染谷将太が喜多川歌麿ゆかりの栃木で大河ドラマ「べらぼう」イベントに登壇!2025/09/08 19:30

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)で、絵師の喜多川歌麿を演じている染谷将太が、栃木県栃木市・とちぎ岩下の新生姜ホールにて開催された「歌麿役 染谷将太さんとみる! 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華之夢噺〜』トーク&パブリックビューイング in 栃木市」に登壇した。

パブリックビューイング前のトークで、祖父母が晩年に栃木に住んでいた、など栃木との縁を気さくに話した染谷は、今回のパブリックビューイングに合わせ、歌麿の大作「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」の高精細複製画を所蔵する「栃木市立美術館」を訪問し、「雪・月・花」の3点を鑑賞したことを報告。また、歌麿が描いた数少ない肉筆画である「鐘馗図」「三福神の相撲図」も鑑賞し、「鐘馗図」の皺(しわ)に注目したとトークを展開。「繊細でかつ表情の細かい表現であったりとか生で対面させていただいて、不思議な気持ちになって、絶賛撮影中で毎日歌麿を演じている中なので、パワーをもらいました。自分は今、美人画の練習を多くしていたのですが、『鐘馗図』の皺は薄墨で凹凸が表現されていて、立体的になっていたので、自分の中では歌麿として新しい表現だと思って感動しました」と、歌麿の作品の奥深さを語った。

また、歌麿の作品について「人物の性格、動き、温度感など細かいディテールまで想像をかき立てられるような作品だと思っています。(描かれたものの)感情が伝わってくるようなので、感情を絵で表現できるというということは、きっとその感情を想像できる人だったのかな、歌麿も感情豊かな方だったのかなと思います」と推測。
自身が演じる「べらぼう」の歌麿については「不器用なところがあり、最初は自分という人間を自分でちゃんと理解していないところからスタートしていると思っていまして、蔦重と出会って過ごしていく中で自分が形成されていくとともに、絵師としての表現も確立していくと捉えています。歌麿が表現したものが残っている…その本物が実際多く残っている人物を演じるのが初めてなので、しかも喜多川歌麿という素晴らしい絵師が残した絵を見ると本当に想像をかき立てられるので、いただけるものが多いというか、ヒントがある意味たくさんありますね」とにっこり。
「ヒントが多いとやりやすい?」という質問には、「ヒントが多くても少なくても想像がわくのですが、歌麿はポイントポイントで栃木に行っていたとか史実も残っていて、作品もあって、と自分の中で点が多い感じ。点がいっぱいあるので、それで台本を読んでスタジオでお芝居が始まると、点と点が結ばれていく感覚なんですね。それが演じていても楽しく、すてきな時間を過ごさせていただいています」と歌麿を演じる楽しみに触れる。

そして、歌麿の絵がキーポイントとなる第34回の「ありがた山(やま)とかたじけ茄子(なすび)」のパブリックビューイングの終了後には、放送に登場した、小道具となっている狂歌絵本「画本虫撰」の絵の複製を見る場面も。


「すごく生き生きしていますよね。蜂の絵なども飛んでいるかのような、写真じゃないのに命を写し取るっていうのが…生きているさまを感じ取れるというか、昆虫だけでなく葉っぱなどもちゃんと水が通っている、生きているんだなというのを感じますね。似ているなと思ったのが、絵師の歌麿は、イメージを絵にする時に、命を宿すように表現している方で、役者も台本をいただいて、活字を自分の体を使って命を宿していくので、表現として近しいものがあるのかなと。そう考えて演じていました」と、歌麿の創作姿勢に自身の演技への思いを重ねた。


ほかにも、絵の話から染谷に多く寄せられた質問の中でも特に多かったという「絵を実際に描いているんですか?」という質問に、実際に本番で描いたという牡丹の絵の模写を披露。
「第30回で描いた牡丹は自分で描いたものです。本当に難しいですね。気付いたら自分で描くことになっていました(笑)。これは牡丹を描く、ということが決まってから練習して、絵の先生が描いたものを模写して練習しました。本番では牡丹の季節ではなかったんですが生花を用意していただいて、その花を先生が描き、それを模写する形でした。このシーンは石燕先生(片岡鶴太郎)に言葉をいただいて、絵を描く楽しみを再確認するシーンだったので、自分が絵を描くと無心になることもあり、歌麿とリンクしていたと思いましたね。今はまた歌麿の描く絵が増えていて、絶賛追われています(笑)」


手元の撮影では吹替えはせず、すべて自身の手で描いているという染谷。
「ある程度まで先生が描いたものの続きを描き足しています。練習用のシートのようなものがあって、それで描き足していく練習をひたすらするんです。現場でも先生がついてくださっていて、心の支えなんですが(笑)。(絵を描く時は)撮影するカメラから細いレンズのようなものが伸びてきて、顔のすぐ前くらいにあるので、視界が紙とカメラになるんです(笑)。毎回ドキドキですね。今後描くものは有名なものもあるので、今後の放送をお楽しみにしてください」と撮影の裏話も。


蔦重を演じている横浜流星との関係は「本当に頼れる兄さん。蔦重として現場にいてくれて、エネルギーがパワフルで。一緒に作業していて楽しいし、すごく充実している時間です」ということで、最後に、今後の展開を尋ねると…。「より深く、より複雑になっていきます。きっとドラマチックな展開になっていくのでは」と、締めくくった。
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