新浜レオンが浄瑠璃の語り手役で大河初出演！ 榎木孝明ら「べらぼう」新キャスト発表！2025/06/28 13:00
NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（日曜午後8：00ほか）に、平田広明、島本須美、新浜レオン、奥野瑛太、嶋田久作、榎木孝明が出演することが発表された。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児（ちょうじ）になった“蔦重”こと蔦屋重三郎（横浜）の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで、連続テレビ小説「ごちそうさん」（2013年）や、大河ドラマ「おんな城主 直虎」（17年）、ドラマ10「大奥」（23年）など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当している。
平田、島本、新浜、奥野、嶋田、榎木が演じるのは、田沼時代の終わりから“寛政の改革”へ。激動の時代を駆ける、蔦重とその新たな仲間たちとなる人物たち。
平田が務めるのは、天明の打ちこわしの混乱下で市中の治安維持に奔走する北町奉行・曲淵景漸。度重なる災害と米騒動に揺れる江戸で、田沼意次（渡辺謙）に進言を重ね、現場感覚をもって政策に関わろうとする姿が描かれる。民衆からの人気も高かった実在の奉行として、誠実な姿勢がにじむ役どころだ。
平田は「大河ドラマへの出演は2度目ですが、お話をいただいた時の緊張は相変わらずでした。台本を頂戴し読み始め、まず名前が難しい！ なぜかまた緊張が走ります。衣装合わせに行き、撮影中のスタジオで皆さんが衣装を着こなし、かつらの似合っている姿を見てまたまた緊張しました。そして前回よりもセリフが多く、またまた…撮影の日まで、緊張との闘いの日々が続きます」と、身を引き締めながらも楽しさをにじませる。
島本が演じるのは、蔦重が営む耕書堂で家事全般を担う女中・たか。炊事や掃除、洗濯といった日常業務を一手に引き受けながら、戯作者や絵師らが集まるにぎやかな店を静かに支えている。てい（橋本愛）をはじめとする店の面々にとって、欠かせない存在だ。
島本は、「日本橋にお店を出してからの登場です。役は女中のたか。ドラマ出演は、劇団青年座に所属していた頃以来ですので、いろいろなことが新鮮で、毎回楽しんでいます。声優としての私をご存知の方もいらっしゃるかと思います。『べらぼう』の出演者の中にも声のお仕事での共演者が多く、とても心強いです。なかなか会えませんが（笑）。セリフがない回も出演していることがありますので、どこに出てくるのかお楽しみに」と、現場を楽しみながら撮影に臨んでいることを報告する。
さらに、新浜が大河ドラマ初出演で挑むのは、富本豊前太夫の後見で浄瑠璃太夫の富本斎宮太夫。江戸の米不足による騒動の最中、蔦重と協力してある策を講じる。江戸浄瑠璃の全盛期を支えた人物として、語り芸の粋を体現する。
「この度は、小さい頃から憧れていた大河ドラマに出演させていただけること、本当に夢のようで大変光栄です」と声を弾ませる新浜は、「今回の富本斎宮太夫役は、歌（語り）の力で、ある事件を落ち着かせるということで、日頃から歌手として活動している言葉、メッセージと重なるところもあり、江戸時代の背景、歴史を勉強しながら、今できる100%の歌でドラマを盛り上げられるように全力で挑戦します！」と、自身の歌を武器に、作品に貢献したいと張り切っている。
奥野が扮（ふん）するのは、徳川御三家・水戸藩第六代藩主である徳川治保。学問を重んじ、「大日本史」の校訂に自ら携わるなど文化的業績を残した一方で、政治的には一橋治済（生田斗真）と連携し、反田沼派として松平定信（井上和彦）を老中に推す働きかけを行う。知性と行動力を併せ持つ実在の名君として描かれる。
「まさか徳川御三家の役を…、本家が農家の自分にとってはかようにお偉い役を演じることも少なく、今からドキドキしております。同じく御三家の高橋英樹さま、榎木孝明さまの胸を借りてオドオドせず政を計らいたいと思います。まだ撮影前でなんとも言えませんが、とにかく楽しみです」と、重責ある役に緊張しつつも前向きに挑む姿勢を見せる。
嶋田は、江戸幕府の学問官僚・柴野栗山役を担当。讃岐出身で、湯島聖堂で学び、昌平坂学問所の教官を経て、松平定信の要請により幕府儒官へと抜てきされた。定信による「寛政の改革」においては、朱子学を正学とする「寛政異学の禁」を主導し、学問と政治の融合に貢献する。
嶋田は、「大河ドラマでの学者という役柄は初めてです。撮影も半ばを過ぎ、息のあったチームへの途中参加は緊張しますが、演じるに当たっていただいている課題を楽しみながら、柴野栗山、全うしたいと思っております」と、静かに決意をにじませる。
榎木は、徳川御三家・尾張藩第九代藩主の徳川宗睦として登場。藩政改革を断行した名君として知られ、新田開発や代官制度改革を通じて藩財政を立て直した。反田沼派として、一橋治済らと共に松平定信を老中に推すなど、政治工作にも積極的に関わっていく。
榎木は、「尾張藩9代藩主の徳川宗睦役で出演させていただきます。品格と威厳がありながら、俯瞰で物を見る冷静沈着な人物だと思いますので、楽しみながら理想の役作りを目指したいと思います。今回で11本目の大河ドラマの出演になりますが、どんな役でも時代劇に参加できる喜びは言うまでもありません。江戸時代中期の商人の才を描いた粋な作品に参加させていただけるのがうれしすぎて『べらぼうめ！』と思わず心の中で叫んでしまいそうです」と、作品への高揚感をのぞかせている。
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