のん主演「MISS KING」第1話冒頭シーンを先行公開! 撮影リポートも到着2025/09/25

ABEMAは、のん主演のオリジナルドラマ「MISS KING/ミス・キング」(全8話)を9月29日から無料配信される。このたび、のんが演じる主人公・国見飛鳥の復讐(ふくしゅう)劇の幕開けとなる第1話冒頭シーンを先行公開。併せて公衆トイレのセットでの撮影リポートが到着した。
「MISS KING/ミス・キング」は、天才棋士の父に人生を奪われた主人公が、自らの人生を取り戻していくヒューマンドラマ。のんのほか、飛鳥とバディを組み、飛鳥の父へ復讐をくわだてる“元棋士のヒモ男”藤堂成悟役で藤木直人、復讐計画を見守る藤堂の恋人・堺礼子役で倉科カナ、飛鳥が人生を懸けて復讐する父親であり“天才棋士”の結城彰一役で中村獅童が集結している。
山岸聖太監督もお気に入りの場面としてピックアップしている、第1話冒頭で描かれる公衆トイレのシーン。父を殺すことを決意し、ナイフを握りしめた飛鳥が、汚れ切った公衆トイレの洗面台の鏡に写った自分自身を殺意のこもったまなざしで睨みつけ、流れ出た鼻血を乱暴にぬぐう場面。いまだかつてないのんの姿がダイレクトに映されるシーンであり、将”をテーマにしたドラマの幕開けとは思えない、ただならぬ空気感が立ち込める緊迫の場面となっている。のん自身も「ここまで笑顔を見せないキャラクターは初めて」とコメントしており、人生のどん底に陥った飛鳥の“絶望”と“怒り”を感じさせる、印象的な冒頭1分55秒となっている。

撮影のために都内近郊の倉庫の中に立てられたセットとはいえ、床にはゴミが散乱し、漏れた水がしたたり、生きた虫も実際に投入するという徹底ぶり。当初は実際の公衆トイレを借りてロケする案もあったそうだが、山岸監督は「ありがたいことに今の公衆トイレはどこもきれいで、理想とする汚いトイレがどこにもなかったです(笑)。物語は飛鳥が地獄のようなどん底にいるところからスタートするわけで、飛鳥の心象風景を表す上では入るのも嫌になるくらい汚い公衆トイレが必須でした」と、セット作り撮影を行ったことを明かした。セットにしたことにより、実際の建物ではできない深みのある表現も可能となった。

そんなこだわりの撮影現場に足を踏み入れたのんは、あまりの“汚すぎる公衆トイレ”に思わずびっくり。洗面台に手を置くことを少し躊躇(ちゅうちょ)しているのんに、山岸監督が「この汚れは全部絵具ですから大丈夫ですよ」と声をかけて安心させる一幕も。また、このシーンでは、通常の鏡を使用するとカメラや照明、音声機材などが映り込んでしまうため、本物の鏡を使わない特殊な演出で撮影が行われた。鏡に見立てたセットを使い、鏡側にはのん本人、手前には代役が立ち、まるで鏡に映っているかのように見せる演技が求められたのだ。動きや表情を完全にシンクロさせる必要があり、のんが代役に積極的に声をかけながら細かく演技のタイミングを確認する姿も。リアリティーを追求しながら、作品作りが丁寧に進められていった。
さらに、鼻から血が一筋垂れる印象的なシーンでは、数人のスタッフがのんの鼻に血のりを仕込むため、カメラに映らない死角から素早く出たり入ったりと息を合わせて動き回る。その様子を見たのんは「鼻血屋さんが3人もいるから……」と思わず笑い出す場面もあり、現場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
【コンテンツ情報】

ABEMAオリジナルドラマ「MISS KING/ミス・キング」(全8話)
ABEMA、Netflix
9月29日午後8:00から配信
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