中村アン“罵倒が快感”に!?「こんばんは、朝山家です。」会見で告白! 小島健は先生役に手応え2025/07/02 17:08

テレビ朝日系で7月6日よりスタートする連続ドラマ「こんばんは、朝山家です。」(日曜午後10:15=ABCテレビ制作)が、ダブル主演の中村アンと小澤征悦ら8人のキャストを迎え、制作発表会見を開催。途中、脚本と監督を務める足立紳氏と奥さまで協力プロデューサーの足立晃子氏が登壇、総勢10人でのトークに花が咲いた。
本作は、中村と小澤がダブル主演で夫婦役を演じる本枠初のホームドラマ。足立氏が、自身の連載日記「後ろ向きで進む」をベースに、“キレる妻”と“残念な夫”という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責(しっせき)、時々愛で家族の難題を切り抜けていく、一家奮闘の物語を執筆する。
役衣装のラフなスタイルで登壇したのは、朝山朝子役の中村と朝子の夫で脚本家の朝山賢太役の小澤、朝山夫妻の子供たち、朝山蝶子役の渡邉心結と朝山晴太役の嶋田鉄太。朝子の公私にわたる理解者で映画プロデューサー・則元桐子役のさとうほなみ、賢太の昔なじみで売れない俳優・中野智明役の松尾諭。さらに、晴太の先生2人、療育センターの職員・中川陸役の小島健(Aぇ! group)とクラス担任・木本美樹役の影山優佳も出席。

司会による質疑応答で、本作に対する印象を聞かれた中村は「本当にすごく面白くて。チャレンジングだなと思いながら、ここまで(罵倒できるのかなと思ってたんです。もう今は罵倒することが気持ちよくて、毎日の快感になっております」と夫の賢太を怒鳴り散らす妻役に快感を覚えた様子。合わせて、「小澤さん演じる賢太の駄目っぷりがそうさせてくださる」という理由も明かした。そんな中村の発言を受けて、小澤が「賢太は自分のことを残念と思っていないところが一番残念なんですけど。家族や仕事仲間に迷惑をかけてしまうんですけど、わがままとかいうわけではなく、才能があるんですね」が語り出す中で、ある人物が視界に入り……「そこで笑ってる人もいます」と笑う。記者席の一角で足立夫妻が会見を見守っているのだ。

続いて、そんな小澤と中村が演じる朝山夫妻と朝山家の印象を、共演者たちが語っていく。
足立氏と仕事をするのは初めてだというさとうは、「ご夫婦が一緒にいるところもあまり見たことがなかったんです。今日、皆さんと一緒に会見の説明を受けている時に、「うるさい」「黙れ」と奥さまがおっしゃっているのを近くで拝見して、「ドラマのまんまだ。すごい! 本物だ! と思いました」と“生足立夫妻”と、中村&小澤が演じる朝山夫妻に隔たりがないことに感激した様子。

足立氏とは付き合いが長いという松尾は、「小澤さんってそんなに残念な人ではないんですけど、みんなが思ってるよりは残念な人なんですね」と小澤の素顔を暴露。「ガタイもいいし、声もいい感じだし、ヒゲもいい感じに生やしていて。なんかいい感じやけど、やっぱりどこをとってもちょっと残念。その残念な感じを賢太という役に落とし込んでいるから、朝子を演じるアンちゃんもすごくツッコミやすかったと思うんです」と小澤の賢太ぶりを明かす。

長女の蝶子を演じる渡邉は「本当に家族みたいで、小澤さん、中村さんではなく、“パパ”“ママ”って呼んでいて。晴太も“お姉ちゃん”って呼んでくれて。撮影していない時も仲良く話してくださって、緊張しないで撮影に臨めています」と家族の雰囲気が役に入りやすい環境を作ってくれると話し、小澤に向かって「いつもありがとう、パパ」と笑顔を見せた。

会見中、小澤や松尾の発言にツッコミを入れていた嶋田も「姉ちゃんと同じなんですけど、本当に家族なので」と渡邉に同意。その様子を見た小澤は「緊張してるの?」と嶋田をからかう。そしてそんな嶋田を「晴太は爆発力がすごいんです。自分の持っているすべて、五感のすべてを出してくるんです」と絶賛。父親に対して反抗的な蝶子役の渡邉に対しても「反抗期ならではの距離感のとり方が素晴らしい。ぜひ、そういうところを見ていただけたら」と称賛を送った。

