「特捜9」クランクアップで井ノ原快彦が「いつもハッピーでした」と熱い涙2025/06/10 06:30

テレビ朝日系「特捜9 final season」(水曜午後9:00)が明日・6月11日についに最終回を迎える。
本作は、渡瀬恒彦が主演した刑事ドラマ「警視庁捜査一課9係」からバトンを引き継ぐ形で2018年4月にスタート。シーズンを重ねるたびに新たな視聴者層を巻き込んでファンを増やしてきた。ついに今年、ファイナルシーズンを迎え、およそ20年にわたる物語に終止符を打つが、その大団円を前に、主人公・浅輪直樹役の井ノ原快彦が無事、クランクアップを果たした。
クランクアップ当日。スタッフから「以上のシーンを持ちまして浅輪直樹役、井ノ原快彦さんオールアップです!」との声がかかると、羽田美智子(村瀬・小宮山志保役)、吹越満(青柳靖役)、田口浩正(矢沢英明役)、深川麻衣(高尾由真役)の特別捜査班メンバーに加え、津田寛治(村瀬健吾役)、原沙知絵(早瀬川真澄役)も駆け付け、大きな花束と拍手で井ノ原を迎えた。

花束を受け取った井ノ原は「ありがとうございます!」と目尻を下げるも「まだ撮影が終わっていない人もいるので、さらっと…でも、何を言えばいいのかな(笑)」とあいさつを考える。そして「…20年ですよね。これまで、20年間も続いたお仕事なんてないので、本当に何を話していいのか分からないです。“その時”が来るまでは感情は分からないものですね」と感慨深そうに言葉を紡ぐ。
そんな20年を振り返り「撮影当初こそ、昔ながらの現場の雰囲気にカルチャーショックがありましたが、どんどん慣れていきました。今では、自分でも恐ろしいくらいにせっかちになりましたね(笑)。時代とともに、さまざまな現場も形を変えていきますが、この『特捜9』だけは変わらずで、いつもハッピーでした」と話しながら、キャスト、スタッフを笑顔で見渡した。しかしここで、笑顔だった井ノ原の頬に熱い涙が…。
「最初からずっと顔を合わせているキャスト、スタッフ…本当に家族みたいですよね。毎シーズン、最終話を迎えても『どうせまた会える! と思わせてくれていました。そして今も、『また会える』と思っています。だから、悲しくはありません」と前を向き、「来年の春くらいになって、『あぁ、もう会えないのか……』と、そこでいろいろと思うこともありそうです。皆さんの存在が僕の力になっていて、これから歳を重ねてもきっとこの仲間のことを思い出すんだろうなって思います」と気丈に語り切った。
さらに最後に「皆さん、自分を大切に。どうか自分のことを第一に考えて生きてください。本当に余裕があれば、誰かのことを助けてあげてください。僕もこの仲間に何かあったら、いつでも助けに行く気持ちでいます。そして、これからも新しい場所できれいな花を咲かせてください」と家族のようだというキャストやスタッフへの思いを明かし、「『特捜9』が、少しでも皆さんのこれからの生きる糧になっていればいいなと思います。ダメですね……最近、こういうあいさつをすると涙もろくなっちゃって(笑)。改めて20年間、どうもありがとうございました!」と、長年培った絆があるからこその胸に迫るあいさつで締めくくった。その言葉の後にはスタッフからこの日一番の拍手が送られ、その拍手の中、各キャストたちと熱いハグを交わした井ノ原。感動に包まれる現場を後にしたのだった。
今夜放送の最終話では、検挙率の高い特捜班にテレビの密着取材が入ることに。改めて描かれる特捜班の人間味あふれる姿に思わずクスッとさせられる場面もありつつ、ADの九野優樹(岡部ひろき)に秘められた9係と関係の深い驚くべき過去が明らかになるという展開が待っている。ファイナルシーズンの放送開始時に井ノ原が語っていた「ラストシーンはみんなで明るく」という場面が見られるのか、期待が高まる。
最終回あらすじ(6月11日放送)
検挙率の高い特捜班にテレビの密着取材が入ることとなった。班長の浅輪直樹(井ノ原)をはじめ、村瀬(小宮山)志保(羽田)、青柳靖(吹越)、矢沢英明(田口)、高尾由真(深川)ら特捜班のメンバーは、インタビューを受けるもそれぞれに緊張の面持ち。やがて、直樹が取材の流れで前身である9係の話を語ると、ADの九野優樹(岡部)が本番中であるにも関わらず異常な反応を示す。その様子を見た直樹は、彼のことが少し気になるのだった。
翌日からは、九野による密着取材が始まる。青柳も「そうそう事件なんて起きない」と今年二十歳となる彼とフレンドリーに接し、すっかり特捜班に打ち解けているように見えたが、人知れずメンバーを冷たい目で見る九野の姿が…。そんな中、九野は特捜班の歴史を勉強したいと、由真に20年前の事件の資料を用意してもらうが、その目的とは。
さらに、元特捜班の立場から話を聞きたいと九野からのオファーがあり、捜査支援分析センター副所長の村瀬健吾(津田)と三ツ矢翔平(向井康二/Snow Man)のもとを訪れる。その取材中も直樹の目には、九野が20年前にこだわっているように映っていた。その後も密着インタビューは、監察医の早瀬川真澄(原)はもとより、直樹の妻・倫子(中越典子)、青柳の婚約者・垣内妙子(遠藤久美子)、矢沢の妻・早苗(畑野ひろ子)にまで及んでいく。そして、かつてのメンバー・新藤亮(山田裕貴)に直樹が連絡すると、切迫した様子。そこで、強盗犯を追っているという新藤に特捜班が協力することになり、新藤は久しぶりの直樹とのコンビを喜ぶのだった。しかしそんな喜びもつかの間、なんと犯人が持っていたナイフが、直樹の胸に突き刺さり…?
密着取材の件を聞き付けた元班長で現警視庁音楽隊員の国木田誠二(中村梅雀)が見事なベースプレーを披露するなど、やがて取材も終盤に。すると、九野に秘められた9係と関係の深い驚くべき過去が、徐々に明らかになっていくのだった。
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