でここを走ったり楽しんだり、落ち葉で遊んだりしてくださいって振られて、本当に花梨と仲が良くてよかったなと。“奈央志保”を演じる上で花梨と一緒ですごくやりやすかったし、“奈央志保”らしさが出たなと思っています」と感謝している様子。
今回、恋人役ということで「確かこの作品をアンナと一緒にやることが決まった時に杏奈が連絡をくれて、『私は花梨のことが大好きだから何の問題もない』って連絡をくれたんですよ。それがすごいうれしくて、わたしも『本当そう』って返したんです」と語ると、石井も「恋人役をやると聞く前から人間として大好きだから、今も継続中ですが、プライベートでも2人でいろいろな思い出を作っているので、“奈央志保”として生きる時間につながればいいなと思いました」と、同じ気持ちであることが分かった。

続けて、現場の雰囲気について聞かれた北村は、熟練夫婦を演じる、阿川佐和子&草刈正雄のエピソードを披露。「自己紹介の長いシーンで、最初は僕のターンがあって、次が仲間さんのターンでみたいに、順番で、自分の番が回ってくるまで、皆さん心を整えているというか。でも、阿川さんはわりとしゃべっていたんですけど、自分の番が近づいてきたら立ち上がって、こそこそ部屋の隅っこでブツブツ言い始めて、草刈さんも自分の番が来るまでずっとご自身のセリフを練習されていたのですが、ようやく自分の番が来たら『もう疲れた』みたいなね。ちょっと練習しすぎちゃったみたいで、そういうのも共有して、みんなで和やかに笑っているような雰囲気です」と楽しそう。
仲間も「現場は本当に面白いことばかりです。北村さんが、『和やか』とおっしゃいましたけど、私の印象としては爆笑に近い現場だなと思っています。北村さんが主にいろいろなことをお芝居でしてくださって、それによって私たちもいろいろな反応が出て笑っちゃうみたいなことが多いです。北村さんが口を鳴らすのもね…」と、北村に振ると「うちの子どもがやっていたんですよね。それがイラッとしたんで、『これ使える』と思って。台本のト書きに、いろんなシーンで『あんがイラッとする』って、すごく書いてあるんですよ。俺、こんなにイラッとさせなきゃいけないんだと思ったので、あの手この手で、気付かないうちにイラっとさせようと、ソフトな地雷を踏んでいるって感じです」と、イライラ大作戦を計画している様子。
そんな北村の作戦にまんまとはまってしまった仲間は「バッチリ、ソフトな地雷をどんどん踏み続けている感じがします。その、口を鳴らすのが耳に残るんですよ。だから、スタッフさんもみんな、無意識にいろいろなところで口を鳴らしていて、『みんな練習し始めちゃったな』と思って…。こっちは真剣に集中して芝居をしているのに、若干ちょっと失礼な空気が流れていますが、楽しそうでいいです」と苦笑した。

小野も、阿川と草刈の現場での様子が自由すぎておかしいことばかり起こると暴露すると、北村も阿川に闘牛ごっこのようなことをさせられたと暴露。石井は、クランクインで長い自己紹介のシーンで仲間が和ませてくれて助かったという話を打ち明けた。
そして、「小さい頃は、神様がいて」のタイトルにちなんで、小さい頃に信じていた迷信や本気で信じていた話をそれぞれ披露。仲間は、転んだ時に魂が落ちるから拾って帰ったことを、小野は黒猫を拾ったら不幸になると聞いていたのに、20歳の時に黒猫を買ったけど特に何もなかったと言うと、北村は朝の蜘蛛と夜の蜘蛛の印象についていまだに気になっていると打ち明け、石井は怖い夢を見たことがトラウマになっているという話を披露した。
そのあと、家族や友人と交わした約束についてトークしていく。最後に視聴者へ向けて、北村から順番にあいさつしていく。北村「悪い人が多分、今後も出てこないと思います。そういった意味では安心して見られる作品だと思っていますね。いろいろなドラマ、いろいろな作品あります。刺激が欲しい人とかその時の気分にはありますけども、本当に刺激がいらないただ優しいひとときが欲しいみたいな方には本当にぴったりな作品だと思います。そんな人々がいろいろな困難に出会う展開もあると思いますので、そこら辺も含めて楽しんでいただけたらなと思っております。とにかく織り成しています(笑)」とコメント。

仲間も「私が演じる小倉あんは、自分の思いや抱えているものもあって、なかなか大変でつらいところもある役どころではあるのですが、見てくださる方たちから『頑張れ!』と応援していただけるように、一生懸命この役に取り組んでいきたいと思っています。最後まで頑張り続けることをお約束するとともに、見てくださって、ちょっと笑って、心から泣いてもらって、自分の気持ちをこのドラマにどこか投影できるような部分があると思いますので、最後まで見守ってくださればありがたいなと思います。主題歌のユーミンの『天までとどけ』も、今回のための特別に書き下ろしてくださった楽曲で、私たちみんなを包み込んでくれる温かい楽曲になっていますので、その曲とともに最後まで楽しんでご覧になっていただければと思います」とメッセージを寄せた。
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