続いて、晴太の先生役を演じる小島と影山が、初めての先生役に関する感想を語る。教育学部に通い、初等教育を専攻していたという小島は、「仕事の兼ね合いで教育実習に行けなかったので、教員免許は持っていないんですけど、こうやって教育に携われる仕事、教師役をできたことが人生の中でもうれしいですね」と初の教師役を喜ぶ。そして「晴太への接し方をプロの方に教わりながら演じました。目線を合わせるためにひざを床について、自分の顔を相手の視界に入れにいくとか。一つ一つの動作から教わったのはすごく挑戦でした。楽しかったです」と撮影で得た“先生としての心得”に刺激を受けた様子を語った。

そんな小島は撮影期間は1日だけだったと言い、「撮影が1日だけ、しかも途中から参加したので、僕がかんだりして時間を押したら、ちょっと気まずいなって……」と振り返ると、中村から「そんなことない! 逆に1日でこれだけ撮影して気の毒だなと思っていました」とフォローが。そんな現場は「すごく温かかった」と言い、「1日だけど皆さんといろいろおしゃべりしていても楽しかったです。晴太役の(嶋田)鉄太とはゲームや手遊びをしました」と楽しんで撮影ができたと話した。

影山は「3か月ほど前まで学生役をやっていたので、両方の立場を学びながらお芝居できたのはすごく勉強になりました」と告白。「特に、晴太くんのうかがいしれない心の内をなんとかくみ取ろうと、新人の先生なりに頑張ってみたり、でも、それがうまくいかなかったりっていう葛藤みたいな部分もあって。コミュニケーションの一つとしての難しさと楽しさを、晴太くんから教えてもらった時間でした」と充実した日々だったことを明かした。

そしてここで、会見を見守っていた足立夫妻が登壇。足立は「先ほど、小澤さんと松尾さんのやりとりでもありましたが、残念そうに見えない残念さが小澤さんにはあって。うまい具合に隠す、むしろそれをちょっと売りに微妙にしてるような。そういうところが『この人、俺っぽいところあるんじゃないかな』と薄々感じていたので、小澤さんに賢太役をやっていただきたいと思いました」と、小澤に自身をモデルにした賢太役をオファーした経緯を語る。
そんな足立氏と妻の晃子さんは、冒頭でさとうが証言していたようなやりとりを展開。晃子さんが「私は別にできるつもりはなくて」というと足立氏が「どちらかというとできない」とポツリ。それを聞いて晃子さんが「あんたが言うな!」とすかさず制する場面には会見場にいたすべての人たちが「ああ、この感じか!」と思ったに違いない。

そんな夫妻の様子を受け、小澤は「賢太に『日常って、映画やドラマみたいにうまくいくわけじゃない。次から次へと大小いろんな問題が起きちゃうのが人生だと思いますから』というセリフがあるんですけど、今まさに足立さんが同じことをおっしゃって。足立さんって、心の底から思っていることをセリフにしてるんだなって、今、改めて思いました。こんな脚本はないです」と足立脚本の神髄に打たれた様子。晃子さんも「セリフがリアル。そこだけはすごくいいなと思います。小澤さんが気付いてくれてすごくうれしいです」と同調、そんなしっかりした晃子さんを松尾は「“協力”プロデューサーじゃなく“強力”ですよね」と絶賛した。
夫妻が舞台から降り、最後のあいさつで中村は「本当に、心の底からたくさんの方に見てほしいなと思っておりますので、ぜひ楽しみにしていてください」とメッセージ。小澤は「足立さんの本は何も起こらない日常が続くんですけれども、日常の会話の中に、たとえけんかをしていても優しさや照れ隠し、愛だったりが根底に流れている気がするんです。我々俳優部はその言葉をちゃんと伝えようと頑張ってやってます。それが見てくれた方にもう10分の1でも伝わればいいです」と、あらためて、足立脚本の魅力を伝える。
大人から子どもまで、さまざまなキャラクターが織り成す日常劇、どこかに共感する部分が潜んでいるドラマの魅力をたっぷり語り、にぎやかな会見は幕を下ろした。
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