堤真一、“紙の辞書に引導を渡す男”に！「舟を編む」新社長役を語る2025/07/22 06:00
NHK総合で放送中の連続ドラマ「舟を編む～私、辞書つくります～」（火曜午後10：00）は、作家・三浦しをん氏による同名小説を原作に、辞書作りに情熱を注ぐ人々の姿を描いたヒューマンドラマ。BSプレミアムでの放送時には高い評価を受け、地上波での再登場後も話題を集めている。堤真一が演じる“紙の辞書に危機をもたらす”重要人物・五十嵐十三が登場する7月22日・第6話の放送を前に、堤が作品や役柄への思いを語った。
本作の主人公は、大手出版社「玄武書房」でファッション誌の編集部から辞書編集部に異動となった岸辺みどり（池田エライザ）。未知の世界に戸惑いながらも、個性的な仲間たちと共に辞書「大渡海」の完成を目指し、言葉と真摯（しんし）に向き合っていく。原作では描かれなかった“みどりの視点”を軸に、辞書作りという緻密で孤独な作業の裏にある人間ドラマを丁寧に描き出す。
堤が演じる五十嵐は、「玄武書房」の新社長として登場。経営効率化の名のもとに紙媒体を次々と廃止し、「死神」とも呼ばれる存在。次に狙いを定めるのが、まさに制作中の辞書「大渡海」だ。堤の登場によって、みどりや馬締光也（野田洋次郎）、そして編集部にどのような波紋が広がっていくのか、物語は大きく動き出す。
今回の出演について堤は、「普段は原作をあまり読まないのですが、今回は途中参加だったので読んだら、原作には自分の役が出てこなかったんです（笑）」とコメント。「でも、脚本が素晴らしくて、これは役者さんが大変だなと思いながら読んでいました。とても良い作品なので、ぜひ見てください」とアピールする。
さらに、「辞書を作るって大変な仕事で、常に言葉にとらわれて生きている人がいて、そのこだわりの中で生まれてくるものがあると思いました。原作と脚本を読んで、辞書を思わず買ってしまいました」と明かす。さらに、父親との思い出も重ねつつ、「父が生きている時、必ず『広辞苑』を傍らに置いていて、何か質問すると『自分で調べろ』とよく言われていたことを思い出しました」と振り返った。
第6話あらすじ（7月22日放送）
辞書作りにのめり込んでいくみどり（池田）だが、辞書編集部に猛烈な嵐がやって来る。玄武書房・新社長の五十嵐（堤）が「大渡海」の紙での出版を廃止、デジタルのみにすると言うのだ。ショックを受ける馬締（野田）たち編集部員。中でも大渡海の刊行に向け、松本先生（柴田恭兵）と二人三脚で長年作業してきた荒木（岩松了）の思いは沈痛だ。なんとか紙の辞書を守ろうとするみどりは、あるアイデアを思い付く。
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