「おちたらおわり」簡秀吉×清水海李が互いの素顔を告白「プライベートではふにゃふにゃ」【後編】2026/07/22 18:00

中京テレビ・日本テレビ系で放送中の連続ドラマ「おちたらおわり」(水曜深夜0:24=中京テレビ制作)に出演する簡秀吉と清水海李。宇垣美里が主演を務める本作は、タワーマンションを舞台に、住人たちのプライドや欲望、複雑な人間関係が絡み合っていくヒューマンサスペンスだ。
前編では、以前の共演をきっかけに距離を縮めた2人の関係性や、互いが思う“沼落ちポイント”、それぞれが演じる桐ヶ谷カイと楠英治の役どころについて聞いた。
後編では、作品全体の魅力や撮影現場でのエピソード、共演者とのやりとりに加え、お互いだからこそ見えている素顔にも迫る。劇中では対照的な形で物語に関わる2人だが、インタビューでは終始、軽快な掛け合いを見せてくれた。
「登場人物一人一人がすごく個性豊か」

――第1話と第2話を拝見したのですが、面白くてあっという間でした。お二人は、この作品のどんなところに魅力を感じていますか?
清水 「人間関係がとても魅力的で、それぞれがプライドや思いを持ちながら人と接しているんです。心を割って話せるようになったり、仲良くなったりもするんですが、そこで終わらないのがこの作品の面白いところで。それぞれのプライドがあるからこそ、すれ違いやトラブルが起こっていくんです。そこは共感できる部分も多々あると思いますし、変化していく人間関係が一番の見どころです」
簡 「確かに、人間関係がテーマの作品ですよね。タワマンでのマウントの取り合いも、僕自身、読んでいて『実際にありそうだな』と思いましたし、すごくリアルに感じました。人間関係が変化していく様子だったり、クセの強い旦那さんたちだったり、登場人物一人一人が個性豊かなので、見ていてあっという間なんです。飽きることなく楽しめるところが、この作品の魅力です」
――共演者の中には芸人さんもいらっしゃいますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
清水 「僕は、明日海(宇垣)の夫・月島航平役のレインボー・池田直人さんとは現場でご一緒する機会がなかったのですが、心菜(風吹ケイ)の夫・桜庭篤役のガーリィレコード・高井佳佑さんとは一緒のシーンがあって。セリフは台本に書かれていますが、動きまでは決まっていないじゃないですか。高井さんは、その動きが役にすごく合っている上に、キャラクターを膨らませながら、なおかつ自然と笑いが生まれるようなお芝居をされるんです。撮影の合間も場を盛り上げていらして、さすがだなと思いました」
簡 「僕は池田さんと1日だけご一緒させていただいたんですけど、お芝居に対しての幅が広いというか。セッティングしている時の待ち時間でも気さくに話しかけてくださいましたし、存在自体がすてきで、すごく魅力的な方だなと感じました」
――会見では、風吹さんが印象的なセリフとして、第4話に登場する「人のものって最高」という言葉を挙げていらっしゃいました。清水さんはそのシーンにも関わっていますが、撮影はいかがでしたか?
清水 「そのセリフが出てくるシチュエーションが過激というか、面白い設定なので、そこは見どころなんじゃないかなと。やっていても新鮮で、こんなことは人生で経験できないので、そういう意味では楽しかったです。『人のものって最高』と言っている時の風吹さんの顔は、とんでもなかったです」
簡 「どんな表情されてましたか?」
清水 「(こんな感じ、と実演しながら)見ているこっちは『マジっすか?』みたいな(笑)」
――撮影はどんな雰囲気で進んでいったのでしょう?
清水 「最初は密着するシーンも結構ありましたし、緊張していましたが、実は同い年なんですよ。風吹さんも気さくな方だったので、ふざけ合いながら撮影できて、僕としては、全然気まずさを感じることなく臨めました。向こうはどう思っていたか分からないですけど(苦笑)」
――鈴木紗理奈さんとは夫婦役でした。ご一緒されて、どんな印象を持ちましたか?
清水 「紗理奈さんもパワフルな方で、面白い方です。年が20個くらい僕より上なんですよ。現場に入る前から、『本当に大丈夫? 私、息子と同じくらいじゃん』ってずっと心配されていて。年齢差があるからこそ、今回夫婦という関係で、僕が愛想を尽かしているという設定をリアルに表現できた気もしています」
――現場でのお芝居はいかがでしたか?
清水 「シーンごとに新鮮なお芝居をされるんです。アドリブではないんですけど、いろいろな動きをされるので、そのたびに刺激を受けました。受ける側としてもすごく楽しかったです」
――英治と紗都の関係性も後半で変わっていきますよね。
清水 「そこの関係性の変化も見どころの一つになると思います」
簡 「海李くん、パパ役は初めてですか?」
清水 「初めて。子どもが2人もいたし。(簡は)子どもと会っていないでしょ?」
簡 「会っていないですね」
清水 「めっちゃかわいいから」
簡 「マジっすか!」
清水 「第4話でバーベキューのシーンがあるんですが、その時に、英治は子どもに好かれている、人気者という設定があって。英治が子どもと遊ぶシーンを撮ってくださいと言われたんです」
――どんなふうに遊んだんですか?
清水 「僕が筋トレをするみたいに腕立てをしていたら、最初は子どもが一人、腕に捕まってきたんです。そこから『私も! 僕も!』って、2人、3人とどんどん増えていって。『ちょっと待って、順番にするから!』と言いながら、もう本当に首を絞められそうになりながら相手をしていました(笑)」
簡 「いいですね」
清水 「かわいかった」
簡 「テンションが上がっちゃったんですね。子どもっていいですよね」
清水 「マジでパワフルだった」
「プライベートでは、ふにゃふにゃしていてかわいらしい」

