宇佐卓真&平野宏周が「被写界深度」イベントに登壇。推しシーンのエピソードも披露2025/06/23

6月20日からFODで配信スタートしたドラマ「被写界深度」の完成披露イベントが、フジテレビ本社マルチシアターで開催。ダブル主演を務めた宇佐卓真と平野宏周が登壇した。
「被写界深度」は、原作者である苑生氏初のWeb連載作品で、年間920万PVを記録。2017年には大洋図書からコミックス化した話題作だ。明るく人気者だが、どこかむなしさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を宇佐が、クールで無愛想だが大好きなカメラにいちずに向き合う紺野遼平役を平野が務める本作は、247の地域での世界配信が決定。全地域で日本の配信から1時間後に配信開始となり、海外でも楽しむことができる。
イベント当日は主演の2人が作品について熱く語った。こちらのイベントの模様は、後日FODで配信される。
完成披露イベント 質疑応答

<自身が演じた役柄>
宇佐 「早川は自分の好きなこと、音楽をずっとやってたんですけど、トラウマを原因に挫折してしまって。今回の作品の中で、それとどう向き合っていくかっていうキャラクターなんですけど、結構作中で、紺ちゃん(紺野)だけに見せる顔と、友達に見せる顔とがあって。そういう自分の心にうそをついて、何か自己防衛をしてしまうようなキャラクターなのかなと思っています」
平野 「紺ちゃんは無愛想で、ちょっと見た目とかは怖い感じなんですけど、自分の好きなことには真っすぐで。自分の言いたいことを言ったり、少し何かわがままな部分もあったりするんですけど、人思いで、好きなもの思いで、すてきな男の子です」
<お互いの役柄>
宇佐 「紺ちゃんはものすごく真っすぐで自分の好きなことをちゃんと好きって言えて、周りの友達とかにも包み隠さず言えるのは、役としてじゃなく宇佐卓真としても、うらやましいなという気持ちが強い。そんなキャラクターです」
平野 「みんな学生の頃に一度は感じたことのある感情を、より自分の中で大きくしちゃってるなっていう少年で。なんか毎日毎日、もがいていて頑張ってるなっていう、その頑張っている姿がすごく美しいなって。隣で見ていて思いました」
<役柄と自身が似ていると感じる部分>
宇佐 「作中で、紺ちゃんじゃない友達といる瞬間とか、早川自身もずっと笑顔でいなきゃいけないというか。さっき言った様に、うそをついて自己防衛じゃないですけど。いろんな人に嫌われないように嫌われないようにって思う瞬間が、ドラマの中でもあるんですけど。僕もなんか昔、笑えなくなった瞬間っていうのがありまして。その時結構自分の本当の感情と表に出す感情、チグハグな状態で生きていたので、そういうところは結構重なる部分もあったのかなと思います。半年間ぐらい僕、ずっと笑えなかった時期があったんですよ、実は。今は本物の笑顔ですけど」
平野 「一緒のところは、結構自分の言いたいこと言ったりとか、ちょっとわがままな部分とかは同じなのかなって思いつつ。一緒じゃないところは、髪の毛ロングじゃないですね(笑)。あと僕、寝つきがあんまり良くないんですよ。紺ちゃんって結構すぐね、どこでも寝ちゃうんですけど(笑)。あと…カメラあんまりうまくないです、本当は(笑)。撮影現場の休憩中にカメラを渡されて、オフショット撮ってって言われてたんですけど、最初は結構下手っぴだったよね。でも、ちゃんとうまくなりましたから撮影中に。“初心者カメラ入門編”みたいな本を買って、毎日持ち歩いてお守りにしていました。紺ちゃんはフィルムカメラを普段使っている男の子なんですけど、その買った本が一眼レフのもので。結構違って、あんまり役に立たなかったです(笑)。構図とかは勉強になりました」
<屋上で寝るシーンの撮影>
平野 「(本当に寝ていた?と聞かれ)え、バレてないと思ってました(笑)。本当に屋上がすっごい気持ちよくて、海見えて、はい、本当にいい場所だったので、気づいたらウトウトしてるときは何回かありました」
宇佐 「僕らって寝るシーンとかあったら、実際は寝てないけど、そのシーンが始まる前からずっと目をつぶってたりするじゃないですか。僕は(平野が)それをやっていると思ってました。結構ウトウトしちゃったもんね、昼ご飯後のシーンとかは」
平野 「でもそれくらい気持ちよかったんですよ、屋上が(笑)」

