吉岡秀隆主演「夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-」に逃亡中の殺人犯役で野田洋次郎の出演が決定2025/06/20 12:00
9月14日から、WOWOWで第76回 日本推理作家協会賞受賞の本格社会派ミステリーを映像化する「連続ドラマW 夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-」（毎週日曜午後10：00）を放送・配信することが分かった。吉岡秀隆が主人公の刑事役を務め、共演の野田洋次郎が逃亡中の殺人犯役を担う。
本作は、実力派ミステリー作家・芦沢央氏が作家生活10周年記念として手がけた「夜の道標」（中公文庫）が原作。1996年に起こった殺人事件の担当刑事・平良正太郎（吉岡）が、2年間逃亡する容疑者・阿久津弦（野田）の足取り、殺人の理由を捜査しながら事件の“真実”に迫っていく、本格社会派ミステリーだ。各登場人物のバラバラに思えた点と点が“ある容疑者”を巡ってつながった時、思いもよらぬ“社会の闇”が浮き彫りになっていく。
野田が演じる阿久津は軽度の精神障害を抱えており、もがき続けた学生時代を支えてくれた恩師を殺害した容疑者。彼はなぜ、信頼しているはずの恩師を殺したのか…。数多くの証拠を残しながらも、2年間その足取りがつかめない謎多き逃亡犯で、物語の鍵を握っている。主演の吉岡が演じる刑事・平良が真実に迫った時、阿久津が抱える“社会の闇”が明かされる。
監督の森淳一氏と密にディスカッションを重ね、逃亡犯のキャラクターを繊細に作り上げたと話す野田がコメントを寄せた。本作の印象について「いただいた脚本を読ませてもらいながら、作中で生きる人々の感情、その質量の重さみたいなものに圧倒され、引きずり込まれるような感覚がありました」と語った野田。続けて「今まで演じてきたどんな役とも違う難しいものになると想像しつつも『この作品に関わりたい』と強く思いました。手頃で安易な答えがあふれる今の世の中に、決して優しくはないけど、必要な作品だと感じました。大切な作品を、このチームで作れたことを誇りに思います。ぜひご覧ください」と、手応えを感じているようだ。
また、この度公開された特報映像には、平良が阿久津に迫る緊迫感あふれる様子が垣間見える。1990年代を舞台に、フィクションながら現実にあった社会問題に切り込んだ慟哭（どうこく）のミステリードラマ。最後にたどり着く“たった一つの真実”を目にした時、何を思うのか――。
あらすじ
1996年、横浜市内で学習塾を経営する講師・戸川勝弘が殺害された。被害者の元教え子で軽度の精神障害を抱える阿久津（野田）が早々に容疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年たった今も足取りはつかめていない。捜査が縮小する中、課長・井筒勲の指示で、窓際刑事の平良（吉岡）が若手刑事・大矢啓吾と共に戸川殺しの専従捜査を担当することになる。
戸川を知る塾関係者、容疑者・阿久津の母親や元妻、知人…。平良らは日々聴き込みを続けるが、謎は深まるばかり。一方、殺人犯をかくまうことになる阿久津の同級生・長尾豊子、阿久津にあるきっかけで出会う小学生・橋本波留。関係ないように見えた者たちが、阿久津という逃亡中の容疑者を中心に動き出した時、バラバラに思えた点と点がつながり、やがて思いもよらぬ展開を見せていく。
悪いうわさ一つない人格者・戸川がなぜ殺されたのか。阿久津の殺人と逃亡の理由、平良たちがたどり着く“真実”、そして浮き彫りになる、ある社会問題とは――。自らも家庭に問題を抱える刑事・平良を軸に、たった一つの真実に近づいていく。
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