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「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」2026/07/23 12:02

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

 自動車雑誌「CG(カーグラフィック)」の世界を映像で表現した、BS朝日の「カーグラフィックTV」(木曜午後11:00)。7月30日は、ギタリストの長岡亮介をゲストに迎えておくる。本番組ではモータージャーナリストとして出演している、音楽家・松任谷正隆とともに、自動車愛を語る。

 1984年に放送を開始。40年以上続く自動車情報番組「カーグラフィックTV」。2024年~25年には、「40周年アニバーサリー企画」として、車を愛する有名人をゲストに迎え、ゲストの愛車を紹介しながら、松任谷と車にまつわるトークを展開するスペシャルプログラムを放送した。

 今回は、それ以降の初のゲスト回。しかし、収録日は関東に二つの台風が直撃する前日で、収録現場もガラスをたたく雨音がどんどん激しくなり、濃霧に覆われ、視界も悪くなり、長岡の愛車(シトロエン・アミ6)にも乗車できない状況に……。

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

 そんな中、意外にも初対面という松任谷と長岡のトーク部分の収録がスタート。音楽家の大先輩で憧れの松任谷と、父親が大ファンだったという当番組で対面を果たした長岡。初めてとは思えないほど、打ち解けた様子の2人が共鳴しながら、車と音楽の話で盛り上がった!

ある意味、“神回”となった今回。収録では語られなかった話も飛び出した、2人の貴重なインタビューを公開!

――今回が初対面だそうですが、収録後の感想をお願いします。

松任谷 「本当の意味での同業者がゲストで登場するのは初めてなので楽しかったです。もしかしたらやりにくいかなと思ったけど、反対でした。ミュージシャン同士、共通する点もたくさんあって、ご一緒できてうれしかったです」

――収録中、長岡さんが車の運転中に「グルーヴに乗れているか」を気にしているとおっしゃっていましたね。

松任谷 「グルーヴは僕らにとって命だから。やっぱり車と音楽って共通しているリズムがありますね」

――長岡さんは松任谷さんとの収録を終えて、いかがでしたか。

長岡 「感激しました! 自分が松任谷さんと一緒にテレビでしゃべっているなんて……。現実に起きていることではないような気がしました。子どもの頃からずっと憧れていた方ですから。ご本人を目の前にして申し訳ないのですが、番組を見ているとズバッと物を言う方で怖いのかなと思っていましたが、本当に楽しかったです」

――長岡さんのお父さまが番組をずっと録画されていたとお伺いしました。

長岡 「そうなんですよ。長年放送されている由緒ある番組ですし、うちの“ボロ車”と一緒に出てもいいのかなと思いましたし、受け入れていただけるのか心配していました。オファーをいただいて、もちろん断る理由は一つもないですから」

松任谷 「ありがたいね」

――松任谷さんは、久しぶりにゲストを迎えた回でした。

松任谷 「僕は、基本的にインタビューをするのが好きなんです。普段は人付き合いが悪いと思われているみたいだけど、ゲストと関わることができるのは楽しいんだよね。自分としては、人との会話でフラストレーションが解消できるなと(笑)」

――ゲストを迎える時に気を付けていることは?

松任谷 「相手に興味を持つことに尽きると思います。少しは下調べをしますけど、やっぱり、その時の会話で感じたグルーヴを大切にしています」

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

――お二人にとって、車はどのような存在ですか?

長岡 「車に乗っている時間が純粋に楽しいので、気分転換をする空間でしょうか。車では仕事のスイッチをオフにして運転して家に帰る。そんな、何げない時間を楽しんでいます」

松任谷 「僕は、都内ではほとんど車を運転しないので、車の思い出は、昔の方がいっぱいあるかな。車を運転しながら、こんなことやあんなことがあったなって。この番組もそうだけど、今はモータージャーナリストとしての仕事の時に、どういう車なのかを調べるためだけに乗るので、さびしいですよ」

――車を運転する時に聞くベストソングは?

松任谷 「それぞれの車によると思います。雑誌の連載で、必ずその車に合う音楽を聞かれるのだけど、選曲する時、一苦労します(笑)」

――長岡さんは、フランス車のどんなところに魅力を感じていますか。

長岡 「まなざしが優しいですよね。乗り心地もデザインも好きで、『こいつ、いいやつだな』と思います」

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

――松任谷さんが抱いているフランス車のイメージを教えてください。

松任谷 「初めての海外旅行でパリに行った時、パリ=シャルル・ド・ゴール空港のエスカレーターで、『フランスって尖っているんだなぁ』と思ったんですよ。だから、僕のなかでは、フランス車は感性が尖っている車というイメージ。『他の車はこうだからこうしなきゃ』ではなくて、自分たちがいいと思った車を作っちゃうところは魅力的かな。長岡さんとは違う理由かもしれないけど、フランス車はすごく魅力的だと僕も思います」

――収録中、お二人の初恋の車についても明らかになりました。好きな車を手に入れるためにしていることは?