<お互いの第一印象>
宇佐 「最初お話しさせていただいた時はすごくナチュラルな方で、でも僕は何を話したらいいのか分からなさすぎて。“別に話したいことなかったら話さなくてもいいんだよ”みたいなかっこいいこと言ってくださって。かっこいいなっていうイメージが先行しすぎて。撮影中はそれでいようとしてくれたところもあったんじゃない?」
平野 「違う違う。宇佐くんが早川でいたから、自然と紺ちゃんになれたと思います。撮影が終わった後も早川でいてくれれば、俺も紺ちゃんになるよ。僕も初めて会った時に、“漫画から出てきたじゃん!”って思ったんで、何かスイッチが入るじゃないですけど、自然と紺ちゃんでいなきゃいけないというか、紺ちゃんにさせてくれたというか」
<作品の見どころ>
宇佐 「僕が演じた早川のところで言うと、何かに挑戦しようとしたけど、小さいことでも大きいことでも、何かがあって挫折してしまったとか諦めてしまったとか。そういう人って結構自分も含め、いっぱいいると思うんですよ。習い事とか好きなこととか、何でもいいけど諦めたことにもう一度向き合ったり、新しいことを始めてみようとかそういうことを思ってほしいなと僕自身思いながら撮影していました。そういう作品にもなっていると思うし、僕らの関係性、心の距離感みたいなものがすごく近づいたり離れちゃったり。そういう面でもすごく心動かされる作品になっているのかなと思いますので、最後まで見ていただきたいなと思います」
平野 「見どころ……まあ僕らの顔じゃないですか?(笑)。映像で見たときに宇佐くんが超綺麗だったんで。早川が紺ちゃんといないシーン、僕は初めてそれを見た時にちょっと嫉妬しました。俺といない時、へーそんな感じなんだねと思って嫉妬しました(笑)。早川が抱えている感情っていうのが、みんな通って来たことがあるような感情だったり、あと嫉妬とか尊敬って、人を好きになるのとすごく近い部分でもあると思うんですよ。人を嫌いになったりとか、人にムカつくっていうのは、誰かに好意を持っていないと、矢印が向いていないと嫌いにもならないと思うので。そういうぐちゃぐちゃした感情の早川を演じてくれているので、その辺もすごく見どころだなって思います」

