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「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る2025/08/07 05:00

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 浜田雅功がMCを務めるTBS系の「プレバト!!」(木曜午後7:00=MBS制作)が、8月14日の放送で放送500回を迎える。記念すべき今回は、3時間スペシャルとして人気査定企画「俳句」「水彩画」「スプレーアート」の3本立てでおくる。

 スペシャルの大きな見どころとなるのが、「俳句 夏の他流試合スペシャル」。特別永世名人・梅沢富美男、永世名人・千原ジュニア、名人10段・中田喜子、特待生4級・蓮見翔ダウ90000)という実力派4名が、夏井いつき先生が選抜した“小中高生の天才キッズ俳人”と俳句で真っ向勝負を繰り広げる。収録後には、MCの浜田と清水麻椰アナウンサー、そして俳句チームの4人と夏井先生がそれぞれ囲み取材に応じ、収録を終えての感想や、番組500回への熱い思いを語った。

 MCの浜田は、「500回もやってたんや、っていう感じですけど」と率直な驚きを口にしつつ、「この番組って、出演してくれる人たちのレベルがすごく上がってきているんですよ。主役は出てくれる人たちで、僕は何もしていない(笑)」と謙遜。俳句や絵画の作品を見て「うわ、すごい!」「うまいなあ」と感心するばかりで、「だから僕はただ褒めているだけの役(笑)」と自身の役割を軽やかに分析。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 番組が愛される秘訣について問われると、「これは清水じゃないですか」と清水アナウンサーの存在を挙げ、「コーナー終わりで裏にはけた時にめちゃめちゃものを食べるんですね。それにツッコんで僕もテンションあがって、スタジオに入れる感じですね。だからこの人の力も大きいと思います」と、番組を支える裏方での絶妙なやりとりを明かした。

 番組の継続について「最初から今の形じゃなかったですからね。だからよく続いたなと思います」と振り返り、「途中で終わっても不思議じゃなかったんですが。ほんまにびっくりしてますよ。誰が俳句に目をつけたのか(笑)」と、企画の先見性に改めて感心した様子を見せる。

 これまでの企画を振り返ると、「最近、頭に花を乗せるやつやりましたけど、あれ何? ああまあやるなら…という感じですね」と冗談めかして笑いを誘い、過去のラインナップにも言及。「最初の頃に『ぬか漬け』とかやってましたね。そんなのでも、それぞれ人のうちの味やからね…。『みそ汁』なんかもやっていたんやね」と、番組の多彩な企画を懐かしそうに振り返った。一方で、「僕が何かに挑戦するとしたら最終回やろなって思ってますね」と、自身の参加についてはちゃめっ気たっぷりに語った。

 今後の番組に関しては、「ゲストの方たちが楽しかったねって帰ってもらえるようには、最初の時からしているつもりなので、今度もそれだけですね。それが一番ありがたいですね」と、出演者ファーストの姿勢を改めて強調した。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

小学生の感性に圧倒された名人たち

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 今回の目玉企画「俳句 夏の他流試合スペシャル」では、名人・特待生が天才キッズと直接対決。特別永世名人の梅沢は、小学生との対戦について深い感慨を込める。「対戦させていただいたお子さんたち。いや、子どもたちって呼ぶのが申し訳ないくらいの感性を持っていてね。僕らがどんなに努力しても到達できないような素直さがある。物事に対する向き合い方が真っすぐなんですよ。それを感じた時に、『ああ、これが人生だな』って思いました。75歳になって、もう一度初心を思い出させてもらった気がします」と、人生の深い学びを得たことを明かした。

 名人10段の中田も、小学生の実力に驚がくの表情を隠せない。「小学生との対決って、実は一番力が入るんです(笑)。本当に素晴らしい発想で、放送前なので具体的な句は言えませんけど、思わず『うわ〜!』って3人で声を上げてしまったくらい、驚かされる句があって」と、その想像を超える実力に感嘆の声を上げた。

