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朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定2025/08/08 15:32

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 水野美紀早坂美海小林隆小林虎之介つぶやきシロー岩瀬顕子が、NHK総合ほかで、2026年度前期に放送される連続テレビ小説「風、薫る」(日時未定)に出演することが分かった。早坂と小林虎之介は連続テレビ小説初出演となる。

 見上愛上坂樹里がダブル主演を務める“朝ドラ”第114作「風、薫る」は、大関和氏と鈴木雅氏という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)がモチーフ。明治という激動の時代を舞台に、看護の世界に飛び込んだそれぞれに生きづらさを抱えた2人の女性の冒険物語だ。

 文明開化が急速に進む中、まだ女性の職業が確立されていない時代に、西洋式の看護学を学んだトレインドナースたちが医療看護の世界に新たな風を起こした。考え方もやり方もまるで違う2人の主人公・一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて“最強のバディ”となって未知の世界を切り開いていく物語だ。脚本を手がけるのは、「あなたのことはそれほど」(17年)、「初めて恋をした日に読む話」(19年/ともにTBS系)などで知られる吉澤智子氏。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 今回発表されたのは、主人公・りんを取り巻く家族や関係者の一部。水野は、りんの母・一ノ瀬美津役で登場。那須にあった小藩の旧藩主の一族として生まれ、農家になった後も気位の高さを失わず、いざという時には自ら、なぎなたを振るう豪胆さを持つ一方で、新しい物好きな一面もある人物だ。

 水野は作品への意気込みに関し、「今回の出演、とてもうれしく思います。大きな変化の中にある時代をたくましく生きる人物を演じることで得られるものはとても大きいと感じています。現代からの視点で見れば、『風、薫る』で描かれる明治時代は、物理的にはとても不便で、社会的な抑圧もとても強くて精神的にもつらいことが多い。だけど渦中の人物たちにはそれが当たり前で、目の前の苦難を一つ一つ、歯を食いしばって乗り越えていくしかない」と時代背景への理解を見せる。

 さらに「だけどそれが不幸で、現代を生きるわれわれは幸せかと言えば、全く言い切れない。生きる力とは何か、幸せとは何か、切実に己に問いかけながら、脚本を読み進めています。役の悲しみ、苦しみ、喪失、迷い、怒りをかみ締めながら、そんな中にでも訪れる幸せな一瞬一瞬、笑い合える瞬間の喜びを一つも取りこぼさないよう、視聴者の皆さんに届けたいと思っています」と役への深い思いを打ち明けた。

 看護をテーマとする作品に関して水野は、「看護師や医者の役は何度もやり、その度に監修の先生からさまざまなことを学ぶのですが、本当に大変な仕事であると感じます。看護される状態にある人というのは、人生の波の中でも苦難の状態にある人で、そういう時にはその人の本質がのぞく。不安を抱えていれば感傷的になるし、時に攻撃的にもなる。だから看護の現場はドラマになりやすいのだと思います。それを受け止める看護師という仕事は、人間力のいる仕事だと思います」と看護への理解を深めている。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 早坂は、りんの2歳下の妹・一ノ瀬安役。やがては良家に嫁ぎたいと思っており、家族の動向を冷静に見ている役柄となる。

 早坂は、「今回『風、薫る』という作品に参加できることを心から光栄に思います。私が演じる一ノ瀬安は、家族を明るく照らす存在でありながら、まだ幼さや繊細さも残る女の子です。小さい頃から憧れていた朝ドラの世界に、自分が飛び込めることが夢のようで、ドキドキとワクワクでいっぱいです。画面の向こうの皆さんにも、吹き抜ける風のように、この物語が届きますように」と初出演への純粋な喜びを表現。

 連続テレビ小説への憧れに関しては、「今回が初めての朝ドラ出演です。これまでも何度もオーディションに挑戦して、その度に悔しい思いをしてきました。だからこそ今回、『一ノ瀬安』という役に出会えたことが本当にうれしいです。小さい頃から朝ドラを見ていて、どんな困難にも負けず前を向いて生きる登場人物たちに心を動かされてきました。あの温かくて力強い世界に憧れていた私が、今度はその一員として作品をつくる側になれると思うと胸がいっぱいです」と感慨深く語った。

 そして、看護に関する思いとして、「看護は、体だけでなく心にも寄り添うお仕事だと思います。母が介護の仕事をしていて、『そばにいてくれる人の存在や言葉に救われる方がたくさんいる』とよく話していました。その言葉を聞く度に、人に寄り添う力の大きさを感じてきました。看護も同じように、患者さんやその家族にとって大きな支えになるものだと思います。今回のドラマを通して、そうした看護の暖かさや大切さを私自身も学び、安としてもそっと寄り添える優しさを大切に演じたいです」と母の仕事を通じて感じた看護への敬意を口にしている。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 りんの父・信右衛門に仕えていた元陪臣・中村義正を担当するのは小林隆。明治時代になり一ノ瀬家から暇を出された後、栃木県の役人となり、一ノ瀬家には足しげく通い続けている人物だ。

