佐藤龍我が「BEASTARS」で初主演。肉食獣演じて「“かまずに”千秋楽まで」2024/09/03

Reading Musical「BEASTARS」の公開ゲネプロ&コメント取材会が、東京・シアター1010にて9月3日に開催。主演の佐藤龍我(美 少年)をはじめ、加藤梨里香、風間由次郎、凰稀かなめ、崎山つばさらが登壇した。
板垣巴留氏による原作「BEASTARS」(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)を、リーディングミュージカルとして上演する本作。肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇で、演劇部で巻き起こった事件が対立を生むヒューマンドラマを描く。

主人公で、ハイイロオオカミのレゴシ役を演じる佐藤はまず「僕自身としても、レゴシとしても、“かまずに”千秋楽まで頑張りたいと思います!」と、崎山から教わったというあいさつを。5月から約4カ月にわたって歌唱の稽古に取り組んできたそうで、「最初の頃は全然何もできなかったのですが、体作りからしっかりやって、やっと今歌える状態になりました。でも、まだまだ皆さんには追いついてないので、越せるように今後もやっていきたい」と前を見据えた。


一方、レゴシと仲を深めていくドワーフウサギ・ハル役の加藤は、「お話をいただいて、稽古が始まるまでずっと“リーディングミュージカルとはなんぞや”と思っていたのですが、きっと見に来てくださる皆さまも“なんぞや”と思っているはず(笑)」と。「でも、見ていただければ“これがリーディングミュージカルなんだ”と、納得いただける作品になっていると思います。ハルの不安定な思い、さまざまな心情を丁寧にお伝えできたら」と語った。

続けて、ラブラドールレトリバーのジャック役の風間は「本当に新しいものができたなと思っています。みんなで切磋琢磨しながら、リーディングミュージカルとはこういうことなんじゃないかと。読む人、そして見る人によって見方が変わる、僕たちにしかできないものができたなと思っています…と龍我が言ってました。『俺が座長だからできたんだ!』ってね(笑)」とにっこり。「いやいや、それは言ってないです!(笑)」と焦る佐藤に、「不器用ながらも走り続ける姿が龍我らしくて、そしてレゴシらしくて…。いつも引っ張ってくれています」と感謝を伝えた。

なお、そんなレゴシをパフォーマーとして表現する村田充は、本作が初のパフォーマー出演に。繊細な身体表現やダンスで本作の世界観を作り出しているが、「長い俳優人生の中でこんなことがあると思っていなかったのでびっくりしてるのですが、キャストやスタッフの皆さんに甘えつつ、励ましてもらいながら今日までやって来ました」と振り返った。


続けて、ハイイロオオカミのジュノ役・凰稀も「私の芸歴人生において“弄ばれ女子”の役は初めてでして(笑)、今回はかなりの挑戦だと思っております」と気になるコメントを。「本当にすてきな仲間とスタッフの皆さんに恵まれまして、毎日楽しくお稽古させていただきました。かなりのハードスケジュールですので、体調やけがなどに気を付けて、千秋楽までみんなで駆け抜けていきたいと思います」とほほ笑んだ。

さらに、アカシカのルイ役・崎山は「これから初日を迎えますが、もっともっと高みを目指し、けがをせずに最後までいけたらと思っております。僕自身、レゴシ役の龍我の一生懸命な姿、そしてパフォーマーの充さんの息遣いや汗にすごく影響されているのですが、それがすごく原作とリンクしているなと。今後も影響されながら、高め合いながら、いい作品を届けられたらなと思います」と意気込みを。

作曲・音楽監督・演奏を手掛ける和田俊輔も、「いわゆるハッピーなミュージカルではなく、各シーンに葛藤なり、人の生きざまみたいなものが刻み込まれていると思っています。観客の皆さんにとってもどこか身に覚えのある、何かグサッと刺さる作品なんじゃないかなと。今朝振り返って、この作品を言葉で表すと“体験”という言葉が近いのかなと思ったんです。作品自体を体験していただくのもあるけれど、自分の人生なり思い出なりを追体験しながら レゴシやハルの人生を見ていく、そういう旅になるんじゃないかなと思います」と作品への思いを言葉に込めた。

最後は、佐藤から急きょ「僕、やりたいことがあるんです。僕が何か言った後に、みんなで“おー!”みたいな…」という提案が。すると「最後まで頑張っていくぞ!」という佐藤の掛け声に続き、「おー!」という力強い声が響き渡った。なお、本作は9月3日~8日までシアター1010にて、同月14日~16日まで大阪・COOL JAPANPARK OSAKA TT HALLにて上演される。


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