――あらためて本作でご一緒されて、お互いの役者としての魅力や、人として気付いたことはありますか?
清水 「彼は、ドラマだとビジュアルがキリッとしていて、シュッとしていて美しいじゃないですか。多分、女性の方からキャーッと言われるようなことをしているんですけど、プライベートでは、ふにゃふにゃしていてかわいらしい一面があって。そこのギャップはすごくいいなと僕は思っています」
――その“ふにゃふにゃしているところ”を一つ挙げるとしたら?
簡 「ずっと笑っていますね」
清水 「そうだね。あとは、いい意味で適当というか、会話も聞いているようで聞いていなかったりすることもあります。『あ、何でしたっけ?』みたいな(笑)」
――お酒を飲んでいる時も、簡さんはそんな感じなんですか?
清水 「こんな感じですね。ずっとこんな感じ」
(簡、清水の話を聞きながら隣で“デュフフ”と笑っている)
清水 「酔っぱらうと、こんな感じの“デュフフ”みたいな笑いがずっと出ている感じですね」
簡 「最近はお酒を飲むとすぐ寝ちゃうんですよ(笑)」
清水 「確かに」
――そういう時は介抱してあげるんですか?
清水 「いや、もう放置して、帰る時に介抱します。もう『起きて!』って」
簡 「そうですね(笑)」
――簡さんは清水さんについて、どんな魅力を感じていますか?
簡 「役者として、何でもできるというか、器用な方なんだろうなと思います。プライベートでもしっかりされていますし、僕が女性だったら、とても好きなタイプだなって。モテるんだろうなって。とにかくモテそう」
清水 「ありがとうございます!」
簡 「マジ、モテそうっす。肉体もオプションでついてますからね」
――逆に、清水さんの意外な一面はありますか?
簡 「お酒が弱いところですね。すぐ赤くなるんですよ」
清水 「でも、気持ちはちゃんとあるし。飲めないとかではなくて、顔にすぐ出ちゃうんです」

――続いて、本作はタワーマンションが物語の舞台ですが、お二人が頑張ってお金を貯めて買いたいものはありますか?
清水 「今は、やっぱり車ですかね。渋い車が好きで、マスタングに乗りたいんです。アメ車で、アメリカのめちゃくちゃ古いマッスルカーがあるんですけど、それに乗りたいなと。手入れも大変なんですよね。昔の車なので」
――簡さんは?
簡 「何だろう。買いたいもの……」
清水 「時計とか家とかないの?」
簡 「あ、家。欲しいものありました!」
――一軒家ですか? マンションですか?
簡 「一軒家ですね。一軒家の方が土地も資産になるじゃないですか」
清水 「急に現実的(笑)」
――お互い、どんな家に住んでいそうだと思いますか?
清水 「広くて、部屋もいっぱいあって、時計とかもジャラジャラ飾っていそう。あと帽子がめっちゃ多いと思いますね」
簡 「海李くんは、観葉植物がいっぱいあって、ロフトとかありそうですね。家の電気はLEDじゃなくてずっとオレンジ色。間接照明みたいな」
清水 「正解です。観葉植物はありますね」
簡 「正解、マジか。うれしい!」
清水 「エモい雰囲気がオシャレ、みたいな憧れがあります(笑)」
簡 「モテ部屋にしているんですね(笑)」
――簡さんのお部屋は、清水さんが想像されたものと合っていますか?
簡 「帽子はいっぱいあります。めっちゃ飾っていますね」
清水 「でも、散らかっているか散らかっていないかでいうと、(簡は)意外ときれいだと思う」
簡 「めっちゃ、きれいですよ」
清水 「僕は逆に散らかっているタイプ。片付けが苦手で、取り出したものを片付けるというのが苦手なんです」
――簡さんは家事が得意なんですか?
簡 「得意なんですよ。掃除が好きで、部屋は常にきれいにしています」
――お互いの部屋には行ったことは?
2人 「ないですね」
「家族や仲間、ファンの方たちが僕のストッパー」

