乃木坂46・川﨑桜&小川彩が「野球少女鷲尾」を通して語る互いの存在と5期生としての成長2026/07/19 07:00

乃木坂46の川﨑桜と小川彩が、それぞれに自分の“好きなもの”と向き合う大学生を好演する青春ドラマ「野球少女鷲尾」が、縦型ショートドラマアプリ・FOD SHORTで好評配信中だ。「乃木坂46のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)内のコーナー「野球少女・ワシオ!!」で誕生した名物キャラ・鷲尾史保(川﨑)を主人公に据えて、アルバイト先のスポーツバーに新人として入ってくる同じ大学の後輩・金森凜(小川)や周囲の人々と織り成す日々を、クスッと笑えてジワッと泣ける等身大の青春群像に昇華。25年4月期にフジテレビ系で放送され、小川が関谷ふゆ子役でレギュラー出演したドラマ「波うららかに、めおと日和」の監督・平野眞氏が演出を手がけるなど、乃木坂46ファンにとって親和性の高いドラマとなっている。
TVガイドWebでは、このほど川﨑と小川にインタビューを敢行。グループでは同期ながら、劇中で先輩と後輩を演じたことについての感想や、お互いの言葉に背中を押される鷲尾と金森にちなみ、本人同士が勇気や元気をもらったエピソードなどを語ってもらった。
――鷲尾史保と金森凜という役を通して向き合った日々で、乃木坂46での活動では気付かなかった一面や、新たな発見といったものはあったのでしょうか?
川﨑 「そうですね……彩と一緒にお芝居をするのは初めてでしたが、セリフ読みがとてもナチュラルでカッコいいなって、ホン(台本)読みの段階でまず思いました。撮影の時も、ちょっとしたしぐさとか目線の使い方が本当に自然で……。ドラマでお芝居をやっていたので、その経験が生きているんだな、カッコいいなと思いました」
小川 「皆さんは、さくたん(川﨑)のかわいらしいところに注目しているのかなと思いますが、今回の『野球少女鷲尾』で一緒にお芝居をしてみて、何て言うか……お芝居もとても魅力的で。本当にいつものさくたんとはまた違った感じで、鷲尾さんが涙を流すシーンで特に引き込まれて、刺激をもらいました」

――鷲尾さんの感情が幸せの絶頂からどん底へと激しく上下動するくだりですね。川﨑さんは鷲尾さんとしての涙が流れる感覚だったのでしょうか?
川﨑 「はい、スッと涙が出てきました」
――すごい。もう立派な俳優さんです。
川﨑 「いやいやいや……全然そんなことはなくて(笑)」
――感情の流れという意味では、必ずしもシーンの順番通りに撮れないこともありますが、どんなふうに役柄の気持ちをたぐり寄せていったんでしょうか?
小川 「基本的に同じシチュエーションでのシーンをキュッと詰め込んで撮影したので、気持ちや感情が大きくズレることはありませんでしたが、最後にラストシーンの撮影で終わることができたので、それは作品の撮影としても締めくくりでよかったなと思いました」
川﨑 「ね! 分かる〜」
――なるほど。ちなみにクランクインはどのシーンからだったんですか?
川﨑 「クランクインは、スポーツバー(鷲尾と金森のアルバイト先である『E’S DINNER』)のシーンからでした」
小川 「鷲尾さんと金森が初めて出会うシーンから撮っていただきました」
――鷲尾さんが“滑り込みセーフ”をキメるシーンですね(笑)。そんなふうにお芝居に情熱を注いだ日々を経て、演技に対する意識や思いに変化はありましたか?
川﨑 「私が今回演じさせていただいた鷲尾史保という役が変わった子だったので、どうすれば彩に『何か、鷲尾さんって普通じゃないな』と思ってもらえるかということを、一つの目標にしていたんです(笑)。そのためには自分自身が振り切らないといけないし、殻を破らないといけないなと思っていたので、そこも意識しつつ、何となく自分と似ているところもあるけれど、違う性格だからこそ普段の自分を忘れられて楽しかったというのが、率直に感じたことで――。なので、演技のお仕事をもっとしてみたいなと思いました」

