茅島みずき&渡辺大知が「エリカ」完成披露イベントに登壇。主人公は“こわかわいい”2025/08/04 12:30

FODで8月1日から独占配信がスタートしたドラマ「エリカ」の完成披露イベントが開催。主演の茅島みずき、共演の渡辺大知が登壇し、撮影でのエピソードや印象的なシーンなどを明かした。
ドラマ「エリカ」は、2014年に発売された楠本哲氏の伝説のサイコホラーコミックス「エリカ」(少年画報社)を実写ドラマ化した作品。徐々に見えてくる主人公・閉野恵里佳(茅島)のゆがんだ本性と、壊れていく臨時教員・青嶋一哉(渡辺)の人生を描いている。
臨時教員として赴任してきた青嶋は、クラス内で浮いた存在となっている生徒・恵里佳のうわさを耳にする。「彼女の問題を解決できれば、本採用も夢ではない」——そんな助言を受け、解決を決心する青嶋。しかしどこか不自然な距離感や体臭、周囲とかみ合わないエリカの言動に、次第に違和感を覚えていく。そして、エリカとの出会いによって彼の人生は大きく崩れ始める。彼女の常軌を逸するストーカー行為により、彼だけでなく、彼を取り巻く人たちにも危害が及ぶ。果たして青嶋は、エリカの呪縛から逃れることができるのか――。

作品の見どころについて、茅島は「エリカの青嶋先生への執着心、そのほかが全く見えてない狂気的なところはもちろん、そのコロコロ変わる表情に注目して見ていただきたいと思います。基本的にエリカは、青嶋先生のことだけを思っていれば、どんなシーンも成立するので、とにかく『先生が大好き』という気持ちを忘れずに撮影に臨みました」と明かした。
一方、渡辺は「本来『あなただけを考えています』というのはうれしい言葉のはずなのに、エリカに言われると狂気に感じるんですよね。実際言われたら大変だなと、この作品をやって思いました。見どころは、なんといっても茅島さんの存在力。ホラーだし、怖いシーンもあるんですけど、もっと見ていたくなる。気持ち悪いけど魅力的というのは茅島さんの力だなと感じます。『きもかわいい』とかよく言いますけど、エリカは『こわかわいい』でした」と表した。

これに対して、茅島が「べた褒めしていただきすぎて、とんでもないという気持ちです。現場でも、たくさん褒めてくださって、うれしくもあり、恥ずかしくもあり……という感じでした。渡辺さんは、どのシーンでも『こうした方がいいね』と意見を言ってくださるので、私もお芝居の幅が広がりましたし、たくさん引っ張っていってもらいました」と感謝の意を述べた。
そんな2人の推しシーンも紹介。茅島は「1話のラスト、廊下でエリカと青嶋が対峙(たいじ)するシーン」だそうで、「苦労したシーンでもあり、こだわったシーンです。青嶋先生に対しての怒りや悲しさ、あきれている気持ちなど、ごちゃごちゃした感情を表情だけで表さなくちゃいけなかったので、その心情が皆さんに届いたらうれしいです」とアピール。これには、渡辺が「素晴らしいと思いました。割と最初の方に撮影したんですけど、エリカとして積み重ねたものがないなかで、これだけ繊細な気持ちを読み取れる表情を作れるのがすごいなと。僕は、今回受けるお芝居が多いので、茅島さんが演じるエリカに素直に驚いたり、怖がったりドキドキすればいいんだと、ポジティブな意味で茅島さんにゆだねてさせてもらおう、それが自分の役割だなと思えたシーンでした」と重ねた。
渡辺さんの推しシーンは「エリカ家のセット」。「この作品は、照明や美術のこだわりがとにかくすごい。エリカのおうちは、ごみ屋敷みたいなところなんですけど、ただ気味が悪いとか、怖がらせようとするだけではなく、『エリカはこういう生活をしていたんだ』とか『ごみ屋敷になる前は、こんな遊びをしていたんじゃないかな』とか。そういう人間味を感じたところがありました」と話し、加えて茅島も「エリカの家での撮影は、待機する場所が(古びた)人形のある部屋だったんですけど、その人形に襲われる夢を数日間繰り返し見てしまって(笑)。後日、お寺にお参りに行きました」とエピソードを披露。

印象に残っているエリカのシーンにも触れ、「2話でエリカが青嶋の家に来るシーン」を挙げ、渡辺が「青嶋の家に来て、僕が『勝手に入るなよ』と怒るシーンなんですけど、最初エリカはうれしそうなんですね。なのに、その後、急にぶちギレて。最後は切ない顔をして去っていく。その時に、エリカってこういう子なんだと、目の当たりにした感じがありました。その最後の切なそうな顔が忘れられないですね。まさに、怖いのにかわいい。“こわかわいい”エリカでした。放送には、その表情がないかもしれないんですけど、こっちは悪くないのに『ごめん』と思わせる絶妙なシーンでした」と振り返ると、茅島も「エリカとしては、『先生は私のなのに!』という気持ちでした。あと、このシーンは大きな声を出しすぎて近所の方に『けんかしているのかな』と思われてしまって。迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちがありました」と恐縮。「それだけパワーのあるお芝居だったということですよね」と優しくフォローした。
最後には、あらためて配信を楽しみにしているファンへのメッセージが届けられた。
茅島は「この『エリカ』という作品は、細かい部分までキャスト、監督、スタッフ皆さんと一丸となって挑んだ作品。私にとっても、思い入れのある作品になりました。夏にぴったりのゾワッとするシーンもありますが、エリカがかわいいと思えるシーンもあるので、楽しんで見ていただけたらうれしいです」、渡辺が「サイコホラーとうたっていますが、人が人を好きになって狂っていくさまを描いた人間ドラマでもあるのかなと。キュンキュンドキドキしながら見られる作品ですし、青春を感じられるちょっと切ないシーンもありますので、ホラーが苦手な人にも見てもらえると思います。全6話、最後まで楽しんで見ていただきたいです」と呼び掛けた。

【コンテンツ情報】
「エリカ」(全6話)
FOD
8月1日から独占配信中(以降、金曜午後8:00最新話配信)
※配信日時は予告なく変更となる場合あり。

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