――ここまでお二人の素顔も伺ってきましたが、タイトルの「おちたらおわり」にかけて。欲望や誘惑に“落ちない”ための、自分の中のストッパーは何だと思いますか?
簡 「家族じゃないですか。家族の存在が一番ストッパーになっていますね。あと地元の友達、仲間とか。応援してくださっているファンの方もそうですけど、いつも支えていただいている方たちが僕のストッパーだと思います。(自分のコメントに)カッコいい!」
――自分で「カッコいい!」って言っちゃうところが、すてきですね。
簡 「いや、でも本心なので!」
清水 「僕も、家族という意味では親の存在もそうかもしれないですけど、自分の子どもができたら考え方は大きく変わるんだろうなと思うんです。でも、それはまだ経験していないので分からなくて。僕自身は、自分のやりたいことや夢、信念みたいなものを大事にしているので、それがダメになってしまうとしても別のものを選ぶべきなのか、正直まだ分からないんです。だから今の自分にとっては、やりたいことや夢、信念みたいなものがストッパーになってくれるのかなと思います」
――今回のような役柄は、演じていてどうでしたか?
清水 「めっちゃやりがいがありました。役者として、自分とは全く違う、普段は経験できないような役を演じられるのは、テンションが上がります。これまでは高校生や先生役を演じることが多かったので、今回は新鮮でした」
――反響はありましたか?
清水 「知り合いから連絡が来ました。『クズそう』って。でも、そういう役だからこそ、その反応はうれしかったですね」
――簡さんは、聞き手に回る芝居が多いキャラクターだったとおっしゃっていましたが、演じてみていかがでしたか?
簡 「すごく楽しかったです。宇垣さんをはじめ、すてきなキャストの皆さんと共演できて、この作品に携わらせていただいて、お久しぶりの北川(瞳)監督、髙石(明彦)プロデューサーともまたご一緒できて。海李くんとも同じドラマに出られて、いい経験をさせてもらいました」
――明日海の話を聞き、受け止める場面が多かったと思います。カイらしさはどこに出そうと考えていましたか?
簡 「受けている時の表情や空気感を大事にしていました。明日海にとって、少しでも安心できる存在になれたらいいなと思いながら演じていました」

――最後に、中盤以降の物語を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。
清水 「僕が演じる英治は、これからもっとすさまじい動きをドラマの中で見せていくことになるので、英治がどう変化していくのか楽しみにしていただきたいです。そして、いよいよカイも出てくるので、2人がどう物語に関わっていくのかも見てほしいです」
簡 「ハラハラドキドキ、ちょっとドロドロしたドラマで、見応え十分だと思います。毎週楽しみにしていただきながら、皆さんにも『おちたらおわり』でドキドキした夏を過ごしていただけたらうれしいです」

【プロフィール】
簡秀吉(かん ひでよし)
2002年10月23日生まれ。京都府出身。近年の出演作に、ドラマ「好きやねんけどどうやろか」(24年/読売テレビ)、「君とゆきて咲く ~新選組青春録~」(24年/テレビ朝日)、「修学旅行で仲良くないグループに入りました」(25年/ABCテレビ)、映画「【推しの子】-The Final Act-」(24年)、「BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-」(25年)など。現在、「幸せになりたいマサムネ君」(MBSほか)でツバサ役を演じている。
清水海李(しみず かいり)
1999年7月17日生まれ。愛知県出身。近年の出演作に、ドラマ「彼女たちの犯罪」(23年/読売テレビ)、「世界で一番早い春」(25年/MBS)、「修学旅行で仲良くないグループに入りました」(25年/ABCテレビ)、映画「こころのふた〜雪ふるまちで〜」(24年)、「80年後のあなたへ」(25年)など。現在、「しもべの王子様」(TOKYO MX)で五藤侑真役を演じている。
【番組情報】
水曜プラチナイト「おちたらおわり」
中京テレビ・日本テレビ系
水曜 深夜0:24~0:54
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取材・文/斉藤和美 撮影/尾崎篤志
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