「冠ザコシの冠冠大冠」ハリウッドザコシショウ地元・静岡で大暴れ！ 番組Pがレギュラー化の裏話告白2025/05/13 12:00
誇張しすぎたモノマネという独創的なネタで、R-1グランプリ2016を制したピン芸人・ハリウッドザコシショウが、地元・静岡SBSで4月から月1回レギュラー放送されている冠番組「冠ザコシの冠冠大冠」（毎月最終土曜日 深0：28 次回放送は5月31日）。ザコシショウが「地元で冠番組を持てたらコレをやりたい！」と考えていたことを詰め込み、自ら企画・構成も務めるという力の入れようだ。レギュラー化の経緯を番組プロデューサーに聞いた。
番組は、ザコシショウが30分間ひたすら暴れ回るというカオスな内容だ。番組が始まったきっかけは、「東京支社に勤務する20代の営業担当が『ハリウッドザコシショウさんでバラエティー番組を作れないか？』と思い立ち、ザコシショウさんの所属事務所を直接訪ねたことをきっかけに、2024年11月から月に1回、全5話の30分番組を放送しました」という。
ユニークなタイトルについて、「番組タイトルはハリウッドザコシショウさんの案を採用させてもらいました。ザコシショウさんは静岡県旧清水市（現在の静岡市清水区）の出身で、かねてから『地元で冠番組を持ちたい』という野望を持たれていました。ザコシショウさんが『地元で冠番組を持てたらコレをやりたい！』と考えていたことを詰め込む“大冠番組”……そんな思いが込められたタイトルです」と明かす。
カオスな内容については、「番組コンセプトを決める段階でザコシショウさんが、『え？ こんなことをテレビでまだやってんのか！ と驚かれる番組にしたい』と話していましたが、まさにそんな地方発のバラエティー番組を目指しています。“冠ザコシ”は、ハリウッドザコシショウさんのお笑いに対する熱量を可能な限り、表現してもらえる場でありたいと思っています」と語る。
さらに「その熱量が静岡県民に伝わり、『静岡のテレビって面白いじゃん』『静岡っていいね！』となってほしいですし、全国にも番組のファンが増え、いずれは番組イベントを静岡で開催し、ファンの熱量を会場で肌で感じてみたいと思っています」と意気込んでいる。
念願のレギュラー化は「静岡ローカルでの視聴率も上々で、TVer配信への全国からの反響もあり、2025年4月から月1回のレギュラー番組に昇格しました」と喜びをあらわにした。
制作に当たって「企画・構成段階からザコシショウさんが入る、全国でも珍しい制作体制だと思います。少なくとも、SBSテレビとしてはこういった経験は少なく、ザコシショウさんと長年、制作をしてきた演出の方からバラエティーの収録ノウハウから番組のプロデュース方法まで、日々学んでいます」と手応えを感じているようだ。
レギュラー化された今後は「ザコシショウさんが常々口にする『自分の名前をタイトルに入れる以上、体重の乗ったお笑いを追求しなければ意味がない』という言葉はプレッシャーですが、番組の指針だとも考えています。“冠ザコシ”は、ハリウッドザコシショウさんという静岡が生んだ唯一無二の芸人の力を借りて、ローカルのテレビにしかできないことを追求する番組であり続けたいと思っています」と意欲を燃やす。
4月のレギュラー放送初回のゲストは、大阪NSC11期の同期・中川家で、静岡で行われた収録では、30年前、中川家・礼二やケンドーコバヤシがザコシの自宅を毎日のように訪れ、朝まで盛り上がっていたというエピソードを交えつつ、若者にはまったく伝わらないモノマネを連発。中川家・礼二が思わず「この番組、きょうで終わりか？」と漏らすなど、ザコシワールド全開の内容で、TVerで配信中だ。
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