上白石萌音・野沢雅子がナレーション。Nスぺ“恐竜超世界”で恐竜の声と巨大化の謎に迫る2025/09/10
NHK総合では、9月15日にNHKスペシャル「『恐竜超世界3』 化石の“常識”を覆せ！」（午後7：30）を放送する。ナレーションは、シリーズ初回から務めている上白石萌音、そして「恐竜超世界 in Japan」で語りを担当した野沢雅子。
2019年に始まった「恐竜超世界」シリーズは、これまで想像を超えた恐竜たちの姿を描いてきた。第3弾となる今回は、従来の研究の限界を突破し、“恐竜学の革命”を起こそうとする科学者たちの挑戦に密着。謎に包まれた「恐竜の声」の復元に挑む研究者たち、恐竜が超巨大化した秘密に迫る新たな手法、さらには恐竜と同じ時代に生きた超巨大軟体動物の新たな可能性など、これまでの研究では解明できなかった恐竜の“真の姿”に迫る。
見どころの一つは、ティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの「声」の復元。今年、世界でも類を見ない恐竜の専門学部が福井県立大学に開設された。ここで行われているのが、恐竜界最大の謎ともいわれる恐竜の「鳴き声」の復元である。化石のCTスキャンが専門の河部博士は、詳細な分析から分かってきた恐竜のあるものを手がかりに、前例のないティラノサウルスとトリケラトプスの声を科学的に再現しようとしている。
また、恐竜の姿や生態を考えるうえで重要となるのが“化石”だ。しかし、恐竜の化石は骨の形状を示すにとどまり、従来の研究ではそれ以上のことを知るのは困難だった。そうした中、岡山理科大学の辻極博士は、人間の組織分析の手法を応用し、化石には残っていないと考えられてきた恐竜のタンパク質、すなわち“ナマの生体情報”を抽出しようとしている。この手法が確立されれば、恐竜の“超巨大化の秘密”など、これまで解明できなかった数々の謎に迫ることが可能になると期待されている。恐竜はどんな声を発し、なぜ超巨大化したのか化石研究の限界を超え、“本当の姿”に迫る。
さらに、恐竜と同時代に生息していた生物たちの研究も大きな進展を見せている。従来、イカやタコのような軟体動物は骨がほとんどないため化石発見が困難だった。ところが、北九州の博物館の御前博士が、これまでゴミとして廃棄されていた化石の中に巨大なイカ・タコの化石が紛れていたことを発見した。調査の結果、かつて日本周辺の海で全長20ｍ超えの超巨大軟体動物が海竜と争いながら暮らしていた可能性が見えてきた。番組では高精細CGも交え、超巨大イカを再現。本作では、従来の化石研究の常識を超えることで見えてきた新世界に誘う。
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