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片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う2025/08/16 07:00

片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う

 テレビ朝日系の「池上彰のニュースそうだったのか!!」(土曜午後6:56)は、最近大きな話題となっているニュースから、今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースまで、池上彰が基礎から分かりやすく解説しているニュース教養バラエティー番組。8月16日の放送は、「池上彰のニュースそうだったのか!! 3時間SP」を放送する。

 2025年、日本は戦後80年を迎えた。終戦の年に生まれた人たちも80歳。当時の記憶が残る当事者が減っていくなか、戦争の事実を知らない人が増えている。そこで番組では、第二次世界大戦を振り返り、「なぜ日本は戦争をしたのか」「今、世界で異なる終戦の考え方」など、日本人として知っておくべきことを池上が徹底解説。スタジオには、カズレーザーメイプル超合金)、片寄涼太GENERATIONS)、谷まりあ、都築拓紀(四千頭身)、浮所飛貴深田竜生ACEes)ら、若い世代のゲストが登場。戦争を知らない彼らにも分かりやすく、さまざまな事実がひもとかれていく。

片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う

 30歳の片寄は「長く続いたイメージがあり、世界的に見ても大きな戦争」と、第二次世界大戦の印象を語る。同じく30歳の谷は「核兵器を使った核戦争」と言い、23歳の浮所は「最も死傷者の多かった戦争」とひと言。そもそも「世界大戦」とはどういう定義なのだろうか。

 「複数の国が対立して起こした戦争」と片寄は答えるが、国と国との争いのことを「戦争」と呼ぶのが一般的で、世界大戦とは世界的な規模で争われ、大規模な動員と破壊をもたらす戦争。太平洋戦争は日本とアメリカが戦ったイメージがあるが、第二次世界大戦の一部でしかなく、実は世界中で多くの国々が参戦していた、いわば団体戦だったのだ。日本側(枢軸国=日本、ドイツ、イタリアを中心に7〜8か国)とアメリカ側(連合国=アメリカ、イギリス、ソ連、中国ほか47か国以上)の二つのチームに分かれて世界各地で戦った第二次世界大戦は、文字通り世界中が戦場だった。結果、犠牲者は世界で5000万人以上、日本だけでも約310万人が亡くなったことで、「人類史上最悪の戦争」だと言われている。

 そして、日本は世界で唯一、核兵器が実戦で使用された国。広島と長崎に原爆が落とされた理由を池上は、「戦争につながる、ある施設があること」や「まとまった市街地に人々が集まり原爆の破壊力が分かりやすい」などを挙げて説明。アメリカは開発した原爆の効果を調べるため、候補になった広島・小倉(現・北九州市)や長崎には空襲を控え、無傷で残したそう。こうして、1945年8月6日は広島に、続く8月9日には長崎に原爆が落とされた。しかし実は、当初の目標は長崎ではなく小倉だった。爆撃機は小倉上空へ向かったが、視界不良だったため、目標を変えて長崎へ行き投下したのだ。

 それではなぜ、アメリカは日本に原爆を落としたのだろうか。それは、アメリカは強力な兵器を持っていることをライバルのソ連に見せつけ、戦後の主導権を握ろうとしたからという。また、この2都市には、ウラン型(広島)、プルトニウム型(長崎)という違う種類の原爆を投下したが、これはそれぞれの効果の違いを比較するためだったのではないかとされている。

 さらに、アメリカの核開発は戦後も加速。46年、戦後初めてアメリカが核実験を行ったのがビキニ環礁で、その衝撃にちなんで名付けられたのが、上下がセパレートとなった衝撃的な「ビキニの水着」。当時トレンドとなっていたファッションが核から名付けられたことに片寄は「今の自分にとっても衝撃です…」と神妙な面持ちを見せる。

 そもそもなぜ、日本は世界と戦うことになったのだろうか。浮所は「真珠湾攻撃から、本格的に第二次世界大戦に参加するようになった?」と答えるが、番組では、開戦から終戦までを順を追って見ていく。

 第二次世界大戦の火種となったのが、今の中国東北部に位置する満州。日本は満州鉄道の経営とともに、「昭和恐慌」と呼ばれる経済を立て直すため、石炭や鉄鉱石、大豆や木材など資源の豊富な満州自体を手に入れようと模索していた。そして、31年、日本の関東軍の自作自演によって鉄道の爆破事件が発生するが、これを「中国の仕業だ!」とでっち上げ、関東軍が中国軍を攻撃した「満州事変」が発生。ここで関東軍は独断で満州全域を占領した。こうして32年に設立されたのが満州国。しかしなぜ、日本の領土にせずに別の国にしたのだろうか。

 これに対し、浮所は「日本のせいではなく、満州国のせいにしたかったから?」と推測し、谷は「世界的に、日本が満州を攻撃したと見られないように?」とコメント。しかしその答えは、「あくまでも侵略ではなく、満州の人たちが作った国を日本は応援しただけ」と世界に見せたかったから。とはいえこの理屈は世界には通用せず、日本は国際連盟の中で孤立。一方で同じ頃、日本と同じく世界から孤立していたのがドイツ。共産主義への強い警戒でお互いの思いが一致し、36年に日本はドイツと初めて手を組むこととなった。

