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「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!2024/04/16

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 TBS系連続ドラマ「アンチヒーロー」(日曜午後9:00)の第2話最速試写会とスペシャル舞台あいさつが行われ、主演の長谷川博己をはじめ、共演の北村匠海堀田真由大島優子林泰文岩田剛典木村佳乃野村萬斎が登壇した。

 「アンチヒーロー」は、「電車に1本乗り遅れてしまった」「朝忘れ物をして取りに帰った」など、日常のほんの少しのきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう…そんなバタフライエフェクトのような、前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント作。弁護士ドラマという枠組みを超え、ヒーローとは言い難い限りなくダークで危険な主人公を通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問い掛ける。

 主演の長谷川は「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨正樹を演じ、「明墨法律事務所」で働く同僚弁護士役で北村、堀田、パラリーガル役で大島、検察官役で木村、検事正役で野村が共演している。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 第1話の放送が放送され、「無事に放送されてすごくホッとしています。友人からも反響があって『とても面白かった』と言ってくれたりしたんです」と明かした長谷川。物語の詳細や役名などが明かされないまま初回放送を迎えたことに、「もともと口下手で、説明も下手なので、話せないことを理由にできたのは、僕としてはちょうどよかったかも(笑)」とコメント。演じる明墨に関しては「どんな罪でも無罪にしてしまう、とても優秀な弁護士です。それが何の目的でなのかとか、そういうことはまだちょっと明かせないのですが…」とまだまだ謎が多い役柄であることに言及。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 弁護士・赤峰柊斗役の北村は「皆さんと一緒に見ていたのですが、スクリーンで見る機会はわれわれ自身もなかなかないので、『アンチヒーロー』のスケールの大きさを体感しました。皆さんと同じ気持ちでここに立っています。早くも考察してくださる方がたくさんいて、『しめしめ、考察しろ~』と思いながら見ています(笑)。見れば見るほど“アンチ”という言葉が強くなっていく作品な気がしています。第1話だけを見ると、『これって弁護士として当然のことなのでは?』という見方もあると思います。やっていることは『正義なのか悪なのか』と思う部分はあると思いますが。これから謎が深まっていきますし、分かっていくことも増えていくし、この先も楽しんでいただけたらと思いました」と、1、2話を見た感想を話した。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 弁護士・紫ノ宮飛鳥役の堀田も「昨日まで役名が明かされていなかったので、『紫ノ宮です』と言うことがとても新鮮です。“しのりん”です!」と劇中のあだ名であいさつ。第1話をリアルタイムで見たそうで「考察を楽しみながら『違うのに~』とか思いながら見ていました。第1話には今後の展開のヒントが散りばめられていて、点と点が回を増すごとにつながっていくので、今後も引き続き見ていただきたいですし、個人的には、紫ノ宮が1話で『あなたばかなの?』と言うセリフがあったんですが、ファンの皆さんが『これを言われたい』と言ってくださっていて、それがすごく印象的でした」と笑顔を見せる。すると、そのセリフを言われた側の北村が「すみません! 独り占めして!」と反応していた。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 パラリーガル・白木凛役の大島は「役名もそうですが、1話ごとに少しずつ情報が出ていくのは、こちらとしても楽しみですし、皆さんにも考察を楽しみながら見ていただけるのではないかなと、撮影している側もドキドキワクワクしています。これからも頑張って撮影していこうと思います」とさらに気持ちが高まった様子。現場の雰囲気について問われると、「いつものメンバーという感じで、回数も重ねて和やかなムードではありますが、事件を扱っていて、説明のセリフが一人一人長いシーンがあるので、少し緊張が走ることも。そんな時は、長谷川さんがNGを出した時に『ごめん…!』とか言ってくださると、その一言で空気が和んだりします」と、緊張感ある現場ながら、長谷川を中心にいい空気感の中で撮影が進んでいることを報告した。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 パラリーガル・青山憲治役の林は「役名を言い慣れていないので、どうしようかと思って(笑)。内容についても言えないことが多いので、あれを言っていいのか、これを言っていいのかと、分からないことが多いんです。今日も危ないかもしれないんですが…」と気を付けながら、演じる青山について、穏やかそうだけどミステリアスに見える役柄と表されると「そう見ていただけたのなら、しめしめという感じです。本当がどういう人なのかは言えませんが、普通のおじさんなのかどうなのかは、最後まで見てもらえたら分かると思います」と、今後の展開に含みを持たせた。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 「内容や演じるキャラクター的に、どんなテンションでお話すればよいのかというところもありますが、できる範囲でお話できればと思います」とあいさつした岩田。第1話の放送で、殺害容疑をかけられている被疑者・緋山啓太役を演じていることが明らかになったが、物語冒頭、接見室で長谷川の長ゼリフの芝居を受けた感想を聞くと、「セリフ量の差がすごくて申し訳ない気持ちになりました」と振り返り、さらには「放送後に友人から連絡が来て、『やったの? やってないの?』とすごく聞かれて(笑)、もうちょっと待ってくれとだけ言わせてもらいました」と反響を明かした。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 検察官・緑川歩佳役の木村は「私も皆さんと一緒に2話を見ていたのですが、先ほどの上映で初めて見るシーンもあって、本当に面白かったです。このまま第3話も見たい気持ちで、先が気になって。出ていない、見ていないシーンもあるので、本当に面白くて。実は長谷川さんの隣で見ていたのですが、そんな経験はすることがないので、ドキドキしていました」とコメント。

