井内悠陽&阿久根温世がドラマ「コントラスト」を作り上げた日々語る「自然と涙が出てきた」2026/03/13 22:50

FODでは、井内悠陽と阿久根温世(ICEx)がダブル主演を務めるFODオリジナルドラマ「コントラスト」を3月13日午後8:00から独占配信。それに先駆け、同日に完成披露試写会が開催され、井内と阿久根が登壇した。
Itz氏原作のBLコミック「コントラスト」は、不器用で対照的な青年2人がひかれ合う姿を描き、恋する気持ちを丁寧に描いた青春ラブストーリー。BL界の秀作として幅広い世代の読者から支持を受け人気を博し、ついに実写ドラマ化が実現した。

まず本作について、井内が「僕が演じた学年の人気者でいつも中心にいる翔太、そして温世が演じた成績優秀で一匹狼な陽、そんな対照的な2人が控え合っていくラブストーリーになっております」と解説すると、阿久根も「この作品はもちろんキュンキュンもするのですが、人気者の翔太が実は10代ならではの悩みを抱えていて、陽も複雑な過去を持っているなど、そういう部分もリアルに描かれているのが、すごくすてきなストーリーだなと思って」と魅力を語る。
役作りにおいては、「いい意味で相手の心の壁を壊して踏み込んでいくこと、相手をとにかく笑わせたい、陽の笑顔が見たいという気持ちを大切にしていました」と井内。「人のことを言い表す時に“土足で踏み込んでくる”というマイナスな表現がありますが、翔太は少しでも間違うとそうなるキャラクターだと思ったんです。なので、土足ではなく、靴を脱いではだしで、人の心に優しく踏み込んでいくキャラクターにしたいなと考えて。その上で、陽は自分から笑うタイプではないので、その笑顔をどう引き出せるだろうというのを、台本を読んでいる段階から、“ここはちょっと面白くできるかも”などいろいろ意識していました」と、翔太を作り上げたプロセスを明かす。

一方で、阿久根は「陽は自分とは真逆の性格だったので、声のトーン、姿勢、テンション、何から何まで自分が一番陽を理解して現場に入ろうという強い思いがありました」といい、「出演が決まって原作を読んだ時に、僕は翔太役かなと勝手に思っていたんです。そしたら陽役だったので、僕とは全く違い過ぎて、最初は“大丈夫かな”と不安も大きくて。というのも、陽は真面目で成績優秀ですが……いや、僕も真面目ではあるんです!(笑) でも、勉強は苦手ですし、目立ちたがり屋なので、陽とは真逆でどこから作っていこうかとずっと考えていたのですが、とにかく陽のことを理解して、一から作り上げていこうと決めました」と、当初の決意を明かした。
なお、関西出身同士なのもあり、仲良しの井内と阿久根だが、実は今回が初共演。井内は「共演が決まって、温世の名前を教えて調べた時に、写真や動画を見て、すごくクールなんだろうなと思っていたんです。そしたら、いい意味で子どもで、一緒にふざけてくれたり、ボケたがりなところがあったりして。人との距離を詰めるのも上手で、そういう意味では陽と確かに正反対かもしれないです」と阿久根の印象を述べた。

対して、阿久根は「本読みの時が初めましてだったんですけど、僕が先に部屋に入っていて、後から悠陽くんが来たのですが、いい笑顔で大きな声で『おはようございます! よろしくお願いします!』とあいさつしてくれて、すごく元気で真面目な子が来たなと思って」と初対面時を懐かしむ。実は2人は“似ている”といい、「悠陽くんは意外と抜けているんです。僕が言うのもなんなんですけど……ちょっとバカ(笑)。僕と同じボケたがりで、笑うツボも合って、そのおかげで距離を縮められたので、似ていて良かったなって思います。現場ではずっとボケ合っていました!」と、うれしそうに笑った。
あっという間に距離を縮めたという2人だが、「僕は距離の縮め方があまり分からないタイプで、行き過ぎて“なんだこの人”と思われて、距離を取られたら怖かったので、最初は探りながら見ていたんです。でも、意外とボケたがりっていうのが分かった時に、“ここがチャンスだな”と思って一気に距離を詰めました」と阿久根。それに対し、井内は「それ、行けると思ってからの行動、ちょっと間違えてるよ!(笑)」とツッコみ、「撮影1日目に僕らが対面するシーンがあったのですが、段取りで僕の顔だけ写している時に、(正面から)めっちゃ変顔してくるんです。それで、監督から『なんで翔太笑ってるの?』って言われて、温世を見たら知らん顔して!(笑) もちろんやる時はしっかりやりつつ、お互いそんなことをやり合っていました」と、ほほ笑ましいエピソードを披露した。

