「鈴井貴之の道民ドラマ」10月24日放送決定! 主役は地元オーディションで決定2025/08/17 12:00

NHK札幌で放送中の「北海道道」(金曜午後7:30、北海道ローカル)のMCを務める鈴井貴之が監督・脚本を務めるドラマ、「北海道道Presents『鈴井貴之の道民ドラマ』」の放送が10月24日(金曜午後7:30、北海道ローカル)に決定した。本作は、“道民の、道民による、道民のためのドラマ”として制作。鈴井が小学校高学年から高校時代を過ごし、自主映画を撮影し始めた“創作の原点”である長沼町を舞台に、鈴井が監督する「ドラマ」と、NHKディレクターが舞台裏を撮影する「ドキュメント」で構成される。
主演、ヒロインは鈴井が自らオーディションで選定した北海道長沼高等学校の生徒が務める。主要キャストに俳優の波岡一喜を迎え、7・8月に長沼町でオールロケを敢行した。

鈴井は「MCを担当している『北海道道』は、北海道のさまざまな問題を視聴者の皆さんに提供している番組なので、僕自身も北海道の知らなかった現状をたくさん知る機会になっています。その中でスタッフの方から『昨今、北海道が舞台のきれいで美しい風景が並ぶドラマが多い。また東京制作のドラマが多い中、本質的に北海道民の気持ちや現状を踏まえたドラマって果たしてあるのかな?』という意見を伺いました。そして、『北海道には鈴井さんがいるじゃないか!』と光栄にもおっしゃっていただいたので、『一緒に北海道のいろいろなものをドラマ化していきませんか?』という話になりました」と、制作のきっかけを明かした。
また、「東京だと事務所からのスカウトなど、さまざまなチャンスがありますが、地方にいるが故にご縁がないことがたくさんあると思います。各分野においても若い世代の子どもたちがチャンスをつかめなくなり、札幌や東京に出てやっと自分の人生がスタートするような思いの子どもたちが多いのかなと思います。自分自身もそうだったので、そのような思いをこの作品に込めて作り、撮影させていただいています」と、キャストオーディションを北海道で行った思いを語る。

ロケ地となった長沼町は「数十年振りに長沼にいるので街並みは変わっていますが、『この道は部活で走った』とか『ここは通学路だった』と思うことがあります。長沼高校で撮影をしましたが、校舎が全部変わっていて僕が在学していた頃の面影はありませんでした。でも、エキストラで参加された当時の先輩や同級生に再会しましたので、当時のことを思い出し、懐かしいなという思いは強いですね」と感慨深げ。
主人公・中田大樹役の湯浅綾人さん、ヒロイン・山村瑞穂役の喜井そらさんについては「まったくの初心者でオーディションさせていただいて、1か月くらい毎週日曜日に集まって稽古を重ねましたが、実際どこまでやれるかは僕自身非常に不安で、当初は『何を請け負ってしまったんだろう…』と思いました。プロの俳優さんだとサクサク早いし計算もできますが『今回は計算できないぞ…!』と先行きが分かりませんでした」と振り返る。しかし、2人の演者としてのポテンシャルには「正直びっくりしています!」と言い、「若い子ってすごいなと思いました。この2人の吸収力にびっくりして、撮影しながらも成長しているのがすごいなと思います」と率直な思いを打ち明けた。

「元々特撮系が好きで、特撮ヒーローをやりたいと思っていました」と話す湯浅さんは、「ドラマの舞台裏を見るのも好きだったので、自分が実際にドラマの撮影に参加できて良かったです」とフレッシュに語った。演じる役については「地元で酪農を継ぐのか、東京など広い世界に出ていくのか、何をするのか迷っている役です。私も、親が介護の仕事をしていて、その様子をずっと見ていたので、介護職に就きたい気持ちもあるし、東京に行って特撮ヒーローになりたいという二つの気持ちがあるので、主人公と似ているなと思いました」と自身と重ねた。

喜井さんも「演じる山村の気持ちに共感できます」と語り「私もずっと田舎で育ってきましたが、行きたい大学も地元ではないところですし、役ほど冷たくないけど、町の人たちに対しても『小さい町なのに、みんなすごく頑張っているな』と客観視するところは似ていると思います」と分析する。初めての演技に「レッスンの時は、とても緊張していました。オーディションは受かったけれど、本当にできるのかな? と思っていました。でもスタッフの皆さんの雰囲気がすごく良くて、よく笑ってくれるし、よく褒めてくれます。だから緊張もほどけましたし、やればやるほど楽しく撮影ができました。親からは(鈴井さんは)『すごい人だから、緊張感を持って!』と言われましたが、現場では笑顔で接してくれてよかったです!」と笑顔を見せた。

波岡は「実は小学校4年生から6年生まで札幌に住んでいたので、元々北海道には親しみを感じていました。出身は大阪ですが、第二の故郷という思いもあり、北海道に来ること自体、故郷に帰ってくる感じもありました」と長沼町での撮影を振り返った。ロケでは地元の人々と話す機会があり「『大豆を作っていて、日本一だった。でも他市町村の合併で抜かれてしまった』などお話を伺い、触れ合うことで一層このドラマで長沼町が盛り上がるきっかけになればいいなと思うと同時に、ドラマの一端に関われたことをうれしく思っています」と感想を。
撮影中には中田役の湯浅さんから「特撮ヒーローになるにはどうしたらいいですか?」と相談を受けたそうで、「『まず東京に行かなければだめだね』とアドバイスしました。(もし彼が東京へ行ったら)また(長沼町の)人口を1人減らしてしまうことになるので、申し訳ないことをしました(笑)。ただ、長沼町出身の特撮ヒーローが生まれることで町が盛り上がり、(長沼町に)100人帰ってきたらいいかなと思いますので、彼が有名になったら僕のおかげと思ってください!」と和ませた。
放送当日には鈴井を迎えNHK札幌放送局でパブリックビューイングも開催予定。詳細は後日明かされる。
あらすじ
来春で廃校となる、長沼夕陽ヶ丘高校。最後の学校祭を盛り上げるため一肌脱ごうと、祭りの準備を張り切る鍵谷晋(波岡)らOBたちを、3年生の中田大樹(湯浅)と山村瑞穂(喜井)は、どこか冷めた目で見ていた。東京の大学へ進学すると決めている山村に対し、中田は家業の酪農を継ぐことを親から期待されるも、答えを出せずにいる。「片田舎は人生の選択肢が限られている」と嘆きながら、大人に言われるまま祭りの象徴となる山車作りに加わる中田の姿に、山村は「従順だね」と皮肉を漏らす。そして迎えた学校祭の前夜。完成した山車をめぐり、中田たちは“ある事件”に巻き込まれる。
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