 小林隆は、「7年ぶり3度目の朝ドラ出演を控え、胸が高鳴っております。演ずる『中村義正』は近隣では珍しく、いち早く洋装を取り入れた人物である一方、言葉遣いは語尾に『ござる』がいまだに残る『新しい時代・旧い時代、どっちの人間なんだ!?』とツッコミを入れたくなる人。そんな人間像をイキイキと演じることができるよう、スタッフやキャストの皆さんと共に明るく楽しい現場にしたいと思っております」とユニークな役柄への期待をのぞかせた。

 過去の朝ドラ出演に関して、「10年の『ゲゲゲの女房』で、主人公2人を結び付ける仲人役として朝ドラ初出演を果たしました。結婚披露宴での大杉漣さんの実に人間味あふれる温かいスピーチで大いに泣かされたことが忘れられません。そして、19年『なつぞら』では、主人公一家と家族同様の戸村親子を息子役の音尾琢真さんと明るく楽しく演じました」と懐かしい思い出を振り返っている。

 看護についての考えとして、「語れるほどの接点や思い出はないですが…『白衣の天使』というイメージで語られることが多かったナースが、つい最近のコロナ禍で『エッセンシャルな職業』であると認識が更新されたことが記憶に新しく、その『日本のナース事始め』とも言える『風、薫る』は、今描くにふさわしい大きなテーマであると思っております」と作品の意義を述べた。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 そして小林虎之介は、りんと同じ村の生まれで元足軽だった竹内家の長男・竹内虎太郎に扮(ふん)する。りんとは幼い頃から気を許せる仲だが、育ちの格差を痛感している役どころだ。

 小林虎之介は、「虎太郎は、心から純粋な男の子で、自分より相手を優先する優しさを持っています。それ故に自分の気持ちにブレーキを踏んでしまうことも多く、気付いた時には取り残されていたり。そんな虎太郎が朝ドラの中でどういう人生を送っていくのか、一番近いところで見守っていけたらなと思います」と役への思いを表し、「朝ドラは日本中に根強い人気のあるドラマだという印象です。1日の始まりにすてきな物語を届けられるように、楽しみながら撮影に挑みたいです」と意気込んでいる。

 看護に関しては、「看護師の方との接点がなく、看護の仕事に関する知識があまりないので、この作品を通して一緒に学んでいけたらと思います」と素直な気持ちを明かした。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 つぶやきシローは虎太郎の父・竹内之宣役を務める。元足軽で明治時代になって農家となり、今でも一ノ瀬家に対して恭しく接する癖が抜けない人物だ。

 つぶやきシローは、「すでにセリフは入っています。どうせ一言二言だろって、量の問題ではないのです。おいしい唐揚げは、2度揚げすると言います。ですので、私も一回忘れて、もう1度セリフを入れ直します。何の不安もございませんが、唯一栃木なまりが不安なので、方言指導を誰よりもみっちり受けたいと思います」とユニークなコメントを寄せ、栃木県出身であることに関しては「県北ですよね。私は野木というところで、県南であり東京に近く、そういう意味ではシティー派なので詳しくはないのですが、大田原牛がおいしいです」と地元愛を披露した。

朝ドラ「風、薫る」見上愛演じるりんの母に水野美紀、幼なじみに小林虎之介が出演決定

 岩瀬は虎太郎の母・竹内栄役に挑戦。竹内家を支えるパワフルな母親で、いざという時に頼りになる存在だ。

 岩瀬は、「多くの方に長年親しまれてきた朝ドラに出演できることを、心から光栄に思います。今回は私の故郷・栃木県での撮影、そして慣れ親しんだ栃木ことばで演じられることに、特別な喜びを感じています。地元の美しい自然や人々の温もりに包まれながら、視聴者の皆さまの心に深く響く作品となるよう、心を込めて演じさせていただきます。栃木の魅力とともに、この物語を全国へお届けできるのがとても楽しみです」と地元での撮影への特別な思いを語った。

 さらに、栃木・宇都宮市出身の岩瀬は、「『とちぎ未来大使』として、また東京栃木県人会副会長として、ふるさとの魅力発信と文化振興に取り組んでいます。同じ栃木出身の大関和さんがヒロインのモチーフとなる本作に携われることは、大きな喜びです。那須地域には子どもの頃からよく訪れており、大田原にある温泉もお気に入りの場所の一つ。豊かな自然と、人々の飾らない温かさに触れるたび、栃木の魅力を再認識しています」と同郷の先人への敬意を示している。

 看護に関する経験として、「父が入院していた頃、看護師の皆さんが患者や家族の不安に真摯に寄り添ってくださり、その温かさに心から救われました。さらにコロナ禍では、ご自身の生活を顧みず、多くの命を支え続ける姿に、ただただ頭が下がる思いでした。看護という仕事の尊さをあらためて実感し、この作品が、看護に携わるすべての方々への感謝の気持ちを届けるきっかけになればと願っています」と個人的な体験を通じた看護への感謝を吐露した。



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