「少年のアビス」見た目クールな荒木飛羽の素顔は無邪気な少年!? 北野日奈子、堀夏喜らが素の姿を暴露2022/08/31
MBSほかで9月1日にスタートする荒木飛羽主演のドラマ特区「少年のアビス」（木曜深夜0：59）の完成披露トークイベントが行われ、荒木をはじめ、北野日奈子、堀夏喜（FANTASTICS from EXILE TRIBE）、松井玲奈が登壇した。
ドラマの原作は、峰浪りょう氏による大人気コミック。生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生の主人公・黒瀬令児（荒木）は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていたが、ある出会いをきっかけに、生きることは何かを考え、希望を追い求める、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。閉塞感が漂う田舎町という小さな世界の中で、行き場がない少年と、その家族、幼なじみ、教師…強烈な個性を放つ登場人物たちの、心の闇や絶望を赤裸々に描き出す。
原作の大ファンだったという荒木は「ドラマ初主演で大好きな黒瀬令児を演じさせていただいて、本当に幸せだったのが、まず第一にあって。今まで感じたことのないくらい緊張とプレッシャーを感じて、現場に入れるのかな？みたいな不安があったんですが、いざ現場に入ったら、皆さん優しくて、温かい現場で、あっという間に感じて、幸せな時間でした。令児は大好きな男の子で、どうやって周りを巻き込んでいこうかと考えながら撮影に臨みました」と心境を述べる。
令児が憧れるアイドル・青江ナギを演じた北野は、今春まで乃木坂46のメンバーとして活動。「4月30日まで在籍をしていたので、最速でアイドルに戻ったんですが（笑）。それもあって、アクリルというナギちゃんが所属するアイドルのシーンの撮影では、当日に振り入れをしたんですが、まだ9年間の力量が残っていたのか、20～30分くらいで全部の段取りも覚えられたので、自分のアイドルとしての能力は衰えてなかったんだなと思いました」とほほ笑み、「ナギちゃんはクールな子ですが、私自身はクールな一面が1mmもないので、正反対ではあるんですが、人間の心（しん）の部分の持っているカラーみたいなものは、ナギちゃんと近いものを感じることがあったので、演じていてあらためて知る自分の新しい感情とも出合えたので、すてきな経験をさせていただきましたね」と振り返った。
令児の幼なじみで彼をパシリに使う峰岸玄役を演じた堀は「不良役でこんなにもかわいい飛羽くんをパシリに使って、胸が痛い部分があったんですが、原作もしっかりと読ませていただいて、印象に残るキャラクターでしたし、僕が演じさせていただけるのはすごくありがたいなと思いながら、しっかりと準備をして撮影に臨みました」と語る。
令児の担任教師で、ある日を境に感情が爆発する柴沢由里役を演じた松井は「お話をいただいた時は真っすぐな先生のイメージがあったので、今回はちゃんとした先生役かと思っていたのですが、原作を読めば読むほど、こんなに面白いキャラクターはいないというか、この役を今やらずして、いつやるんだ。もう二度と出会えないかもしれないと思わせてくれるくらい魅力的なキャラクターだったので、精神をすり減らしながらも柴ちゃん先生を演じることを楽しんでいました」と役柄への思いを口にした。
現場の雰囲気について、堀は「飛羽くんと2人のシーンが多くて、久しぶりに会うたびに、飛羽くんはどんどん少年に戻って、本当の自分になっていっている気がしました。北野さんも、最初は構ってあげていたんですが、途中から『分かった、分かった』となっている感じが、本当に仲良くなっているなと思って、面白かったですね」と荒木と北野の現場での様子を報告。
北野は「原作が深いお話なので、暗い感じになるのかなと思っていたのですが、スタッフさんが優しくて明るくて。荒木くんは令児くんの一面とは全く逆の素の一面があって。こんなに少年…生まれたての赤ちゃんを見る気分。『守らなきゃ』という思いと、少年すぎてお話が止まらない部分があって。虫とか発見して、『あっ、セミだ！』とか。私は、虫が怖くないのでキャーとか言えないので、『本当だね』ってずっとツッコミ役をやっていました」と荒木の素顔を明かし、荒木は「僕は虫が本当に苦手で…。虫がいるたびに声を出してしまって、めちゃめちゃ子どもだったと思います」と照れていた。
さまざまな悩みを抱える令児と同じ17才の頃の悩みを尋ねられた4人。現在17才で令児と同い年の荒木は、「寝つきが悪い」と17才らしからぬ悩みを告白し、友達から送ってもらった「よく眠れる動画」などを見ながら試行錯誤しているそう。また、北野はちょうど乃木坂46に加入した頃で、焼き肉ばかり食べていて「ぶくぶく太ってしまった」ことが悩みだったと回顧。1年で10cmずつぐらい背が伸びて、「どこまで伸びるのか怖かった」という堀は、背が伸びた理由として「牛乳をめっちゃ飲んだからかも」とコメント。さらに、思春期真っただ中で、クラスメートとうまく話せなかったという松井は、その頃に自身が、SKE48に入ったことで周りから驚かれたとか。「なので原作を読んで、その当時の自分が抱えていた感情に近い気がして、共感しましたね」と話した。
