「ストレンジャー・シングス」フィナーレに向けアツい戦いが加速！　見どころをピックアップ2025/12/08 17:00

　1980年代、アメリカの田舎町・ホーキンスを舞台に、異世界の脅威に立ち向かう少年少女の奮闘を描いた「ストレンジャー・シングス未知の世界」。シーズン1の配信以降、世界中で大きなムーブメントを起こしてきた同作が、シーズン5をもってついに完結する。まずは、その第1〜4話の配信が始まり、12月26日に第5〜7話、2026年1月1日に最終話を控える今、最終章の見どころをピックアップする。

　すべての始まりとなるシーズン1では、邪悪な怪物の住む“裏側の世界”の存在が示唆され、ホーキンスの町で超常現象が頻発。そんな中、コミックやゲームが大好きな仲良し4人組のマイク、ウィル、ルーカス、ダスティンが、超能力を持つ謎の少女・イレブン（ミリー・ボビー・ブラウン）と出会い、友情を深めながら恐怖と対峙（たいじ）していく姿が描かれていた。その後、各シーズンを経て、マイクらは子どもからティーンエイジャーへと成長。恋に友情に悩みながら、そんな青春のきらめきすらのみ込みかねない事態へと身を投じていく。

　そして、シーズン5では、ついに“裏側の世界”の恐ろしい怪物たちとの最終決戦が繰り広げられることに。そのラスボスとも言うべき最強の敵・ヴェクナ（ジェイミー・キャンベル・バウアー）を倒すため、マイクやイレブンらはこれまで以上に壮絶な戦いを強いられる。

　シーズン5の配信前には、企画・脚本などを務めるクリエーターのマット＆ロス・ダファー兄弟をはじめ、マイク役のフィン・ヴォルフハルト、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役のケイレブ・マクラフリン、ウィル役のノア・シュナップが来日。

　シリーズをきっかけにブレークした彼らの思いもあふれた登壇イベントでは、シーズン5の見どころをそれぞれこんなふうに語っていた。

「今までで一番大きいスケールのシーズン。まるでアニメーションのような、見応えあるアクションが繰り広げられます」（フィン）

「第4話はドラマ作品史上、最もすごいことになっているんじゃないかというくらい、目が離せない展開になっています」（ゲイテン）

「アクション満載で、各キャラクターの成長と戦いにストーリー性を感じると思います」（ケイレブ）

「これまでのすべての出来事が、（シーズン5に）結びついていきます。だからこそ、胸に響くものがあるはず」（ノア）

　フィンの言葉通り、シーズン5は冒頭からスケールが大きい。シーズン4で“裏側の世界”からの攻撃が本格化し、ヴェクナとの対立の図式がより明確になった以上必然ではあるのだが、第1話から登場人物たちは総力戦に駆り出されていく。

　そこで、真っ先に目を向けたいのが、ケイレブも言及するアクションの魅力。子どもたちの戦いをほっこり描いていたシリーズ初期に比べ、敵も味方も明らかにパワーアップし、バトルのすさまじさが増している。だからこそ、傷や痛みもよりリアルなものとなり、まさかの悲劇も。ノアの言う通り「胸に響く」のはもちろん、シリーズ史上、最も胸をえぐられる展開が続くかもしれない。

　また、その中でさらに注目なのが、「ストレンジャー・シングス」名物とも言うべきキャラ同士のケミストリー。魅力的な登場人物同士のやりとりや関係性の発展が鍵にもなっている本編において、シリーズを通して細やかに描かれてきたのはイレブンと親代わりとなるホッパー（デヴィッド・ハーパー）の擬似父娘関係や、イレブンとマイクのロマンスだろう。ダファー兄弟も気に入っているという、ダスティンと上級生・スティーブ（ジョー・キーリー）の友情などもあった。

　シーズン5ではイレブンとホッパーがそろって“裏側の世界”に潜入するという胸アツ展開が訪れるほか、ダスティン＆スティーブのツーショットも復活。第4話で驚がくの展開を迎えるウィルと、シーズン3からの新キャラであり、今や戦いの仲間となったロビン（マヤ・ホーク）という一見意外なコンビネーションも楽しめる。加えて、まさかの人物が再登場し、今シーズンのキーパーソンと力を合わせる……なんてことも。

　もちろん、最大の見どころとすべきは物語の結末だろう。真のエンディングを目にするのは来年1月1日を待たなくてはならないが、「各キャラクターが満足する結末にするのが一番難しいことでした。ラスト30分間に至っては、数週間かけて練り上げましたね」とマット。ロスも「キャストとは約10年に及ぶ付き合いなので、何よりもキャストが納得できるエンディングにすることが大事でした」と明かしている。マットは「このシリーズには怪物も登場しますが、何よりも大事なのは成長の物語であること。シリーズの大部分において描かれているのは、自分の声や居場所を探す者の姿なんです」とも。

　クリエーター陣の愛情がたっぷり詰まったエンディングを今、世界中が心待ちにしている。