「べらぼう」最終章に井上芳雄、くっきー！、津田健次郎が出演！ 十返舎一九、葛飾北斎、曲亭馬琴役2025/09/15 10:00
NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（日曜後8：00ほか）に、井上芳雄、くっきー！、津田健次郎が出演することが発表された。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、”江戸の出版王”として時代の寵児になった“蔦重”こと蔦屋重三郎（横浜流星）の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHK総合ほかで連続テレビ小説「ごちそうさん」（2013年）や、大河ドラマ「おんな城主 直虎」（17年）、ドラマ10「大奥」（23年）など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当している。
井上、くっきー！、津田が担うのは、いよいよ最終章を迎える物語で、蔦重が耕書堂に出入りさせていた次代につなげる戯作者、絵師たちとなる。
井上が扮（ふん）するのは、重田貞一（のちの十返舎一九）。弥次さん喜多さんの珍道中「東海道中膝栗毛」生みの親で、駿河国の生まれ。ある日、日本橋の蔦重のもとを訪ねてくる。蔦重が出す黄表紙が好きで、自らも耕書堂で本を書きたいと申し出る。史実では、蔦重亡き後に執筆した「東海道中膝栗毛」が全国的に多くの読者を獲得して滑稽本という新たなジャンルを確立した。
井上は、「2回目の大河ドラマで、十返舎一九を演じさせていただきます。とても光栄です。一九は名前や作品こそ有名ですが、どんな人物だったかというのはあまり知られていないので、私自身とても興味があります。また、彼は日本初の職業作家だったという話もあるそうで、その才気とエネルギーをしっかりお伝えしたいです。この『べらぼう』には、普段一緒にミュージカルをやっている仲間もたくさん出演していて、NHKさんにはもう感謝しかありません。慣れない和物の世界ではありますが、自分自身も楽しんで演じられますように」と役への意気込みを語った。
くっきー！が担うのは、勝川春朗（のちの葛飾北斎）。「富嶽三十六景」で今なお世界中から愛される天才絵師の若き日の姿だ。幼くして絵に親しみ、勝川派の門下に入って浮世絵を学ぶ。師・勝川春章（前野朋哉）に連れられて、蔦重の耕書堂を訪れる。史実では、蔦重亡き後も画号を幾度も改めながら、独自の表現を追い求め続けた。
くっきー！は、「光栄中の鬼光栄で御座います。由緒ど真ん中っしゃん。出れるだけで誉にもかかわらず、若かりし頃の葛飾北斎とな。春朗を完全に憑依させ心身ともにブリバリ状態で取っ掛らせていただきます。うれしいと言うよ…うれしい」と独特の表現で喜びを表現。
津田が挑むのは、滝沢瑣吉（のちの曲亭馬琴）。江戸の大ベストセラー「南総里見八犬伝」を書いた異才の戯作者だ。北尾政演/山東京伝（古川雄大）の紹介で、しばらくの間、蔦重の耕書堂に手代として世話になることに。そこで働く傍ら、戯作者として黄表紙の執筆を始める。蔦重は新たな才能を競わせようと、勝川春朗（くっきー！）とのコンビを組ませる。史実では、28年もの歳月を費やして伝奇小説『南総里見八犬伝』を完成させ、その愛読者は近代にまで及ぶ。
津田は、「大河ドラマに初めて出演させていただくことになり、とても光栄です。瑣吉という個性の強い役を演じさせて頂く事に、江戸の偉人たちと交わって物語を紡いでいくことにワクワクしております。先ずは瑣吉を、掘り下げ、広げ、魅力的な人物に立ち上げられるように頭と体を回転させていこうと思います。王道を大切にしながら、脇にも逸（そ）れ、行ったり来たり七転八倒しながら『べらぼう』の世界を楽しみたいと思います」と大河初出演への思いを込めた。
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