――ちなみに小川さんは、鷲尾さんを演じていた川﨑さんのことをどう思いましたか?
小川 「ヘンな人だなぁと思っていました(笑)」
川﨑 「やったぁ、よかった〜」
小川 「でも本当に圧倒されちゃいました。(しみじみと)『ヘンな人だぁ〜』って(笑)」
――小川さんはそれこそ「波うららかに、めおと日和」での関谷ふゆ子役も話題になりましたが、あらためて演技という表現についてはどんな思いがありますか?
小川 「まだそれほど演技の経験は多くありませんが、初めてお芝居をした時は本当に何も分からなくて。セリフを何度も練習して現場に行っても、実際に本番でどうなるかという想像ができなかったんです。事前に準備したつもりでも、実際に動きがつくと、とても緊張しちゃって……。でも、今は家にいる時からある程度、どういうお芝居になるのかイメージして練習できるようになったので、そういうところはちょっと慣れてきてやりやすくなってきました」
――やっぱり“打席”に多く入ってバットを振ることが大事ですよね。って、鷲尾さんみたいな例えになっちゃいましたが、鷲尾さんと金森さんがお互いの背中を押し合うように、川﨑さんと小川さんもお互いの存在によって殻を破れた、勇気をもらった……ささいなことでもエピソードがあれば、お聞かせ願えればと。
小川 「(乃木坂46・5期生の)オーディションの時に、さくたんが歌っていたBUMP OF CHICKENさんの……」
川﨑 「『車輪の唄』?」
小川 「そうそう! 『車輪の唄』を聴いて、とてもいい曲だなと思って。しかも、その歌をかわいい女の子が歌っているのが、とても強く刺さって――すぐプレーリストに入れたんですよ」
川﨑 「えっ! うれしい……」
小川 「本当にいい曲で、それからたくさん『車輪の唄』を聴いていて、楽曲にも勇気付けられてるんですけど、そうやってさくたんから影響されて、自分に取り込んでいったものが、思い返してみるとたくさんあるんです」
――このエピソード、川﨑さんはご存じでした?
川﨑 「初めて聞きました。(小川に)え、あの時、聴いてたんだ? 私の歌」
小川 「そう、聴いてたんだよ〜(笑)」
川﨑 「知らなかった。まさか、聴いてたとは……(笑)」

――長く一緒に活動してきても、初めて知ることがあるんですね。で、川﨑さんはどうでしょう?
川﨑 「そうですね、彩って、いつも本当にこのままでいてくれるんですよ。それが私にはありがたくて。彩はどんな時もずっと“小川彩”でいてくれるんです。でも、それって本当に誰にでもできることじゃないし、近くで見ているからこそ、彩の中で自分の感情をリセットして、いつもの彩でいてくれているんだなというのが伝わってくるというか――。私自身もそういう自然体の彩に助けられたことが何回もあるので、これからもこのままでいてもらえたらなぁって」
小川 「え〜っ、うれしい!」
――乃木坂46に加入した当初、小川さんは中学生でしたけど、一緒に年月を重ねてきて、大人になったなと感じますか?
川﨑 「そうですね、もうすぐ19歳になるので、最近は見た目も前よりもずっとお姉さんになったなと思いますね。でも、同期なので長く一緒にいすぎて、写真とかで見返さないと具体的にどういう感じで大人っぽくなったのかは分からないんですよ」
小川 「5期生のメンバーみんなが、ずっと私を“妹”でいさせてくれるのも大きいと思います」
川﨑 「基本的に、私たちの中で彩のキャラクターは変わらないかも」
――ただ、6期生という後輩ができたことは大きかったのかなと想像していて。それこそ鷲尾さんと金森さんは同じ大学の先輩・後輩でもありますけど、お二人は先輩としての自覚みたいなものはありますか?
川﨑 「私は今まで本当に先輩方にたくさん助けていただいたので、自分も後輩に対してできることをしていくことで、恩返しできたらなと思っていて。活動していると悩みが出てくるんですけど、先輩方は私たちよりも先に壁を乗り越えていらっしゃるので、何かあったら相談させてもらって……ご飯に連れていってくださった時に、経験から得た言葉をたくさんかけてくださるんです。ご卒業された、山下美月さんや与田祐希さんにはとてもお世話になったので、私も6期生のメンバーにとって相談できる先輩でありたいですし、これからは自分が受けた恩を返していく番だなと思っています」
小川 「カッコいい!」
川﨑 「でも、彩こそカッコいい先輩なんですよ。(小川に)6期生と結構ご飯に行っているよね?」
小川 「確かに――。一番、6期生のみんなと年が近いし、私よりも年下の子が(6期生のメンバーには)いるので、話しやすい存在になれたらなぁと、私は思っていて」

