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美女アスリート・畠山愛理が「世界新体操」でフェアリージャパンの戦いをリポート!! 「衣装や“誘惑メーク”にも注目です!」2017/08/24

スペシャルインタビュー/畠山愛理(フェアリージャパン:新体操)

 2012年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪でフェアリージャパンPOLA(新体操日本代表)の中心選手として2大会連続入賞に貢献し、美女アスリートしても注目を集めた畠山愛理。リオ五輪後に現役を退き、スポーツコメンテーターやモデルとして活躍する彼女が、「世界新体操」のリポーターに就任する。フェアリージャパンで世界と戦った経験を生かし、畠山らしく新体操の魅力や「世界新体操」の熱戦を伝える。

──「世界新体操」でリポーターを務めることになり、現在の心境は?

「選手の時とはちょっと違う緊張感を持ちつつ、すごく楽しみな気持ちがあります。今までずっと一緒に練習してきた仲間と、リポーターとして関われるのもうれしいですね。今は新体操に詳しくない方に、新体操のどういうところが分からないのか、難しいと感じるのかを聞いていて、それを生かしてリポートしていけたらと思います」

── 畠山さんのリポーター就任に対するフェアリージャパンのメンバーの反応はいかがでしたか?

「みんなには『もっと新体操を広めてね』って言われました。私が選手の時も新体操をもっともっと取り上げてほしいと思っていましたし、新体操を伝えられるリポーターになれたので、選手の試合以外の一面とか苦労もお話したいです」

── 現役を引退されて、客観的に見たフェアリージャパンの強みはどこですか?

「一番はチームワークがすごいですね。ロシア合宿など家族よりもずっと一緒にいるので、何でも言えます。私は現役を引退しましたが、今もみんなと会うと落ち着きますし、本当に仲良しで大好きです! あとはカバー力です。海外の選手は練習中にミスをすると、そこでやめてしまう選手も多いんですが、日本の場合はミスが起きても、それを響かせないようにやり切りますね。ミスは起きない方がいいですが、ミスが起きても引きずらない、ミスに見せないカバー力は日本のいいところだと思います」

── フェアリージャパンは新体操の強豪国・ロシアで合宿を行いますが、ロシアではどんなことを学んでいるんですか?

「ロシアでは『24時間奇麗にしていなさい!』って言われましたね。例えば、エルミタージュ美術館やクラシックバレエの舞台などに行って『目で見て美しいものを吸収しなさい』と、新体操だけでなくいろんなことから美しさを吸収することを学びます。ほかにも、『お散歩して太陽からエネルギーをもらってきなさい』とか、日本ではなかなか言われないことを言われましたね」

── 畠山さんが今大会で注目している国はどこですか?

「日本、ロシアはもちろんですが、ブルガリアや開催国のイタリアは注目すべきだと思います。ブルガリアは、演技がすごく正確なのにプラスして、難しい技をやっています。イタリアは難しい技をこなしていく、プラス力強さがあります。ただ、2カ国とも難しい技をやっているので、思いっきりミスをしてしまうと、その後が大変で一気に順位が下がるリスクもありますね」

── 開催国・イタリアの演技は盛り上がりそうですね。

「今回の開催地・ペーザロでは、毎年ワールドカップが行われていて、イタリアへの声援がすごいです。もう耳が壊れるじゃないかってくらい(笑)。1年で一番大きな大会である『世界新体操』になれば、ワールドカップよりもたくさんのお客さんがいろんな国から来て、いろんな国の言葉が飛び交う応援になるので、大会自体が絶対に盛り上がると思いますよ」

── 最後に新体操に詳しくない方に、新体操を観戦する際のアドバイスをお願いします。

「新体操のルールを考えるのではなく、舞台などと同じく一つの作品として見てほしいですね。フィギュアスケートと同じで、演技ごとに物語やテーマがあるんです。日本も演技ごとにまったく違った曲調の曲を使用しますし、表情も全然違います。技を『わー、すごい』って感じで見てもいいですし、点数どうこうではなく、まずは楽しんでください。衣装やメークに注目してもいいと思います。例えば、今回の日本のメークは“誘惑メーク”をテーマに、大人っぽい感じにしています。そのほかにも曲が始まる前に、衣装やメークから何を伝えようとしているのかを想像したり、曲と衣装などがちゃんと合っているのかを見るのも、楽しく見るための一つです」

【プロフィール】

畠山愛理(はたけやまあいり)

1994年8月16日東京都生まれ。6歳から新体操を始め、2009年にフェアリージャパンのオーディションに合格してナショナルチーム入り。12年ロンドン五輪で7位入賞、16年リオデジャネイロ五輪で8位入賞を果たし、15年の世界選手権では種目別リボンで日本勢による40年ぶりの銅メダル獲得に貢献した。また、15年のミス日本コンテストでは特別賞を受賞。リオ五輪後に現役を引退し、新体操の魅力を伝えるために指導やメディア出演などを行う。

【番組情報】

「世界新体操2017イタリア・ペーザロ」
テレ朝チャンネル2で3日連続生中継 


8月30日 個人予選、個人種目別決勝(フープ・ボール) 深夜3:55~翌午前5:15
8月31日 個人予選、個人種目別決勝(クラブ・リボン) 深夜3:55~翌午前5:15
9月1日 個人総合決勝 深夜1:00~4:15
9月13日 団体総合決勝・団体種目別決勝 午後7:00~11:30(録画)

[地上波]テレビ朝日系で放送予定 
9月2日 団体総合決勝
9月3日 団体種目別決勝

クラブ選手権と並ぶ新体操の2大世界大会の一つ。1991年以降は夏季五輪開催年を除き、毎年開催され、第35回を迎える今大会はイタリアのペーザロで8月30日から9月3日に行われる。リオデジャネイロ五輪後に多くのトップ選手が引退したため優勝争いは混戦が予想され、新体操界の新たな勢力図が分かる大会としても注目を集める。日本からは団体にフェアリージャパンが出場。6月のアジア選手権でアジア女王に輝いた勢いで、15年の大会の種目別リボンで銅メダルを獲得したのに続く、2大会連続のメダル獲得を目指す。個人にはアジア選手権2位の皆川夏穂と東京五輪のホープ・喜田純鈴が出場し、世界の強豪に挑む。

取材・文/山木敦
撮影/中越春樹



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