 永世名人の千原は、小学生たちの俳句について「発想力もすごいんやけど、それをきちんと“俳句”として形にしてる技術がまた怖いんですよ。句を見ると『恐ろしいな』って思います(笑)」と、彼らの完成度の高さに脱帽した様子だ。特待生4級の蓮見は、「技術もあるし、何より度胸がすごいなと思いました。思い付いたとしても、あの場で自分の句として出すって、普通はなかなかできない。でも彼らはそれができてる」と、子どもたちの表現力と勇気を称賛した。

 子どもとの対戦では、それぞれ異なるアプローチを試みた。梅沢は、「大人ってどうしても“はみ出るわけにはいかない”って思ってしまうんですよ。でも、今回小学生と向き合ってみて、そういう意識って俳句にはいらないなって。むしろ、あえてはみ出ることをしないといけないんだと学びました」と、既成概念からの脱却の重要性を痛感。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 中田は昨年の敗戦を踏まえ、「彼らの感性に寄せるというか、小学生になったつもりで俳句を詠みました。まず肩の力を抜いて、パッと浮かんだ句をそのまま表現する。今回は一番“力を抜いた句”だったかもしれません」と、自然体での挑戦を心がけたことを明かす。一方、蓮見は年齢的に近い高校生を意識しつつも、「小学生があまり経験していないであろう、一人暮らしの時に感じた孤独とか、そういった大人の孤独を武器にして戦いました」と、経験値の違いを生かした戦略で勝負に臨んだ。

 番組が500回を迎えたことについても、それぞれの思いを口にした4人。第1回から参加している梅沢は「浜田さんと一緒に歴史を刻んできたのがうれしいですね」と、長年の番組愛をにじませる。中田は「私にとってこの番組がなければ、俳句を詠みたいと思うこともなかったと思います。年配の90歳近い方から小学生まで、幅広い世代の方がプレバトを楽しんでくださっている。それだけ多くの人とつながれる番組に関われて、本当にありがたい」と、番組への深い感謝を表した。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 千原は、「この番組がなかったら、僕は歳時記を買うことも、スプレーで壁に絵を描くことも、消しゴムに彫刻を施すことも、全部なかったですね。プレバトは、僕の人生を本当に豊かにしてくれました」と、番組が人生に与えた大きな影響を述べた。蓮見は「大学生の頃から番組を見ていて、いつか出たいなと思っていたら去年初めて出させていただいて。俳句を見ていてできるんじゃないかなと思っていた。そして呼んでいただいて特待生になれて。できるじゃんと思ったあとがあまりにも難しくて、こんなに作った段階で手応えがあるかどうか分からないジャンルが俳句以外にないので、すごく楽しいですね」と、俳句の奥深さに魅せられた心境を吐露した。

 先輩方との関係について問われると、梅沢が「俺の顔見るなよ、いじめているみたいじゃないか!」とちゃめっ気たっぷりに反応する場面も。蓮見は「いえいえ皆さん優しいですよ。どんだけ言ってもうそみたいですけど。俳句を発表することに緊張するというか」と、先輩たちへの敬意を示した。

 これに対し梅沢は、「芸能界って、結局みんなライバルなんですよ。僕はよく言うんです、“誰よりも売れたいし、目立ちたいし、スターになりたい”それが芸能人なんです。だから『鉄は熱いうちに打て』って言うでしょ。『芽は早いうちに摘んどけ』ともね。だから早めに潰しておかないと」と、蓮見ら新たな挑戦者にも目を向けながら、「でも今回の小学生たちは…芽を摘むどころか、切ってもすぐ生えてくるくらい元気でね(笑)」と、小学生たちの“折れない芽”に舌を巻いていた。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

夏井先生が語る“俳句メンバー”4人の素顔と成長

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 「プレバト!!」に欠かせない存在となった俳人・夏井先生。番組500回の節目にあたり、名人・特待生たちの歩みを言葉を寄せた。

 梅沢については、「最初の句から“詩がある”“五七五の調べが分かっている”という印象でした。私はてっきり『長年俳句をやってきた役者さん』だと思い込んでいたほど(笑)。実際は『番組で無理やりやらされている』なんて思いませんでした。ここまで着実に積み重ねてこられた方。積み上げる意識は尊敬に値します」と、長年の取り組みをたたえる。

