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杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏2026/02/19 21:00

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

 ジョージ・R・R・マーティンの小説をドラマ化し、世界的に大ヒットした「ゲーム・オブ・スローンズ」の100年前を舞台に、騎士・ダンクと従士の少年・エッグの旅を描く「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」がU-NEXTで配信中。本作の日本語吹替版が、2月23日から全6話一挙配信されるのに合わせ、ダンクの声を務める杉田智和とエッグの声を担当する釘宮理恵が舞台裏を語った。

 ターガリエン家の激しい王位継承争いが終わり、一時の平穏を保つ大陸・ウェスタロス。師のサー・アーランを失い放浪するダンクは、騎士として生計を立てるため、馬上槍試合への出場を目指し旅に出る。王家が集うアッシュフォードの試合会場へ向かう道中、ダンクは坊主頭の少年・エッグと出会い、エッグはダンクの従士になることを志願する――。

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

――もともと「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズは知っていましたか? また、一大巨編シリーズへ抱く印象、初参戦の意気込みを教えてください。

釘宮 「この作品に参加すると知った際に、以前からいつかは見たいと思っていたシリーズでしたので、シーズン1から見始めています」

杉田 「ほかのアニメやゲーム作品では『杉田くん、詳しいんだよね』と聞かれることも多く、実際にそうである場合も多いのですが(笑)、今回はあえていつもの逆をやってみたら面白いのではないかと考えました。僕が演じる騎士、サー・ダンカン(ダンク)は、その巨体も相まって、周囲から浮いたような存在として描かれています。そういった印象のキャラクターであれば、あえて『ゲーム・オブ・スローンズ』を見ない、調べないという状態で物語に没入していく方が、より印象深くなるのではないかと、自分なりに組み立てて演じました」

釘宮「お互い役柄的にも、それがハマっているような気もしますね」

杉田「だとしたらうれしいです」

――ダンクとエッグ、それぞれ演じたキャラクターの印象、演じる上で意識した点を教えてください。

杉田 「ダンクは見た目で分かりやすく、体が大きい人です。それゆえに、基本的には相手に対して目線を下げて話すかな、言葉をかける時に相手のことを考えずに話した方が周りから浮くかな、と考えつつ、でもエッグに対しては優しさや相手を気遣う感情が自然と出ている方がより優しいなと思いました。不自然なことを自然にやる、矛盾しているけど、うまく合わされば一番良くなる。ダンクらしさはそこにあるのではないかと、常に考えながら演じています」

釘宮 「その優しさがとてもにじみ出ていて、エッグを演じながら温かい気持ちになります。エッグはまだ幼い少年なので、ダンクとの身長差がかなりあります。画面の中で見ると、ダンクが馬を連れて歩いている時『人ってこんなに大きかったかな』と思ったり、エッグと並んだ時に『この身長差は一体どうなってるんだろう』と気になってしまいます。ダンクに話しかけるには、かなり大きな声を出さないと、物理的な距離があるのではないか、などと考えながら演じています。実際に映像が出来上がっているので、それをヒントに見ながら演じられますし、音楽や効果音もすべて入っていて、その空気感を感じながら演じられるというのが、とても楽しいです。いつも躍動感の中で演じています。物語が進むと、エッグの素性が『●●家なんだ!』といったうれしさや驚きもありながら、髪形の謎も解けて心が躍りました」

杉田 「ただの坊主くんなわけがないですからね(笑)」

釘宮 「訳あってのことですから」

杉田 「訳あってですよ。やんごとなき人なんです。今後が楽しみですね」

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

―― 他作品でも共演の多いお二人ですが、本作でのダンクとエッグの掛け合いはいかがでしたか?

杉田 「吹き替えだから何か違う、などは感じないですね。今まで現場で積み上げてきた信頼が簡単に揺らぐことはないと思っていますし、現場に行った瞬間から作品に入れます。僕ら以外にも、各話のゲストで来る方々が『この現場は入りやすいし、分かりやすいな』と思ってくれたら幸いだと捉えています」

釘宮 「本当に若い頃からの積み重ねがたくさんあるので、ダンクとエッグが初めて出会う時、その絶大な信頼感や安心感が漏れ出ないよう、出会いの瞬間から新鮮な気持ちで演じることを意識していました」

――戦いの前線に立つ騎士、そして騎士の補佐や見習いをする従士。ご自身を当てはめるとしたらどちらのタイプでしょうか?

