風間俊介×齋藤潤がW主演挑んだ「217円の絵」、クランクアップ！ 場面写真も初公開2025/09/25
9月30日に日本テレビ系の火曜プラチナイト枠にて放送される「日テレシナリオライターコンテスト 大賞ドラマ『217円の絵』」（深夜0：24）。このほど、ダブル主演を務める風間俊介、齋藤潤からコメントが到着し、ビジュアルと場面写真が公開となった。
「217円の絵」は、18年ぶりに開催された「日テレシナリオライターコンテスト」の記念すべき第1回大賞受賞作品。気鋭の脚本家・神谷克麻氏の映像化デビュー作となる今作は、最終審査では満場一致の大賞を獲得しており、“完全ドラマ化”にあたり、その才能と可能性にほれ込んだ精鋭が集結。このプロジェクトの趣旨に賛同し、神谷の才能に懸けて本作に挑む風間と、神谷と同じく新時代を切り開く若き俳優・齋藤がダブル主演として出演する。
風間は、「今、『217円の絵』のクランクアップを迎えました。この作品は、すごくエネルギーが詰まっていて、物語を作ることへの情熱が閉じ込められています」という印象を持った本作の撮影で、「僕もその熱が失われないように、画家という、ある種、何かを生み出すという役柄を通して、作品を生み出す時に誰かに届いたらいいなという気持ちをリンクさせて演じさせてもらいました」と留意した点について言及。
そして、風間は「多くの物語を愛する人、テレビドラマを愛している方、そして、何かを生み出す苦労だったり、誰かに認めてもらいたいと思ったことがある人、そんな人たちに見てもらいたい作品となっておりますので、『217円の絵』ぜひ見てください」と作品に込めた思いを表現している。
一方、「『217円の絵』クランクアップいたしました。ありがとうございました」と切り出した齋藤は、撮影前から「台本をいただいた時から、春文涼を演じられることをすごく楽しみにしていました」と声を弾ませる。「本読みでも、野尻監督と風間さんに教えていただきながら、一緒に作る感覚を味わえてとても楽しかったです」と充実した撮影を振り返った。
さらに齋藤は、「今まで、作品をつくる中で『分からない』と感じることはたくさんあるのですが、この撮影期間中、監督のOKをいただいて、『分からない』というものが、正解になることを感じる瞬間があったので、答えのないものを考え続けることは大事だと思いましたし、神谷さんの脚本に携われてとても幸せでした。これからも考え続けることを大事にしていきたいなと思いました」と自身にとってかけがえのない経験になったことを明かしている。
また、このたび初公開された場面写真は、神谷氏の脚本を具現化する登場人物たちのリアルな日常がスタイリッシュに切り取られているもの。それらからは、映画スタッフを中心に集結した精鋭たちによる映像美の片りんが垣間見える。
監督を務めた野尻克己氏は、「今まで読んだことのないシナリオだった。作家独特の世界と怒りが表現されていた。なのに、どこかおかしみと優しさに包まれていた。人がどう生きるかという“価値”がそこに表現されていた。その初めての目撃者になりたいと思った。今まで見たことのない風間俊介と齋藤潤が撮りたいと思った」と脚本から感じた強烈なインパクトを明かしている。
また、コンテストの審査員長として企画・プロデュースを手がけた佐藤貴博氏は、「とても軽やかでユーモアあふれる会話と、重厚なテーマのバランスが秀逸」と脚本を絶賛しながらも、「役者も監督もスタッフも相当な手だれがそろわないと、脚本の魅力を伝えられないだろう」とテレビドラマ化の実現が難しいと感じたことを告白。それでも、ドラマ化が決定し、「野尻監督の下、映画スタッフが中心となり神谷脚本を解像度高く映像化してくれています」と仕上がりをねぎらい、「何より風間俊介さんが今回のプロジェクトの趣旨に賛同し、神谷脚本の神髄を描くために脚本の意図を全力で読み取り、『御所明』を現場で見ている全員を引き込むほどに演じ切り体現してくれました。そして物語同様に齋藤潤さんの才能を引き出し、みずみずしい春文とのやりとりを生み出してくれたことで本作が素晴らしいドラマとして完成することができたと思います」と風間への称賛とともに手ごたえを口にしている。
なお、本作は、放送後にはTVerやHuluで配信が開始され、Huluではディレクターズカット版も配信される。
あらすじ
へりくつばかり唱える自称画家の中年男性・御所明（風間）は、ひそかに美大を目指す高校生・春文涼（齋藤）とコンビニエンスストアのアルバイトに精を出す日々を過ごしていた。やがて、御所と過ごす中で純粋に物事を評価できるようになった春文が、誰にも評価されなかった御所の絵を認めるようになり、絵を通して、2人の思いが交錯していく。全く異なる価値観で生きていた2人の間には絆のかけらが生まれるが、予期せぬ事態が待ち受けていた。
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