「ハコビヤ」田辺誠一＆影山優佳が信頼し合うバディぶりを披露。直筆の“龍”の絵も公開2024/01/11
テレ東系で1月12日に放送スタートするドラマ25「ハコビヤ」（金曜深夜0：52。初回は深夜1：07）の記者会見が行われ、主演の田辺誠一と、共演の影山優佳が登壇。ドラマの見どころや撮影現場のエピソードなどを語った。
「グルメ」「酒」「サウナ」「ソロ活」といった、さまざまなライフスタイルドラマを生み出してきたテレ東が今回フォーカスを当てるのが、今までありそうでなかった“運び屋”だ。
洋食店の店主と運び屋の二つの顔を持つ男・白鳥剣（田辺）は、通常の宅配では不可能な分単位の正確性が要求される案件から、一風変わった依頼物、さらには人間までもを運ぶ、まさに「運び」のスペシャリスト。そんな白鳥のもとに、洋食店のアルバイトとして働きたいと言って天野杏奈（影山）がやって来る。
物や人、そして、依頼人が抱えるさまざまな事情まで運んでいくことで、今までにない物語が紡がれていく新しいヒューマンドラマ、そして、運び屋というテーマに抱いた印象を、田辺は「“運び屋”って、なんかちょっと訳ありそうなことをやっぱり最初はイメージしましたが、お話を聞いてくうちに『あ、なるほど、そっちか』っていう。ちょっと想像しないような、いいお話だったんで、びっくりしました」と明かす。
影山も「私も“運び屋”って聞くと、ちょっとこう、アウトローな印象を受けるんですけれども。本当に皆さんの思っていらっしゃるイメージと、真逆って言ってもいいぐらい、心温まるストーリーで、私たちも台本を読ませていただいた段階で、ちょっとウルッときてしまうようなシーンばかりなので。第一印象から、そのストーリーに、特に注目していただきたいなっていうふうに思いました」と見どころに触れた。
特に撮影で心に残ってるシーンについて、田辺が「もうほとんど結構ね、印象に残ってるというか。僕、ちょっとこう、ミステリアスで感情抑えめのキャラクターなんですけど、それがちょっと弾けるシーンがいくつかありまして。そこは印象深いですね。ちょっと面白かったです。ちょっと渋いんですよ。僕、全然渋くないので（笑）。こういう大人になりたいなと思いながら、はい」と自身と比べて照れくさそうにすると、影山は「めちゃくちゃ、もう現場でも落ち着いていらっしゃって。どんと構えてらっしゃる姿は、本当になんか剣さんみたいだなっていうふうに思って、助けていただいてます」と笑顔でフォローした。
さらに、「『キッチン白鳥』っていうところで働いてるんですけど、毎回、何かしらのおいしそうなご飯が出てくるので、それを食べさせていただいたり、食べられない日もあったりとかして、見てるだけでなんか指をくわえて待ってる時間とか、結構もどかしくて、なんかそれが印象に残ってますね」と影山が話すと、田辺も「すごいおいしそうですし、実際においしい」と料理を絶賛。影山は「さすがテレ東っていう（笑）。でもご飯だけじゃなくて、いろいろなシーン、なんかもう目線一つから何から何まで、皆さんと話し合って作品を作っていったなっていう印象があるので、こだわりを見抜いてほしいなって思います」と注目ポイントを伝えた。
また、本作が初共演となり、お互いの印象に関して、田辺は「今回登場人物のレギュラーが2人だけだったんで、バディとして、本当に助かりました。そんなにお芝居をやられたことがないって伺っていたんですけど、僕より現場のこととか詳しいです（笑）。今こういうの撮って、次こういうのとか。『田辺さん、ここもうたぶんこのシーン終わってます』とか、すごく見てくれてる。あと、お芝居でいっても、僕は“ボランチ”だと個人的に思うんですけど、適当に切ってもちゃんとそこに走り込んで返してくれるんです、パスを。とか、たまにロングシュート決めたり、頼もしいバディです」と、影山の得意分野でもあるサッカーにたとえて称賛。