 中田に姿勢には、「収録が終わると、毎回裏セットまで走ってきて、『今日の句のどこが悪かったか』を熱心に聞いてこられるんです(笑)。添削内容をノートに丁寧にまとめ、『この句を出していたらどうでしたか?』とページをめくりながら確認される。コツコツ型の代表格ですね」と、その真摯(しんし)な学習姿勢を絶賛した。

 一方で千原には、「最初は17音に言いたいことを全部詰め込みすぎて“句を自爆させる名人”でした(笑)」と回顧。「でもある時、『俳句って、器にはこれぐらいの言葉がちょうどいい』って腑(ふ)に落ちた瞬間から、ぐっと良くなりました」とその成長を高く評価し、「一時期“助詞オタク”って呼んでました。“手花火”の句などは今でも研修で例句として使わせてもらっています」と、作品の完成度にも太鼓判を押した。ちなみにこの“手花火”の句とは、2021年8月12日放送回に披露された「手花火の火に手花火と手花火を」。同じ季語を三度繰り返すという大胆な構成で、家族3人で花火を楽しむ情景を巧みに描いた一作だ。

 そして、蓮見については、「私は“ダウくん”と呼んでますけど、初登場の時から“リアリティーは細部に宿る”ということを理解している人。俳句という小さな器に、ほんの一匙(さじ)だけ“細部”を乗せて映像を作れる稀有(けう)なタイプです。特待生になってから苦しんでいますが、これは通過点。ここを抜けた時、新しいダウくんが生まれるはずです」と、今後への期待を寄せた。

 さらに夏井先生は、俳句における成長の本質について、こう語って締めくくった。「番組では“才能あり”“才能なし”と言っていますが、本当は俳句って“才能”じゃないんです。“筋肉”なんです。私たちはそれを“俳句筋”、つまり“俳筋力(はいきんりょく)”と呼んでいます。この俳筋力を地道に鍛えてきた人たちが、今もこうして挑み続けているのだと思います」と、継続することの大切さをあらためて伝えた。

500回記念3時間スペシャルの番組内容

 記念すべき500回目の放送は、「俳句」「水彩画」「スプレーアート」の豪華三本立て。それぞれの企画で、出場者たちの個性と表現力が存分に発揮された。

 俳句企画「夏の他流試合スペシャル」では、小学4年生から高校1年生までの“天才キッズ俳人”が、梅沢、千原、中田、蓮見ら実力派と「白米」をお題に真剣勝負。過去2連敗中の「プレバト!!」チームにとって、今回は負けられない一戦となった。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 「夏の水彩画コンクール」では人気有名人をお題に、プロ野球のスター選手や情報番組の人気MC、Instagramフォロワー500万人の人気俳優、国宝級イケメンの超人気アイドル、“300年に一人の女形”などがモデルとして登場する。コンクール2回優勝の名人10段・辻元舞をはじめ、倉中るな、松田悟志、平美乃理、津田寛治小手伸也、真凛が参加し、野村重存先生が「これは驚くなぁ、カッコいい!」と大絶賛した作品も誕生した。

「プレバト!!」祝500回! 浜田雅功の“MC哲学”とは? 梅沢富美男らがキッズ俳人との真剣勝負を語る

 11回目となる「スプレーアートコンクール」には、11回中4回を制した女王・光宗薫、1度優勝経験のあるHG(レイザーラモン)、出場を熱望していた鈴木亜美、初挑戦の西山智樹、黒崎レイナ、堂前透ロングコートダディ)が出場。夏の象徴・海の家を舞台に、特別項目“夏のワクワク感”が勝敗を分けるポイントとなり、普段インドア派の光宗が珍しく不安そうな表情を見せる場面もあった。

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 「ゲストの方たちが“楽しかったね”って帰ってくれたらそれが一番」と語る浜田の言葉通り、3時間にわたるスペシャルは温かさと刺激に満ちたひとときに。ベテランの技巧と新世代のひらめきが交錯し、あらためて「プレバト!!」の進化と魅力を感じられる、濃密な時間となりそうだ。



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