杉田 「役者・声優として働くことは、騎士の立場に近いといえば近いのかなと僕は思います」

釘宮 「私は、逆に従士という印象があります。サポートする側でしょうか」

杉田 「脇を固めるということですね。サッカーでいえば、ストライカーになることもあれば、守備もできるみたいな」

釘宮 「どちらも兼ね備えているかもしれないね」

杉田 「作品や入る器によって立ち位置が変わるのも、役者・声優の面白いところであり魅力だと捉えています。だから、その時々によって変わる。騎士の要素もあれば従士でもある、ハイブリッドかな」

釘宮 「確かに」

――本作の吹き替え収録で楽しかったエピソード、心に残っているシーンはありますか?

杉田 「“ガヤ”と言って、群衆が騒いでいる様子や、お祭りで楽しんでいる笑い声や、試合を応援する声などをみんなで録るのですが、そういう時に一緒になってすごい大きな声を上げる、頑張ってくれる仲間たちが好きになります。『頼りになるな、うれしいな。もがちゃん(最上嗣生)、間宮くん(間宮康弘)、ありがとう』って。もっと若くて頑張ってくれる人、例えば江頭くん(江頭宏哉)なんかがそこにくると、『おっ、頼りにしてるよ』『ありがとうございます』となって、自然と絆が深まっていきますね」

釘宮 「私もそういったガヤのシーンは楽しいですが、ほかにも好きなシーンがたくさんあります。第1話のラストで寝ているシーンがとてもほっこりしていて。少しだけつながりが見つかり始め、関係値が深まっていく最初の一歩のように感じられ、お気に入りのシーンです」

杉田 「互いのいいところを自然と称え合える関係性が、少し見えるんですよね、あそこで。星になぞらえたりして」

――ところで、普段は動画配信サービスでどういった作品を見ますか?

杉田 「今はサブスク大戦争で、いろんなものがあるじゃないですか。U-NEXTさんは意外と他サービスで配信が終了した作品や、僕が好きなモキュメンタリーというジャンルを配信してくれるんです。だから、『他がやらないことを割とやるな』と思っています(笑)。アニメも、ふとした時に見たくなったりするので、そういう時によく見ますね。仕事だからとかじゃなく、完全に趣味です」

釘宮 「独占配信がとても多いですよね」

杉田 「増えてきましたね、近年」

釘宮 「私は『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズをすべて見ると決めているので、しばらくはこの作品にかかりっきりですが、終わったらさまざまな作品を見たいと思っています」

――最後に、配信を楽しみに待っている皆さまへ一言お願いします。

杉田 「吹き替えは吹き替えとして、しっかり収録していますが、元の原音や字幕も一緒に楽しんでくれたらうれしいです。入り口は入りやすく、分かりやすい方がいいと思ってるので、これを機会に『ゲーム・オブ・スローンズ』をはじめ、シリーズを楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします」

釘宮 「これまで『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズをご覧いただいた方も、今回初めてご覧になるという方も、皆さんに楽しんでいただける作品になっています。最初は嫌だと感じた人でも、いずれ好きになっていくこともあります。そんな過程も楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします」

【プロフィール】

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

杉田智和(すぎた ともかず)
1980年10月11日生まれ。埼玉県出身。出演したアニメ作品は「銀魂」(2006〜10年)、「ジョジョの奇妙な冒険」(12〜13年)、「SAKAMOTO DAYS」(25年)など。海外ドラマ「ツイステッド・メタル」(23年〜)、「トラウマコード」(25年〜)で主人公の吹き替えを担当。

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

釘宮理恵(くぎみや りえ)
1979年5月30日生まれ。熊本県出身。出演したアニメ作品は「銀魂」(2006〜10年)、「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」(09〜10年)、「キングダム」(12年〜)、「グランブルーファンタジー」(17〜19年)など。海外ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(16〜25年)でイレブン役の声を担当。

杉田智和&釘宮理恵が語る「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」吹き替えの舞台裏

【コンテンツ情報】
「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」(全6話)
U-NEXT
独占配信中

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