片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う

 満州国建国後、日中関係は悪化し続けて日中戦争が勃発。中国側にはアメリカ、イギリス、フランス、ソ連がついていたため戦争は長期化し、日本側は「日中戦争が解決しないのはアメリカとイギリスのせいだ!」と欧米への不満が爆発。やがて、第二次世界大戦へとつながっていくこととなる。また、日本が中国と争っているこの時期、アドルフ・ヒトラーが率いるドイツは世界トップクラスだった軍事力を行使し、ポーランドを皮切りに、次々とヨーロッパの国に攻め込んだ。この話を受け、浮所から「ドイツはどうしてそんなに強かったのですか?」と率直な疑問を呈する。これに対し、池上は「ヒトラーが戦争のための国づくりをしたから」と答え、その全容を解説。

 ほかにも、他国の争いを傍観していたアメリカの参戦のきっかけとなった日本の東南アジア進出の詳細や、有名な真珠湾攻撃と同じ日、実は真珠湾よりも先に日本軍が攻撃をしていた場所があったというあまり知られていない事実を池上が解説していく。

 本番組の放送日前日、8月15日が日本では「終戦の日」とされているが、それは、80年前の8月15日に玉音放送があったからだが、玉音放送とは一体何なのか。45年8月15日、これ以上戦争を続けることはできないと判断した昭和天皇が、NHKのラジオ放送で国民に終戦を伝えた。この放送を玉音放送といい、この時に国民は初めて昭和天皇の肉声を聞いたという。また、世界各地で争いが起こっていたため、実は国や地域によって「終戦の日」が異なるともいう。ヨーロッパでは、主にドイツを相手に戦ったので、ドイツが正式に降伏した5月8日を終戦の日としている国が多数。そして、世界的に完全な戦争の終わりとなった日は、日本がポツダム宣言の受諾を決定し、降伏文書にサインした9月2日で、世界的にはこの日が終戦の日と認識されている。

片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う

 戦後80年となる今年、日本では例年にも増して戦争をモチーフとした映画の公開やニュースで特集が組まれるなど、「追悼」「慰霊」「平和を祈る」という雰囲気になっているが、世界ではどうなのだろう。各国を取材し、その内情にも迫る。

 アメリカでは、意外と終戦の日を知らない人が多いのだそう。なぜなら、アメリカにとって、第二次世界大戦は「多くの戦争の一つ」だからだ。また、終戦直後に行われた世論調査では、原爆投下を支持する人が85%に上ったのに対し、最近の調査では「正当化できる35%」「正当化できない31%」「分からない33%」といった結果が出ている。終戦当時より割合は下がっているものの、それでも「正当化できる」と考える人が多いのも事実だ。しかし、最近は若い世代ほど「正当化できない」と考える人が増えていると言うが、それは、戦後になって被爆者にいかにひどいことが起きていたのかが分かってきたことも理由の一つにありそうだ。

片寄涼太、谷まりあ、浮所飛貴、深田竜生らが池上彰と学ぶ「戦争の真実」終戦80年に向き合う

 こういった解説を受け、谷は「今だからこそ、さまざまな意見が出ることも分かります」と感想を伝え、片寄は「議論し続けることが重要」とこの結果を受け止めていた。

 第二次世界大戦を引き起こし、最終的に敗戦国となったドイツでは降伏した5月8日を「終戦の日」としているが、強制収容所ごとに解放記念日を設けてもいる。ナチスによる被害者への追悼も重要とされているが、ドイツは戦争の反省を徹底して行ってきた。ユダヤ人大虐殺など、自分たちが加害者だったことを隠さない、否定しない姿勢で戦後に国際社会から信頼を回復してもいる。ただ最近、ナチスへの考え方が変化してきたことを示すデータが。2025年1月に実施した世論調査では、「ナチスを思い起こさせ続けることが、健全な国民意識の醸成を阻んでいる」という問いに59%が同意すると回答。10年の44%から大幅に増加した。

 また、過去を反省することをやめて、もっと世界にアピールして行くことをうたい、反移民を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢」が支持を拡大。多くの国民はナチスの過去を繰り返さないことを当然と考えているが、いつまでも過去の反省ばかりでは前に進めないと感じる人も一部にはいることが明らかとなった。「戦争で勝った国と負けた国とでは全然捉え方が違うのですね」と、深田は自身の考えを語る。

 一方、中国では9月3日を「抗日戦争勝利記念日」とし、大規模な軍事パレードを行うなど、お祝いムードとなる。今年は80周年の節目ということで、習近平国家主席のスピーチやロシアのウラジーミル・プーチン大統領、アメリカのドナルド・トランプ大統領も招かれるそうで、国民の多くは、その軍事パレードの生放送を鑑賞。その背景には、日本軍が中国に行ったことや、それを守った共産党の偉大さを教える中国の「愛国主義教育」があり、若者の反日感情を育む結果につながっているとされている。

 しかし、近年では、アニメーションやドラマといった日本のカルチャーに興味を示す若者も増えている。これに対し、浮所は、「僕たち世代の若い人が、日本のことを肯定的に思ってくれているのは前向きだと思う」と持論を述べた。

 韓国では8月15日を「光復節」という独立記念日とし、政府主催の記念式典やコンサートの開催、ソウルの光化門広場で大規模な集会やデモ行進が行われる。しかし、Z世代のなかには、光復節の本来の意味をよく理解しておらず、ただの休日だと捉えている人もいるという。

 さまざまな解説を経て、池上は「戦後80年、いろいろなことがありました。それを振り返る、あるいは知るということが大切ですよね。それと同時に、国によって立場が違うんだということを知り、それが平和を維持するということにもつながっていくように思います」と振り返る。そして「折に触れて、ぜひ戦争で何があったのかということを、知っていただければと思います」と、“知ること”の重要さを訴えた。

 いくら時がたとうと、日本人として知っておかなければいけない戦争の事実。どの世代にも分かりやすい池上解説で、グローバルな視点で戦争を見つめ直したい。

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