 長谷川と木村は同い年だが、今回が初共演。長谷川の印象を問われると「一緒にいると落ち着くというか、静かな情熱が燃えている方だなと思います。同世代なので話が合うので、お話していると楽しいのです」と気が合う様子だが、長谷川と明墨に重なる部分があるかを聞かれると、「明墨はもっと悪魔みたいな瞬間があります! ある裁判で対峙(たいじ)するシーンで、ふと長谷川さんを見たら、明墨がすごく悪魔みたいな顔をされていて、怖かったことがありました」とその演技力の高さを称賛した。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 検事正・伊達原泰輔役の萬斎は「僕は(第1話から合計で)まだ3分も出ていないかな(笑)。検事正です! 目下撮影中です。ゾクゾクしながら撮影しておりますので、このまま最後まで見続けていただきたいです」とアピール。長谷川の印象に関しては、「『日曜劇場』で主演を張るということは大変なことだと思います。20年来、若い頃から長谷川さんを拝見していますし、あの怪獣映画(『シン・ゴジラ』)では共演もしましたね。ちょっと偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、成長を続けている。カッコいいと言っていいのかな、明墨は面白いキャラクターだよね?」と長谷川に問いかけると、長谷川は「面白い役柄ですが、セリフが多いので、覚えるのに必死でまだ楽しいという余裕はないのかも」と素直な胸中を口にした。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 キャストが第1話を振り返り、もう一度楽しんでほしいシーンを披露するコーナー「1話見返し、追いアンチポイント」では、北村が競馬のシーンで長谷川を襲った撮影でのハプニングを紹介。

 「自分たちのお芝居と、競馬の実際のレースは別で撮影しているので、僕たちのお芝居を手助けするために、スタッフの皆さんが番号をつけて馬になりきって走ってくれたんです。実際のレースのように拮抗(きっこう)して走ってくれたんですが、それに長谷川さんがツボっちゃいまして…。しかも雨が振っていて、時間の制約もあった中で、笑いをこらえきれない長谷川さんの横で、僕もちょっと笑っていました。腹筋も疲れた現場でした。面白いかどうかは分かりませんが、見返してもらったら、ちょっとしたほころびも見られるかもしれません」と、北村が驚きの撮影の裏側を告白。

「アンチヒーロー」は戦隊もの!? 第2話最速試写会に長谷川博己、北村匠海らが登壇。意外な裏話も!

 長谷川も「すごくありがたいことで、パカパカとした馬の走り方のフォームも再現してくれたのですが、その努力を見たらちょっと泣けてきちゃいました。いい時間でした」と回顧し、北村が「“おじ馬”たちの努力の結晶でした」とまとめた。

 堀田は、第1話の法廷シーンでのハプニングを“追いアンチ”に挙げた。紫ノ宮が被害者の息子・湊に証人尋問で話を聞くシーンで、台本上では、緋山を指差すはずだったのだが、本番では間違えてライバル側の検事役の俳優を指してしまったそう。「自分も初めての法廷シーンの撮影でとても緊張していたのですが、そのおかげで現場の空気が和らいで、リラックスして撮影できました」と話した。

 会見では、作品の世界を彩るmiletの主題歌「hanataba」や、梶浦由記氏、寺田志保氏が手掛ける壮大で重厚感あふれるダークな劇伴についても話題に。

 長谷川は「本当に素晴らしいですよね。曲が流れると罪が浄化されていくような感じがします」とコメント。「これも(コメントも)まずいかな」と長谷川が心配すると、北村が「まずい時は僕が前に立ちます」と長谷川をすぐざまフォロー。そんな北村は音楽に関して、「劇伴に人の声が入っているのはかなり珍しいなと思いながら、作品においてはその透明度が逆に不気味さをかもし出していて。われわれが芝居をしている時は音楽がない中で撮影をしていますが、音楽と一緒になるとさらに奥深くなるなと感じました」と楽曲がもたらす作品への影響について触れた。

 さらに、明墨、赤峰、紫ノ宮の役名にも秘密があり、ドラマのテーマカラーとなっている“至極色”(濃い紫色)は、明墨の黒に近い炭の色、赤峰の赤、紫ノ宮の紫を混ぜた色だということが明らかに。萬斎が「戦隊ものってことですか?」と聞くと、大島は「ということは?…ってこともありますよね!」と続き、北村が「そうです。ということは…という話です。戦隊ものです!『アンチヒーロー』は!」と同意すると、萬斎は「みんな変身するんだね、そのうち」と話した。

 第2話のポイントについては、長谷川が「法廷のシーンでの判決までの流れを楽しみにしていただければ…皆さんは見ているからいいよね?」と言葉を選びつつ述べると、北村が「入ります!」と割って入り、長谷川は「いつも助けてくれてありがとね」と北村に感謝。北村は「赤嶺が明墨に対して抱く感情が何なのか、はっきりしてくると思いますし、岩田さん演じる緋山の事件の進展と、いろいろな人たちの思惑や目線を細かく見ていただければ」とフォロー。

 さらに、堀田は「証拠集めや潜入シーン」、大島は「最後の10分の展開」、林は「明墨先生の勝つための裁判」、木村は「潜入シーンでの堀田さんのかわいさと、最後の明墨さんの涙」、萬斎は「第2話の最後に明墨が『例えば…』というくだりは覚えておいてください」とそれぞれ見どころを挙げ、岩田は「考察勢がざわつく内容だと思う」と期待を高めた。

 最後に、あらためて長谷川が「撮影現場はエネルギーがあって本当に素晴らしくて、新しいドラマを作っている感じもしますし、エネルギーがあって変わっていく。自分としても演じながらワクワクしています。このワクワクはドラマの画面にもそのまま表れているのではないでしょうか。毎回どんどんすごいことになっていくので、ともにその時間を体験していただけたらと思います。“アンチ”コメントでも、いいコメントでもいいので、口コミで広げていただけたらうれしいです!」と観客に呼び掛け、会見を締めくくった。

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