町田啓太、菅生新樹、伊藤淳史、藤原丈一郎が、池井戸潤原作「かばん屋の相続」に出演2025/09/22 12:00

WOWOWでは12月に、町田啓太、菅生新樹、伊藤淳史、藤原丈一郎(なにわ男子)の4人が主演を務める「連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」(開始日未定、全4話、第1話無料放送)の放送・配信が決定した。藤原はWOWOWドラマ初出演にして初主演、町田と菅生もWOWOWドラマ初主演となる。
民放地上波や劇場映画でも多くの作品が映像化され、まさに国民的作家といっても過言ではない池井戸潤氏。「空飛ぶタイヤ」(2009年)、「下町ロケット」(11年)、「株価暴落」(14年)、「アキラとあきら」(17年)、「鉄の骨」(20年)、「シャイロックの子供たち」(22年)など、連続ドラマWの歴史を幾度となく彩り、その都度、新たな感動を呼んできた(※すべてWOWOWオンデマンドにて全話配信中)。そんな池井戸作品がWOWOWに帰ってくる。
1998年に「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー後、四半世紀以上も「半沢直樹」シリーズ、「空飛ぶタイヤ」「民王」「下町ロケット」「ルーズヴェルト・ゲーム」と、幅広いジャンルのエンタメ作品に挑戦してきた池井戸氏。本作は、その作品世界をどんどん拡大していくさなかの05~08年にかけて発表された六つの短編からの4篇(※「かばん屋の相続」所収)をドラマ化。
この4篇とも、主人公はいずれも働く男たちであり、この社会で懸命に生きる人々すべてが抱える“苦悩と葛藤”、“ささやかな希望”がリアルに描かれる。主人公たちの姿に自分を重ね、共感して、自分もまたこの社会で生きている一員であることを再認識するきっかけとなり、最終的には「どんな小さな一歩でも、それは確かに未来につながっている」という、普遍的で温かな希望を感じられる作品となっている。
また、第1話「十年目のクリスマス」は「シャイロックの子供たち」の前年、第3話「セールストーク」は「空飛ぶタイヤ」とほぼ同時期に書かれたものなど、これらの短編は池井戸氏の歴史の要所要所に書かれたもので、この作品を通して池井戸氏の作品世界の広がりのプロセスをより深く理解することもできる。そして池井戸作品の魅力は、苦境に追い込まれた人たちが決してあきらめず、力を合わせ一発逆転していく爽快なエンタメ感だが、この4篇は下町を舞台に、金融機関で働く男たちが織り成す濃厚な人間ドラマが展開され、一味違った池井戸氏の世界を味わえるのも魅力の一つ。そこには“池井戸潤作品”でしか味わえない、ハラハラするサスペンスも繰り広げられる。
本作は1話完結のオムニバスドラマ。東京第一銀行に勤める永島慎司(町田)が、会社が倒産し路頭に迷ったはずなのに、なぜか羽振りが良さそうな神室電機の元社長・神室彦一を見かけたことから真相を調べようとする「十年目のクリスマス」、新人の行員・山田一(菅生)が、初めて担当となった資金繰りに苦戦する土屋鉄商の女社長・土屋年子を支えようと奔走する「芥のごとく」、京浜銀行から融資の見送りを告げられた印刷会社の社長・小島守男が独力で5千万円もの融資を取り付けたことに疑念を抱いた融資課長・北村由紀彦(伊藤)が、その資金繰りの真相を調べる「セールストーク」、「松田かばん」の社長・松田義文が急死し、遺言状には会社を支えてきた次男の均ではなく、家業を嫌い行員となった長男の亮に会社の全株を譲ると書かれていたことで、亮と対峙(たいじ)することになる湊信用金庫の職員・小倉太郎(藤原)の奮闘を描く「かばん屋の相続」の全4話。働き、生きている男たちが出会うさまざまな困難と悲哀。人生の岐路に立つ人々が選択と葛藤を重ねる中、明らかになる真実とは? 後日追加発表される豪華共演陣にも注目だ。
第1話「十年目のクリスマス」で永島慎司役を担う町田は「池井戸潤さんの大切な作品、その世界観に挑戦できることを心から光栄に思っています。西浦正記監督とは『フィクサー』(23年)以来、再びご一緒できるのが楽しみでなりません。衣装合わせの際には『すでに信頼関係を築けている状態でクランクインできるから、より深く物語に没入できそうだね』と盛り上がり、顔なじみのスタッフさんも多く、現場の空気もすでに温かく感じています。本作はミステリー要素を味わいつつも、家族の絆や人の情感を丁寧に描いた作風と感じています。キャスト・スタッフ一丸となって真摯(しんし)に取り組み、豊かな世界をお届けできるよう努めてまいります。どうぞ楽しみにお待ちください」とコメントした。
第2話「芥のごとく」で、山田一役に抜てきされた菅生は「『池井戸潤さん原作の作品に出演できる!』しかも、『主演を務めさせていただけるんだ!』と、すごくうれしい気持ちがあふれました。それと同時に、正直、自分に務まるのだろうかという不安も感じましたが、監督、プロデューサー、スタッフの方々や共演するすてきな先輩方のお名前を伺った時に、身の引き締まる思いへと切り替わりました。こんなにもぜいたくな方々とご一緒できるからこそ、大船に乗らせていただき、ただひたすらに頑張るのみです。今作では銀行員という初めての職業を演じさせていただきますが、まるで日常の一部を切り取ったようなリアルに描かれている脚本なので、立場や職種は違えど、見てくださる方々に共感していただける部分がたくさんある作品だと思います。僕の出演します、第2話『芥のごとく』、どうぞお楽しみに!」と呼びかけている。
第3話「セールストーク」で、北村由紀彦役を務める伊藤は「この度、池井戸潤さんの原作『かばん屋の相続』の一編、『セールストーク』に出演させていただくことになりました。銀行、町工場という、皆さんとそう遠くない距離感の中で繰り広げられる、重厚なミステリーになっていると思います。1時間ドラマという短い尺の中で、池井戸さんの世界観や、ドラマとしての緊迫感や魅力を、たっぷりとお伝え出来るように、キャスト、スタッフ、一丸となって、撮影に取り組みたいと思っております。主人公ということもあり、ほぼ、全てのシーンに出演しております(笑)。最後まで、目の離せないドラマになるように、自分自身も楽しみながら演じていこうと思っております。よろしくお願いいたします!」とメッセージを寄せた。
第4話「かばん屋の相続」で、小倉太郎役で登場する藤原は「WOWOW 連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』の第4話『かばん屋の相続』で主演を務めさせていただく、小倉太郎役の藤原丈一郎です! 今回が初めての信金マンの役で、セリフの言い回しや専門用語などいつも以上に苦労しました。作品では“相続”が軸になっていますが、小倉太郎の正義感や人との温かみなどにも注目してください。今回の役は、新たな挑戦でもあるので、今まで見たことのない藤原丈一郎をお見せできるはずです。ぜひ、アイドルの顔とは違う姿を楽しみにしててください!」とアピールした。
また、原作の池井戸氏は「『かばん屋の相続』は、決して血湧き肉躍るというスケールの作品とはいえないでしょう。その代わりに下町の、一見ありふれた日常に潜む人の営みを描き、より私たちの身近な問題を取り上げた作品集です。この原作に新たなテイストが加えられ、ドラマ・オリジナル版の連続ドラマが誕生しました。さて、映像クリエーターの皆さんがどんなチューニングを施し、ストーリーを映像化したのか。私も視聴者の皆さまとともに、楽しみたいと思います」と期待を込めた。
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