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樹木希林&市原悦子の人生に迫る「ザ・偉人伝」河瀨直美監督が映画「あん」秘話を明かす 2026/11/06 16:00

樹木希林&市原悦子の人生に迫る「ザ・偉人伝」河瀨直美監督が映画「あん」秘話を明かす 

 「寺内貫太郎一家」で31歳にして70歳の老女を演じた樹木希林。「家政婦は見た!」で人間の本性をリアルに描き出した市原悦子。昭和から平成にかけて、圧倒的な存在感で多くの人を魅了した2人の名優。BS朝日では11月7日に、2人の波乱に満ちた人生をたどる「ザ・偉人伝 樹木希林・市原悦子 媚びない、飾らない。名優が遺したメッセージ」(午後9:00)が放送される。 

 番組では、浅田美代子、竹中直人、中村敦夫、橋爪功ら共演者に加え、2人が初共演した映画「あん」の河瀨直美監督、原作者のドリアン助川らが証言。代表作の貴重な映像やエピソードを交えながら、それぞれの俳優人生や生き方に迫る。 

橋爪功、浅田美代子が見た樹木希林の素顔 

樹木希林&市原悦子の人生に迫る「ザ・偉人伝」河瀨直美監督が映画「あん」秘話を明かす 

 樹木が俳優の道に進んだきっかけは、大学受験を目前に足を骨折したことだった。進学を断念し、療養中に目にした文学座の研究生募集に応募。難関を突破したものの、当初は端役や裏方の仕事ばかり。転機となったのは、偶然、抜てきされた森繁久彌主演のドラマ「七人の孫」への出演。森繁の芝居を間近で見たことで演じる面白さに目覚め、その後、「時間ですよ」などで才能を開花させていく。 

 そんな樹木の型破りな一面は、若い頃から際立っていた。文学座の同期だった橋爪は、樹木から突然、デートに誘われたことがあると打ち明ける。また長年、公私ともに親交があった浅田は、共演を通じて学んだ芝居への向き合い方や、役者としての心構えを回想する。 

 役作りから私生活まで、樹木のユニークな人柄を物語る逸話は尽きない。「寺内貫太郎一家」の老女役では、衣装や体形の見せ方にまでこだわったほか、「樹木希林」になる前の芸名「悠木千帆」をテレビ番組のオークションで売却したことや、夫・内田裕也との独特な結婚生活も紹介される。 

「家政婦は見た!」の名演と市原悦子の声の魅力 

 樹木がテレビドラマで存在感を築いたのに対し、市原は舞台で演技力を磨いてきた。劇団俳優座で若くして頭角を現し、看板俳優に成長。俳優座の後輩・中村は、難しい役も堂々と演じ切る実力と、一度聞けば忘れられない声の魅力を語る。 

 その確かな表現力は、テレビでも発揮された。「まんが日本昔ばなし」では、常田富士男と2人で多彩な人物を演じ分け、独特の語り口で視聴者を物語の世界へ引き込んだ。また、25年間続いた「家政婦は見た!」シリーズでは、人間の欲望や本音が渦巻く家庭をのぞき見る家政婦を熱演した。さらに、大河ドラマ「秀吉」で親子役を演じた竹中は、市原の声に込められた豊かな感情表現を絶賛。型にはまらない市原との芝居は、何度演じても新鮮で、掛け合いが楽しかったという。 

 俳優として活躍する一方、私生活では、夫で演出家の塩見哲氏と共に芝居を追求した市原。互いの表現に妥協せず、時には厳しい意見も交わした夫婦関係にも光を当てる。そして、家族ぐるみの付き合いもあったミッキー吉野は、市原をしのびつつ、2人で作り上げた舞台の思い出や、市原が大切にしていた自然への思い、樹木葬を選んだ背景を伝える。 

初共演で見せた2人の対照的な役作り 

樹木希林&市原悦子の人生に迫る「ザ・偉人伝」河瀨直美監督が映画「あん」秘話を明かす 

 それぞれのやり方で演技を追求し、自らの道を歩んできた樹木と市原。そんな2人が晩年に初めて共演したのが、河瀨直美監督の映画「あん」だった。河瀨監督は、対照的だった2人の役作りや撮影現場での姿を振り返る。加えて、完成した作品には収められなかった市原の演技について、当時の葛藤や決断が初めて明らかに。 

樹木希林&市原悦子の人生に迫る「ザ・偉人伝」河瀨直美監督が映画「あん」秘話を明かす 

 「世の中にいる人間、皆さんが先生」と語った樹木。「根っからの悪人も善人もいない。悪い瞬間、善い瞬間があるだけ」と考えた市原。生き方も演技への向き合い方も異なる2人の名優は、何を大切にし、どのように人生を歩んだのか。遺した言葉と関係者の証言から、今を生きる私たちにも通じるメッセージを探る。 

【番組情報】 
「ザ・偉人伝 樹木希林・市原悦子 媚びない、飾らない。名優が遺したメッセージ」 
BS朝日 
11月7日
午後9:00~10:54 

文/秋山樹

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