劇中では、憧れのアイドル・ナギとの出会いによって令児の運命が変わっていくが、「最近、運命だと思ったこと」を聞かれた荒木は「令児役のお話をいただいた時に、本当に大好きな作品だったので、こんなことあるんだって、最初は信じられなかったですし、めちゃめちゃうれしかったです。それが“ビビっ”と運命を感じた出来事でした」とコメント。
北野は「玲奈さんに8年ぶりぐらいにお会いしまして。私が乃木坂46に入って半年ぐらいの時に、玲奈さんが乃木坂46と兼任になって一緒のグループで1年間活動をしていたんですけど、当時は『松井玲奈さんだ』という感じで、いろんなことをメンバーに教えてくださって、憧れの先輩という感情があったので、久しぶりにお会いできて、お話できたことがうれしかったです」と松井との共演に感激した様子。それを聞いた松井は「私の知っている日奈子ちゃんは少女っていう感じのかわいらしい彼女だったので、今回ナギちゃんを演じている姿を見た時は、親心ですよね…『大人になって～』みたいな。（北野「年はそんなに変わらないんですけどね」）ナギちゃんの憂いのある表情を見せてくれた時に、ドキッとするというか、こんな表情もするんだと思いながら撮影をしていました」と共演の感想を話した。
また、堀は「くだらない話なんですが…」と前置きし、「ミックスナッツ」にハマっていると告白。松井は、ディズニー好きの自分と、バッチリ好みが合う人物との出会いがあったそうで、近くに引っ越したいと思うほど相性がよく、「大人になればなるほど、友達ってできにくいと思うんですが、運命を感じています」といい出会いがあったことを伝えた。
まだ誰にも公開していない秘密を発表する企画では、北野が「一言日記」をつけていると打ち明ける。グループ在籍中は、ブログなどで自分の思いを発信する場所があったが、現在はなくなったため、完全に自分のためだけに一言日記をつけているのだとか。「成長が止らない」という堀は、最近足のサイズが、27.5cmから28cmになったため、25歳にして背も伸びるのではないかと心配しているそう。
荒木は「記憶喪失」と発表し、撮影時にカットがかかった後、「今の演技をしてみてどうだった？」と尋ねられても答えられず、覚えていようと頑張っているそうだが、なかなか難しいと告白。松井は学生時代に、海外での仕事が多く、空港でパスポートを見せた際に、その理由を聞かれてもうまく答えられず、別室に連れていかれそうになったことがあるそうで、「あれはスパイに間違えられたとずっと思っている」と笑った。
さらに、タイトルの「アビス」には「深淵」という意味があるが、お互いの深い部分についてトークする場面では、北野が荒木について「エモい」部分があると紹介。「撮影中に『あれは一番星で…』と星の話をしてきたり、好きな曲を聞いてみたら、何かあったのかな？と思うぐらいの失恋ソングを聞いていたり、年齢は若くてハキハキしているのに、“エモい”“チルい”なと思って、そこから仲良くなりました」と話し、荒木をかわいらしく思っている様子をうかがわせた。
荒木は、堀について「自分がくだらないことばかり言っても、ずっと乗ってくれてとても優しかった」とうれしそうで、堀は「初対面は制服姿で、静かで礼儀正しくていい子だなと思っていたら、だんだん僕の脇腹をたたくようになってきて、あれ？ いたずらっ子だなと思い出してから、接しやすくなりましたね。最後の方はくだらないことで笑っていました」と現場でのやりとりを明かす。堀を慕っている様子の荒木は「よくおんぶしてもらいました」と無邪気に語った。
会見の最後に、松井は「見ていて暗くなる部分もあるかもしれませんが、自分自身が今、何を求めているかを作品と一緒に考えていただけたらうれしいなと思います」、堀は「毎話毎話、感情が揺さぶられる作品で、止ることなく最後まで揺れ動いていきます。最後までご覧ください」、北野は「原作を読んだ時から、暗い、黒い部分に自分も引っ張られそうにる瞬間もあったんですけど、そういったところは原作ファンの方はもちろん、これから知ってくださる皆さんにも楽しんでいただけたら。ドラマならではのアビスな部分もありまして、私は個人的に最終回の終わり方がすごく好きなので、1話も見逃さないで皆さんに楽しんでもらえたらなと思っています」とそれぞれアピール。
そして、荒木は「町から出られない高校生の黒瀬令児がいびつな親子関係だったり、諦めていたことを、1人の憧れのアイドル・青江ナギに会って、どんどん周りとの関係性や自分の心の中に大きな変化がおきて、自分がどう変わるか、皆さんをどう巻き込んでいくか、見どころになっていると思います。ぜひドラマ『少年のアビス』を楽しみに見てください」と熱を込めた。
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