長岡 「買ってから考えるしかないですね。衝動的に『この車が欲しい!』と思ったら購入したいかも。その時あきらめて、後々、『あれ欲しかったな』と思いながら死ぬよりはいいかなと。タイミングや縁もありますけどね」

松任谷 「巡り合わせなんだろうなと思います。チャンスがあっても、気に入った車を手に入れられなかった時は、縁がなかったってことだなと思うようにしています」

――今気になっている車はありますか。

長岡 「ありますけど、高すぎて買えないかも」

松任谷 「気になっている車はいっぱいありますけど、レベルにもよるし。でも、手に入れたいなと思う車は、やっぱりオールドカーかな。古くなっても昔の車はかわいいから、それ以上のものはないかもしれない。25年前に買った車も、いまだに手放せないし。車そのものも良いんだけど、“自分”が詰まっていたりもするので」

――松任谷さんがフランスで犬のフンを踏んだエピソードに、長岡さんが、「パリで犬のフンを踏んでみたい」と反応されたのが印象的でした。

松任谷 「パリで踏んじゃって……。イタリアでも踏みましたからね(苦笑)」

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

――長岡さんとのトークを終えて、最初に抱いた印象と変わりましたか。

松任谷 「僕は初期の頃からアレンジャーだったので、演奏はミュージシャンにお願いして自分の音楽を作ってもらっていたでしょ。これまで、たくさんのミュージシャンに会ってきたから、第一印象で、『この人はこういうタイプかな』とか、『こういう音を出す人かな』とか、パッと見でイメージできちゃう。『どのくらい自分を出してきて、どのくらい合わせてくれるのかな』というのも割と分かるつもり。今回は音を出してもらっていないから勝手なイメージですけど、ギタリストっぽくないと感じた第一印象通りかな。『俺が、俺が!』と前に出てくるタイプではなくて、全体像を俯瞰(ふかん)で見るタイプのミュージシャンかなと勝手に思っています」

――長岡さんは、憧れの番組で憧れの松任谷さんとのトークが実現しましたね。

長岡 「あの……。僕がいうのもおこがましいのですが、純粋というか、素直というか。何もまとっていない感じがしてすてきだなと思いました」

――本日は、番組史上初といってもいいくらいの荒天となりましたね。

松任谷 「長岡さんがスケジュールを空けて来てくださったから、無理してでも収録しないとね。でも、まさか、二つの台風が来る直前の収録で、地震もあるなんて珍しいことかもしれない」

――松任谷さんが、車を評する際に気を付けていることはありますか?

松任谷 「今は、ジャンルの基準が曖昧になりつつあると感じているので、ジャンルを念頭に置いてしゃべっています。それは音楽業界でも感じているのだけれど、そのジャンルを知らない人が見たらどう思うのかなと疑問に思うんです。何かを伝える時、同じ言葉でも知っている人が聞くのと、全く知らない人がそれを聞くのとは違うなということをいつも考えちゃって難しいと思うわけです」

長岡 「スポーツカーとSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではまったく違いますもんね」

――だから、収録中も「それを言語化すると……」と確認されていたのですね。

松任谷 「そう、『それは、こういうことですか?』とすり合わせをしたいんです」

「カーグラフィックTV」長岡亮介初登場 憧れの松任谷正隆とドライブ「うれしくて不思議な感覚」

――悪天候だった箱根での収録から一転、猛暑日となった都内で長岡さんの愛車「シトロエン・アミ6」でドライブ。乗車した感想をお願いします。

長岡 「隣にあの松任谷さんを乗せて走るなんて、恐れ多くもとても楽しい時間でした。いつも見ている番組に出演することができて、うれしい思いととても不思議な経験でした」

松任谷 「アミ6には初めて乗ったけどとても楽しかった。まるで映画のワンシーンのよう。ジャンポール・ベルモンドになった気分だった。冬の方が良かったけど……」

――視聴者の方へメッセージをお願いします。

長岡 「子どもの頃から見ていた番組に出ることができたし、松任谷さんとも話ができて、非常に思い出深い1日になりました。天国の父にも、報告したいと思います」

松任谷 「ミュージシャン同士が、音楽とは違う話題でトークするのを見る機会は珍しいと思うので、楽しんでもらえたらうれしいです」

【番組情報】
「カーグラフィックTV」
BS朝日
毎週木曜 午後11:00~11:30

取材・文/松下光恵

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