「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」ジュノ【今月のSPOTLIGHT】2026/01/30 17:00

「赤い袖先」「キング・ザ・ランド」「テプン商事」と、主演作ごとに視聴者の心をつかみ、ヒットを飛ばしているジュノ。そんな彼のさらなる新作ドラマとして、Netflixで昨年末から配信中の「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」も大勢に愛される作品となった。
生活密着型ヒーローをリアルに好演
ストーリーの原案になっているのは、ヒットドラマの原作素材として近年すっかりおなじみになった感のあるウェブトゥーン(ウェブ漫画)。「今、わたしたちの学校は…」「D.P.-脱走兵追跡官-」「模範タクシー」など、“面白い韓国ドラマの陰にはウェブトゥーンあり!”と言っても過言ではない状況の中、この「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」も、やはりウェブトゥーンらしいユニークな発想の設定が目を引く。

物語の始まりは、公務員のカン・サンウン(ジュノ)が恋人と一緒に倹約生活に励んでいる日常から。2人はささやかながらも幸せな結婚を望み、マイホーム購入も夢見ている。ところがある日、サンウンは父親から衝撃の真実を明かされることに。父には超能力があり、その力を今日からサンウンが受け継がなくてはならないという。では、肝心の超能力がどんなものかというと、所持している現金の分だけ怪力になれたり、空を飛べたりできるというもの! ただし、超能力を発動した瞬間、所持金はみるみると消えてしまう。

せっかく超能力を得たのだから、悪人を倒したり、事故から人を救うために力を使いたい。善良なサンウンはそんな考えにたどり着くものの、力を使おうものなら預貯金がチャリンチャリンと減り、恋人との結婚資金すらなくなってしまうのが現実。使った力が大きければ大きいほど減る現金の額も増えるようで、こんなにも気の毒なヒーローがいていいのでしょうか……。正義を尽くしたい気持ちと人並みの幸せをつかみたい願いのはざまで、葛藤することになっていくサンウンの姿が切ない。

数々の演技賞を総なめにした「赤い袖先」を例に挙げるまでもなく、演技力に定評のあるジュノのこと、気の毒過ぎる生活密着型ヒーローをリアルに好演。うっかり人を助けてしまって財布が空っぽになったり、善行がバレて恋人に叱られたり。トホホなヒーロー像をチャーミングに、応援したくなるものとして作り上げている。そのため、作品自体もほかのヒーローものに比べてかなり現実味たっぷりになっているが、とはいえヒーローはヒーローなのでやはりアクションはつきもので、ジュノの繰り出す等身大のスタントも見どころ。サンウンの力を狙う極悪組織(悪役は「暴君のシェフ」のイ・チェミン!)とのバトルなども物語が進むにつれて加速し、哀愁だけでなく、痛快さも楽しめる全8話になっている。

【プロフィール】
ジュノ(Junho)
1990年1月25日生まれ。韓国出身。アイドルグループ・2PMのメンバーとして活躍する一方、俳優デビュー。「二十歳」(2015年)で映画初主演を果たしたほか、「キム課長とソ理事〜Bravo! Your Life〜」(17年)などで評価される。昨年は「テプン商事」(25年)でも主演を務め、IMF危機の最中でもがく主人公役が話題となった。

【コンテンツ情報】
Netflixシリーズ「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」(全8話)
Netflix
独占配信中
文/渡邉ひかる
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