イベント中盤では、本作ならではの“はかなくて尊い”名シーンを少しずつ先取りで公開。最初に紹介されたのは、屋上で2人が言葉を交わす、陽の複雑な心情が見え隠れするシーン(第2話)だ。屋上のシーンは劇中何度も登場するといい、井内は「“青春”というと、学生時代のイベントごとが思い浮かぶと思うのですが、僕はどちらかというと、そうではなく、何げないことを友達と話していた放課後や休み時間を思い出すんです。それが詰まっているのが、屋上のシーンなのかなと。物語がすごく進むわけではないけれど、お互いの人柄が見えますし、見ていて“懐かしいな”と温かい気持ちにもなる、大好きなシーンです」と、愛情をにじませながら語った。
さらに、次は屋上で2人がキスを交わすシーンも一部公開され、共に照れつつ、井内が「再現する?」といたずらに阿久根を誘う場面も。このシーンについて、井内は「何回も原作のこのシーンを見直して、“これを再現するぞ”という気持ちで入ったのですが、いざ、段取りやリハをやらせてもらった時に、ふとそれを自分が考えるのは違うなと思って。絵は監督が作ってくださるものなので、そこは完全にお任せして、前後も含めて気持ちを大切に演じようと挑みました」と裏話を披露。「監督から『(完成を)楽しみにしていて。すごくいいシーンだったよ』と言われ、現場ではモニターを見せてもらえなかったので、こうして完成した映像を見られてうれしいです。すごくきれいで、はかないシーンになっているなと思いました」と語り、隣でうなずく阿久根と共に確かな手応えを感じている様子だった。


なお、監督を手がけた富田未来氏からも「私は3話全体が尊いと思っています。翔太が陽に連絡するか、部屋で迷ってもん絶しているところ。また、陽は翔太が告白されるのを目撃し、嫉妬を感じている表情。そこから2人がお祭りに向かって行って、楽しむ表情は尊さそのものです」と“尊い”シーンに関するメッセージが。
同シーンを振り返り、井内は「感情を“出す”のではなく、いろいろあり過ぎて、感情が“漏れちゃう”シーンにしたかったんです。見ていてクスっとできる、かわいいなと思ってもらえるシーンにできたらいいなと、いろいろ考えながらやっていました」と。一方で、阿久根は「気になっている人が告白されているのを見るのってキツいんだな……と、演じながら感じました」と陽に寄り添った。なおこの祭りのシーンはitz氏にも相談し、原作と設定を変えて表現したドラマオリジナルシーンであり、2人は実際に祭りを楽しんでいたそうで「アドリブも多かった」という。
最後に公開されたのは、翔太と陽が思いをぶつけ合い、激しく衝突するシーンだ。2人共に涙を流しているのも印象的だが、なんとこの涙は台本に書かれていないという。阿久根が「翔太のことを思っていたら、すごく悲しくなっちゃって、自然と出てきた涙でした」と語ると、井内も「このシーンは翔太としても悲し過ぎて、つら過ぎて、段取りの時点で“やばいかも”と思っていて。でも、台本に書かれていなかったのと、できるだけ陽の前で涙したくない、我慢しないとって思いがあったのですが、陽の言葉を聞いて、目や表情を見ているともう耐えられなかったですね」と涙の理由を告白した。


さらに、スタッフ陣から「初日から広いスペースがあるのに、なぜか狭いところで隣り合って昼ご飯を食べていた」というスタッフの証言と証拠写真も到着。2人は「気付かなかった! 撮られていたんだ!」と驚きつつ、井内は「一緒にいる時間は長かったです。撮影が順撮りではなく、撮影序盤から7、8話を撮ったり、かと思えば1話に戻る……みたいな感じだったので、『次どこのシーンだっけ?』と話しながらセリフを合わせたり。でも、作品の話だけじゃなく、プライベートな話もいろいろしました」と、2人で過ごした時間を思い返す。
続けて、井内が「他の方と絡むシーンもあったのですが、基本的にはずっと2人だったので、陽が温世で良かったなと心から思います。これでウマが合わない人が相手だったらきっと気まずかったので(笑)」と感謝を述べると、阿久根も「僕も悠陽くんが翔太で良かった」と同意し、「僕がボケたらすぐにツッコんでくれるし、笑いのツボが似過ぎていて、スタッフさんから『なんでそんなに笑っているの?』と不思議がられたことも。悠陽くんとは同じ匂いがするんです。スタッフさんからも『似ているね』と言われていました」と、“はるはる”コンビの絆の深さをうかがわせた。


最後は2人から観客にあいさつを。井内は「『コントラスト』という原作の世界をすごく丁寧に、繊細に描いているドラマになっています。人を好きになることに対する勇気、“誰かと関わるって、こんなにすてきなことなんだ”と尊さを感じていただきたいのと、この作品が少しでも皆さんの支えになったらうれしいです。FODで一挙配信されているので、ぜひたくさん見てもらって、感想を送っていただけたら読みます!」とリクエストし、瞳を輝かせる。
そして、阿久根も「この作品はいろんな人の感情が繊細に描かれているので、見ていて苦しくなったり、楽しくなったり、いろんな感情になると思います。皆さんの背中を少しでも押せるような、何か前向きになるきっかけになればいいなと思い、全力で作り上げた作品です。たくさんの人に見てもらえるように僕たちも頑張りますし、皆さんにもぜひたくさん見ていただけたら」と真摯(しんし)に思いを伝え、会見を締めくくった。

【コンテンツ情報】
「コントラスト」(全8話)
FOD
3月13日午後8:00から全話一挙配信
※第1~3話無料。
※メーキングもFODで近日配信予定。
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