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池田エライザ主演「舟を編む」本日NHK総合でスタート!「未来へのバトンだなと思います」2025/06/17

池田エライザ主演「舟を編む」本日NHK総合でスタート!「未来へのバトンだなと思います」

 作家・三浦しをん氏による原作小説を基にしたNHKの連続ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」(火曜午後10:00)が、NHK総合の「ドラマ10」枠で本日よりスタートする。

 池田エライザが主演を務める本作は、ファッション誌編集部員から辞書編集部に異動となった新入り社員・岸辺みどり(池田)が、個性豊かな編集部員たちとともに、言葉に向き合いながら辞書「大渡海」を完成させるまでの歳月を描いた物語。原作では馬締光也が主人公だったが、ドラマではみどりの視点で新たに描かれた。

 昨年BSプレミアム・BS4Kで放送され、ギャラクシー賞第62回上期入賞、東京ドラマアウォード2024連続ドラマ部門優秀賞、第40回ATP賞奨励賞を受賞するなど高く評価された話題作が、視聴者からの熱い要望を受け、ついに地上波で放送される。

 池田は、撮影を振り返り「『言葉を残さなきゃいけない』と、言うのは簡単でも、本当に大変な作業なのです。一つの辞書にたくさんの先生が関わっていて、それをたった8cmが限界の辞書の中に、言葉をきれいに収めてあげなきゃいけない。(ドラマに出てくる辞書)「大渡海」は、結局つくるのに16年ぐらいかかっていると思うのですが、すごく重みのある、未来へのバトンだなと思います」と実際に辞書作りに携わっている編集者や研究者の方への思いをはせる。

 続けて、“日本語の面白さや奥深さ”について「海外にも『ケ・セラ・セラ』のような、日本語で表現するには何が一番正しいのかが分からない言葉があると思うのですが、1話で『悪い言葉なんてない』っていう馬締(野田)のセリフがあって。きっと言葉は、誰かに何かを伝えたくて、必要に迫られて生まれてきたものなんだろうと思うので、その言葉をどう使ってあげるかによって、とっても美しい言葉になるな、と。特に日本語だと、昔から言葉遊びが多いので、そこに込められた意味で、人の想像力をかき立てて、いろんな表現をすることができる。人の想像に委ねて、それを楽しむということができるのが、私はすごく好きです。俳句とかも、詳しいわけではないのですが、すごく楽しく読んでいますし、大好きです」と解釈を明かした。

池田エライザ主演「舟を編む」本日NHK総合でスタート!「未来へのバトンだなと思います」

 さらに、本作がドイツの国際映画祭「ワールド・メディア・フェスティバル」金賞を受賞したことについて、「お芝居の仕事をしていると、脚本家さんがどうしてこの言葉を選んだのだろうと考えることが多くて、きっとこの言葉を選んだことには理由があるんだろうな、とその思いをくみ取る作業をよくしています。その度に、日本語の奥深さとか、そこに込められた配慮や思いやりを感じています。改めて、こうして日本語の、この言葉がなぜ生まれたのか、どういう意味が込められているのか、ということを題材にした作品が海外で評価してもらえたということは、とても幸せです。『激おこぷんぷん丸』はどう翻訳されたのかが気になります(笑)」と笑顔を見せる。

 最後に視聴者に向けて、「ご覧いただく方々にとって、心の休息の時間になったらうれしいです。辞書の話となると、少し重たい、真面目なニュアンスを感じられる方もいらっしゃると思うんですけど、案外ライトに気兼ねなく見られて、見終わった後に自分を大切にしたくなるような優しいお話だと思います。この時間は自分のことをいたわってあげよう、温かいものを飲んで、ちょっとおいしいものを食べようと、リラックスして楽しんでいただけたらなと思います」とメッセージを寄せた。

 BS放送時からの短縮版ではあるが、再編集した今回の地上波版も見応えは十分。辞書という誰もが一度は手にしたことのある分厚い本。そこには、作り手たちの想像を超える情熱と時間が注がれている。「ヤバい」に無数の意味を持たせ、空気を読み、雰囲気で済ませることも多い現代だからこそ、辞書作りを通して“言葉は誰かを傷つけるためではなく、誰かを守り、誰かとつながるためにある”という希望を伝える作品になっている。



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