<宇佐の推しのシーン「屋上での仲直りのシーン」>
宇佐 「感情を結構あらわにするシーンで、紺ちゃんと早川くんがけんかをしちゃって。その後仲直りするんですけど、その仲直りの屋上のシーンが、僕すごい思い出にも残っているし、好きだなと思います」
平野 「(該当シーンの映像を見て)見どころは早川くんの顔ってさっきちょっと冗談半分、本気半分で言ったけど、やっぱいいね! 僕らも結構何回も見てるんですけど、見飽きないですよ! これFODさんに入ると何回でも見れるんですか? マジで何回も見てほしいです! めっちゃいい!」
宇佐 「僕たちっていただいたセリフとかを家で台本を見て、あそここうやってやろうかなとか、ある程度プランを用意して撮影現場に挑むことが多いんですけど。このシーンは、もちろん用意はして行ったのですが、何かその場で生まれる感情みたいなやり取り、言葉のキャッチボールの方が多くて。なのでこの時の紺ちゃんの表情とかを今でも鮮明に覚えていて、すごい好きなシーンになってます」
<平野の推しのシーン「屋上のシーン」>
平野 「これめちゃめちゃアドリブですからね!」
宇佐 「その時の僕の心情というか、早川じゃなくて宇佐卓真としての心情は、カメラが回っていると思ってなかった。テストかなと思って。でももちろん、僕はずっと早川で演じたんですよ。そしたら使われてた(笑)。現場でも褒めてくれたじゃん、めっちゃ良いって。僕それが使われると思ってなくて、見たときびっくりしました」
平野 「読み合わせの時も毎回違うことやってたよね。ちょっと台本と違う空気だなと思っていて」
宇佐 「信用してたんで、お芝居投げてもいいやっていう。こっちから投げて受け取ってくれるだろうなと思ってたので。ちゃんとキャッチできてた?」
平野 「途中から分かってた。だからここから何がくるのかなと思って、早川が何をしてほしいのかなっていう間だと思います。いいシーンですね」
<川崎僚監督の推しのシーン「早川が初めて屋上に出てくるシーン」>
(“一度編集をした後で、早川の息が詰まるような心情を、色を細かく調整し直し、海底の音を入れて表現するという方針が新たに加わり、丁寧にこだわって仕上げた”という、このシーンの話を聞いて)
宇佐 「僕らって、いざ撮影が終わったら編集の作業とか音周りだったり、音楽周りだったりっていうところは関わることないから。そういうところも含めて同じ方向を向いて、この作品を作れたんだなって思うと、すごくうれしいです」
平野 「すごいよね。そこまでこだわってくれているってことですもんね、より良いものをっていう」
<こだわって撮影した「キスシーン」>
宇佐 「結構大変だったよねこのシーン(怒りのキスシーン)。そもそも怒りながらキスするなんてことないじゃないですか(笑)。好きだよとか、ありがとうとか、プラスの感情でキスすることはあったとしても、“おい!てめぇ!”って思いながらキスすることって、本当に今まで演じた役も一つもなかったんで、それがまず難しかった。怒っているけどキスをしてるっていうその心情を表せるか、僕が甘くなりすぎないかというところは、大変だった記憶があります」
平野 「僕は結構キスされることが多くて。されるの多分結構うまくなっていると思います(笑)。この時も本当にびっくりしてました。けんかのシーンで結構な勢いで胸ぐらをつかまれていて、初めてかみ合わないというか、お互い演技のタイミングがずれてるなっていうのもあって。それも相まって一気に沸騰が生まれて、めっちゃつかまれて、めっちゃチューされて。いろんな感情で僕も、“えぇ、今チュー!?”みたいな(笑)」
<早川の音楽シーン>
平野 「自分が持ってない魅力というか、僕が音楽できないんで、できる早川くんを見たりとか。あとは裏ですごく頑張ってくれている早川くんが、印象的です」
宇佐 「ギターを実際に演奏するシーンは、本当に毎日1日1回は“その曲を絶対に完璧にするぞ!”っていうので、やらせていただいていて。曲を作っているシーンもあったので、トラックメーカーの友達に連絡して作っている様子を聞いてみたり、見せていただいたりとかして。役の説得力みたいなところを皆さんに届けるために、音楽に関してはいろいろやりましたね」
平野 「いいんですよ、早川が歌を口ずさんでいるシーンも。歌声と普段しゃべってる声とが、すごくギャップ萌えというか。すごくすてきでした」
<撮影中のエピソードやハプニング>
宇佐 「今回、まさかのクランクアップのタイミングが別で。1人か寂しいなって思って、実際にクランクアップして一言お願いします、ありがとうございましたとあいさつしているところに、急に(平野が)来て、死角から忍び寄ってドッキリを仕掛けてきて」
平野 「結構な道路だったよね(笑)。隠れるのも大変だったので協力してもらって」
宇佐 「なので、逆に平野くんのクランクアップの日に現場まで駆けつけまして」
平野 「いやそれもね、ずるいんですよ。本当は行きたいんだけど来れないからと、“紺ちゃん、クランクアップおめでとう”みたいな動画をスタッフさんが見せてくれて。すごく嬉しくて、ポカポカするな、感動するなって思っていたら真後ろから現れたんです。二重ドッキリみたいなことになってて、俺もめちゃめちゃうれしかったです」
宇佐 「クランクアップの時にパッと見たら監督が泣いてて、その涙にこっちももらい泣きしそうで。本当に柔らかい雰囲気でもあったんですけど、すごい熱が高くてずっとアツアツな感じの現場で。監督が泣いてくれるってなかなかないよね、監督が誰よりも一番泣いてたよね」
平野 「監督がその時、『2人が早川と紺ちゃんで良かった』と泣きながら言ってくれたのをすごく覚えていて、良かったなって思って、今でも覚えています」
<ファンへのメッセージ>
宇佐 「作品自体は熱いものではないかもしれないですけど、“伝説を残すぞ!”と始めた、僕たちの熱がこもった熱い作品なので、皆さんにもそれに協力していただきたいなと思います。第1話、第2話と見ていく中で、作品がいいな、このシーンがいいなとかがあったら、SNSの方で拡散等していただければ僕たちの力にもなりますので、皆さんぜひよろしくお願いします」
平野 「演者含め、川崎監督をはじめとするスタッフの皆さん全てがすごい熱量のもと作品作りをしたので、それを感じつつ、ぜひ2人を応援してほしいなって思います。僕は現場で演じながら、自分本位な紺ちゃんではあるけど、どこか早川くんが自分のことを好きになってほしいなっていう思いを持って演じていました。これを見終わった皆さんが、自分自身のことを好きになってくれれば、この作品で僕が紺ちゃんを演じた意味があるのかなと思っています。皆さんが広めて皆さんが応援してくれて、僕たちの作品を伝説にしてくれたらうれしいなと思います」

なお、フジテレビe!ショップでは、番組オリジナルグッズを販売開始。フジテレビショップ実店舗では順次発売予定だ。また、ドラマの配信を記念して、ポップアップストアの開催も決定。場面写パネルや、衣装・小道具などドラマの魅力を感じられる展示を用意し、7・8月に東京・福岡・大阪にて順次開催される。

【コンテンツ情報】
「被写界深度」(全8話)
FOD
6月20日から1、2話配信(以降、金曜午後8:00に最新話配信)
※1話無料配信。
※配信日時は予告なく変更となる場合あり。
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