――先輩としての川﨑さんは、小川さんの目にはどう映っていますか?
小川 「何て言うか……お姉さん感が、さくたんはかっこいいんですよ。6期生がスケジュール的に大変な時に、一人一人にメッセージを書いて差し入れを渡していて、『あぁ、さすがだなぁ』と思いました」
川﨑 「え〜っ、彩にそう言ってもらえるの、本当にうれしい!」
――ちなみに、お二人が乃木坂46に加入して何年目になるんですか?
川﨑 「私たち5期生は5年目になりました」
――プロ野球選手で5年目といったら、もう中堅ですよ。でも、ルーキーの頃から変わらないものもあると思うんですね。それが何かを言語化してもらえたら……と。
小川 「初心といいますか、(乃木坂46の円陣の掛け声にもある)『努力、感謝、笑顔』は忘れてはいけないなと思いますし、乃木坂46のことを好きな気持ちはずっと私の中では変わっていなくて。それこそ、先輩方がご卒業されていったり、後輩が入ってきてくれたりしてグループの顔ぶれは変わっていきますが、いつまでも変わらないものを大事に守っていきたいなと私は思っています」
川﨑 「私は謙虚な気持ちをずっと忘れないでいたいなと思っていて。本当にアイドルはファンの皆さんが私たちを見つけてくださって、応援してくださっているからこそ活動ができていますし、ライブもできるので、そのありがたみを絶対に忘れちゃいけないなと常に思いますね」

――ド真ん中ストレートなアンサー、ありがとうございます。それこそ乃木坂46は、東京・明治神宮野球場やドーム球場でライブを行っていますけど、今回の「野球少女鷲尾」では仙台市にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である楽天モバイル 最強パーク宮城でもロケを行っていて。ライブの時とは違う景色だったのかなと思いますが、どう映りましたか?
川﨑 「確かに、明治神宮野球場でライブをさせていただく時は、リハーサルの段階からグラウンドにシートが敷かれて椅子が並べてあるので、意外と球場感がないんですよね。そう思うと……(『楽天モバイル 最強パーク宮城』ロケでは)本当に球場だったよね?」
小川 「うん、球場だった(笑)」
川﨑 「特別にグラウンドのベンチにも座らせていただいて、『あ、ここに選手の皆さんがいらっしゃるんだな』とか『テレビで見ていた、コーチが(戦況を見つめて)いるところって、ここなんだな』と、普段は味わえない感動がありました。あと、得点板(スコアボード)を意識して見ましたし、野外なので周りの景色もよくて観覧車もあって……とても新鮮で。私は“乃木坂野球部(=乃木坂46の野球好きなメンバーで編成されているユニット。小川はその一員)”ではないので、球場に行くこと自体が新鮮で、とても思い出として残っています」
――乃木坂野球部メンバーの小川さんとしては、どうでしょう?
小川 「そうですね、私はだいたい(千葉の)ZOZOマリンスタジアムに野球観戦へ行きますが、ZOZOマリンスタジアムは座席が青いので、(楽天モバイル 最強パーク宮城に行ってみて)『赤いっ!』と率直に思いましたし(笑)、私からするとグラウンドにもスタンドにも(撮影関係者以外の)人がいない球場というのがとても新鮮で、貴重な体験をさせていただいたなと感じました。『野球少女鷲尾』だからこそ体験できたことだったなと、今は少し懐かしく思います」
【プロフィール】
川﨑桜(かわさき さくら)
2003年4月17日生まれ。神奈川県出身。22年から乃木坂46の5期生として活動。フィギュアスケート歴は10年におよび、フィギュアスケート選手権のスペシャルサポーターなどを務めた。ラジオ「らじらー!サンデー」(NHK AM/日曜午後8:05~)に隔週奇数週に出演中。乃木坂46としては「真夏の全国ツアー2026」を全国8か所で開催中。7月22日に、乃木坂46・42枚目シングル「是非に及ばず」をリリース。
小川彩(おがわ あや)
2007年6月27日生まれ。千葉県出身。川﨑と同じく22年から乃木坂46の5期生として活動。TikTokショートドラマ「奏のララ」で主演を務め、ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)に、江端(旧姓・関谷)なつ美(芳根京子)の妹・関谷ふゆ子役で出演。ラジオ「乃木坂46 小川彩のbaby baby maybe」(BAYFM/水曜深夜0:00~)に出演中。
【コンテンツ情報】
「野球少女鷲尾」(全60話)
FOD SHORT
独占配信中

取材・文/平田真人 撮影/山下隼
この記事をシェアする