影山は「なんかもう、生意気ですいませんっていうか（笑）。そうですね、なんか結構ハードな過密日程だったので。その、めくるめくスケジュールの変化がございまして。『ハコビヤ』っていうタイトルなんですけど、私は現場の情報屋として『あの、この後、このシーン撮るらしいですよ』っていうのを、この低身長を生かして、俊敏な動きで、それを担当しておりました（笑）」と、ちゃめっけたっぷりに報告。
続けて「あまりお芝居の経験がなくて、田辺さんが背中でたくさんのことを語ってくださったといいますか。私は台本を見て『あ、なんかこういう人間なのかな』って、『こうやって読もう』って感じだったんですけど、田辺さんは、文章一つから何通りものお芝居の幅を見せてくださって、『あ、こんなことやっていいんだ』『こんなこと自分で考えてやっていいんだ』とか、毎シーン毎シーンたくさん新しいこと、新しい発見を私に与えてくださったので、演じる杏奈としてもそうなんですけど、私自身も挑戦したいって思わせていただいたなっていうふうに感じて。剣さんが尊敬できるバディでいらしてくださって、本当に光栄だなって思いました」と、田辺への信頼と感謝の気持ちを述べた。
影山の言葉を受けて、田辺も「ありがとうございます。いや、あの、本当に真っすぐですし、杏奈に普段からなりきって、もう杏奈にしか見えないし。本当に助けられました。僕の役があんまり感情を出したりしない、何考えてるか分からない役なので、やっぱりそれを全部拾ってもらって、お互いその意味が生きてきたり。すごく助かりました」と応じ、2人のコンビネーションのよさをうかがわせた。
会見中盤では、お互いに絵が好きだという共通点から、事前に描いてきた今年の干支（えと）が辰であることから、龍のイラストが公開された。
その出来栄えに関して、田辺は「龍自体が、ほら、架空の生き物じゃないですか。なんかこう、想像しきれなかった。ひげがあった気がしてるんで、はい」と自作の龍を解説。影山も「この、芋虫について（笑）。私も勉強不足で、あの、龍を見たことがなくって、1回描いてみようってなったんですけど。ポイントは、なんか、龍ってなんか魚っぽくてうろこがあるなと思って、うろこをちゃんと描きました。でも、一個一個描いていたら2024年終わっちゃうなって思って。だから、はい。簡略化して抽象画として収めてみました（笑）」と弁解すると、田辺は「なんかちょっと目が奇麗なのが嫌です（笑）」と批評して、笑いを誘った。
最後に、あらためて田辺は「ご年配の方から小さいお子さんまで楽しめるし、ちゃんと伝わる内容だなと思います。なので、幅広い年齢の方に見てもらいたいです。何か、あったかい気持ちになってほしいなって。ま、僕が言うのもなんですけど、テレ東なんで、守るものないんで、攻めるだけです（笑）。今回も攻めてます。なので、全力で攻めてるんで、それをお届けしたい気持ちで、みんなで大切にされて作ってたんで。それを見ていただけるとうれしいです」とアピール。
影山は「今回、1話の中にも本当にいろんな関係性の話が出てきて。青春から、親子関係、家族、恋人とか、いろんな関係性が出てくるんですけど、誰もが経験したことのあるもどかしさや切なさ、あるいは青春のきらめきみたいな部分が切り取られておりますので『あ、こんな時代もあったな』だったりとか、『あ、これからの人生でこんなこと経験していくんだな』とか、心に余裕があればですけど、自分の人生が重ね合わせて見るような見方もしていただける作品なんじゃないかなと思っています。1週間過ごして、いろんな悲しいこと暗いことが毎日あったりするかもしれないんですけれども、そんな皆さんの心温かく照らせるような作品になっていると、自信を持ってお伝えすることができます。きっとこの作品も、皆さんのお力があって、あったまっていく、盛り上がっていく作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」と、ドラマに込めた思いを伝え、会見を締めくくった。
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