井内悠陽×阿久根温世“はるはる”コンビだから生み出せた「コントラスト」の空気感2026/03/12 17:00

itzの人気BLコミックをドラマ化した「コントラスト」が、FODで3月13日午後8:00時から一挙配信される。
「コントラスト」は、人懐っこく周囲の中心にいる青山翔太(かなた)を井内悠陽、どこか孤独を抱えた千川陽(あきら)を阿久根温世(ICEx)がダブル主演で演じる。正反対の2人が出会い、少しずつ心を通わせていく青春ラブストーリー。
原作はBLアワード2022でトップ20にランクインした人気作だけに、ドラマ化が発表されるとSNSでは「誰が演じるのか」と大きな話題に。キャストが発表されると、「はるひ」と「はるせ」という名前から「はるはるコンビ」としても注目を集めた。
初共演ながらも「お互いのお芝居に引き出された」と語るほど相性抜群だった2人は、どのように物語を作り上げたのか。芝居への向き合い方や、現場の舞台裏を聞いた。

原作のはかなさやキュンキュンする空気がそのまま映像に
――完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
井内 「僕自身、原作がすごく好きだったので、原作を初めて読んだときに感じたはかなさやキュンキュンする感じがそのまま映像として表現されていてうれしかったですね。ドラマには原作にはないオリジナルの部分が結構あるんです。監督から『セリフが終わってからもしゃべっていて』と言われたやりとりがそのまま使われていて。試行錯誤しながら撮影したところだったので本当にうれしかったです!」
阿久根 「僕も本当にすてきな作品だなと思いました。毎回120%の力で撮影に臨んでいたので、僕としてはやり残したことはなかったかなと思っています。だからこそ完成した映像を見たときに、ちゃんと作品として形になったことがうれしくて。恥ずかしいんですけど、見ていて泣いてしまったシーンもありました」
――陽の葛藤に感情移入してしまったのでしょうか?
阿久根 「陽として見ていた部分もありましたし、でも1人の視聴者として自然と涙が出てきてしまって」

――オリジナルの部分は2人で相談して作っていったんですか?
井内 「アドリブシーンもあったのですが、陽は自分から発信していくキャラクターではなかったので、僕がどんどん話しかけて、それに陽が返してくれる、という感じでした」
――原作と脚本を読みながら、どのように役にアプローチしていったのでしょうか?
井内 「原作がある作品が初めてだったので、どこまでやればいいのか分からなくて、台本を読んだら原作のシーンが浮かぶくらい読み込んだんです。でも読み込みすぎてしまって(笑)。原作のイメージに引っ張られてしまうこともあったので、途中からはあえて原作を読まないようにして、台本やその場で起きていることに素直に反応することを大事にしていました。ただ、やっぱりキスシーンとかは、また原作を読み返したりしました」
阿久根 「僕は、陽とあまり共通点がなかったので、自分の中で作り上げていきました。だからこそ考える楽しさがありました。陽のことを理解して、自分の中に落とし込もうと思ったので、出演が決まってから撮影が終わるまで、ずっと作品のことを考えていました」

現場で生まれた翔太と陽の「コントラスト」
――優しい世界観がとてもすてきな作品ですが、印象に残っていることはありますか?
井内 「2人の芝居への向き合い方や現場での居方が似ていたと思います。例えば屋上に続く踊り場のシーンでは、直前まで普通に楽しく話していたのに、役同士がぶつかる少し重いシーンになると急に2人とも無言になったりして。言葉を交わさなくても自然と役の気持ちに入っていけたので、すごく芝居がやりやすかったです」
阿久根 「翔太の明るさがあるからこそ、陽とのコントラストがしっかり生まれていたと思います。陽は感情を出すのが難しいキャラクターなので、井内くんのお芝居に助けられた部分は大きかったです」

――初共演とは思えないほど、相性の良さを感じました。
井内 「最初に写真を見たときはクールな印象で、『陽っぽいな』と思っていたんですが、実際の温世は全然違って(笑)。でも本番になるとスッと陽になる。その切り替えが本当にすごいなと思いました。温世が陽に変わった瞬間、僕も自然と翔太になれたんです」
阿久根 「僕も悠陽くんの真っすぐなお芝居に引っ張ってもらいました。第5話の最後のシーンでは、ト書きには陽が泣くとは書かれていなかったんです。でも自然と涙が出てしまって。それは翔太役が悠陽くんだったからこそ生まれた瞬間だったと思います」

――SNSでは“はるはるコンビ”としても話題になっています。
井内 「反響は大きいですね。『はるはるじゃん!』と言ってもらえたりして。僕自身、恋愛作品をやりたいと思っていましたし、学生役にも挑戦したかったので、それが実現したこともうれしかったです」
阿久根 「SNSでもたくさんコメントをいただいていて、この作品が多くの人に期待されているんだなと実感しています。僕は初ダブル主演なので、その反応もいただけてすごくうれしかったですね」

――では、最後に読者へメッセージをお願いします。
井内 「10代ならではの悩みや葛藤、心の成長が繊細に描かれている作品です。原作へのリスペクトもたくさん詰まっていますし、僕たちが翔太と陽としてどんな作品を作ったのか、楽しみにして見ていただけたらうれしいです」
阿久根 「原作を読んでからドラマを見ると、また違った見え方になると思います。ドラマならではのオリジナルシーンもあるので、ぜひ両方楽しんでいただけたらと思います。たくさんの方に見ていただきたいです」

【プロフィール】
井内悠陽(いうち はるひ)
2004年7月12日生まれ。京都府出身。3月28日にNHK BSプレミアム4K・NHK BSで放送されるドラマ「有罪、とAIは告げた」(午後7:30)、5月29日に公開予定の内田英治監督映画「TOKYO BURST ―犯罪都市―」に出演。
阿久根温世(あくね はるせ)
2005年4月13日生まれ。大阪府出身。8人組ダンスボーカルユニット・ICExのメンバーとしても活動。ドラマ「セラピーゲーム」(日本テレビ/26年)や、MBSほかで放送中のドラマ特区「救い、巣喰われ」(木曜深夜0:59)に出演。
【コンテンツ情報】
「コントラスト」(全8話)
FOD
3月13日午後8:00から全話一挙配信
※第1~3話無料。
※配信日時は予告なく変更になる場合あり。
※メーキングはFODで近日配信予定。

取材・文/石本真樹 撮影/蓮尾美智子
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