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「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」2026/05/17 12:00

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「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」

 NHK総合で放送中の夜ドラ「ラジオスター」(月~木曜午後10:45)で、町の消防士・西川誠役を演じている渋川清彦。渋川が演じる西川は、地震や豪雨による災害時に、一人でも多くの人を助けようと奔走する人物。おしゃべりが得意というわけではないが、甲本雅裕演じるラジオ発起人の松本の思いに共感し、“ラジオスター”に参加しているという役どころだ。

 福地桃子が主演を務める本作は、小寺和久さんによるオリジナル脚本。地震と豪雨で傷ついた能登の町を舞台に、大阪からボランティアでやって来た柊カナデ(福地)が、恩人の頼みでラジオのパーソナリティーを担当することに。集まったのは、番組作りの経験がない町の住人たち。予算もない、スタジオもない、電波もない。あるのは気持ちだけ。地震と豪雨で傷ついた町を明るくしたいと、名もなき市民がスターになっていくノンストップエンターテインメントドラマとなっている。

 優しく正義感にあふれ、信頼が厚い消防士の西川を熱演する渋川に役への思いや撮影の裏側を聞いた。

――渋川さんが演じる正義感にあふれた消防士・西川誠は、発災後の救助に奔走しながら、その時の体験から心に傷を抱えてしまいます。どのように役作りをされましたか?

「西川の役作りは難しかったです。人物設定には『正義感が強い』と紹介されていますが、どういうふうに演じようかなと……。役者は、何事も実際に経験することはできない。だから、話を聞くしかないと思いました。このドラマは能登の皆さんに取材したことをベースに作られています。実際に、輪島市町野町の消防士の方とお会いして話を伺うと『助けたかったけれど、助けられなかった人がいた』という体験をされた方でした。その方が歩んできた日々は想像を絶するものだと思います。難しい役どころでしたが、話を聞いた消防士さんのことを思いながら、少しでもその思いが画面に映っていればいいなと願って演じました」

「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」

――忘れられない出会いがあったのですね。能登の消防士の皆さんに撮影協力をしてもらっている際に、忘れられない出来事があったとか。

「撮影中に本当に緊急無線が入って現場が騒然としたことがあったんです。その時、一瞬でガラッと変わった空気と、消防士さんたちの『目』。皆さんの冷静で機敏な対応が忘れられません。町野町の消防士さんたちから教わったことを胸に撮影に臨んだので、自分は現場で『西川』の役でいる間、イスの背もたれに背中を預けることがありませんでした」

――第7週では、地震の時に西川がさくら(常盤貴子)を救助した人物であったことが明かされました。そのシーンを振り返っていかがでしょうか。

「実際の被災地の資料映像にも目を通した上で撮影に臨みましたが、あのシーンは、あらかじめ芝居のプランを頭の中で作り込むというよりも、その状況の中で自然と湧き上がった感情に身を委ねた、という感覚です。現実で同じ状況に直面したときに自分がどう行動できるのかは、想像もできません。ただ、こうした極限の状況が実際にあったのだと思いながら演じていました」

――能登の撮影期間で印象に残ったことを教えてください。

「能登の言葉が難しくて、ロケの間は地元の方々と会話して『音を入れる』ということを意識していました。やっとなじんできたかなと思ったところでクランクアップしてしまいましたが……。輪島に滞在中、よく通っていたお店があります。そこで出される料理に、伝統工芸品の輪島塗の器が使われていて、魅了されてしまいました。輪島塗を実際に触ってみると、その美しさと軽さ、手になじむ使い心地に心を奪われます。高級品なのに、能登の皆さんはこの器を日常使いしているんですよね。私も飯わんと汁わんを能登で買い求めて、皆さんにならって『日常使い』しています。毎日の食卓が豊かになりました」

「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」

――能登は魅力的な場所なんですね。その地で一緒に過ごされた、共演者の皆さんとの撮影中のエピソードも教えてください。

「カナデ役の福地さんがナチュラルにラジオシーンを演じているのが魅力的でした。私は、セリフとセリフの合間に言葉を発することがあまりできなかったなと思い返しているのですが、福地さんはその点でもすごく自然で。松本を演じる甲本さんとは、しっかり絡むのは今回が初めてでした。実は、自分のドラマデビュー作となった刑事ドラマで共演していて、その時のことを甲本さんも覚えていたんです。甲本さんはカメラが回っていない間もずっとしゃべっていて面白いですね(笑)。松本の役どころそのままで、それを私はじっと見ている。甲本さんと私は、作中の『功介』と『誠』の関係に近いです」

「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」

――最終週(5/18~5/21)の見どころと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

「『ラジオスター』のみんながそれぞれどこに向かっていくのか、見守っていただけたらと思います。本作はフィクションのドラマとしてエンターテインメント性豊かでありながら、取材したことを参考にしているので、とてもリアリティーのある作品になっていると感じました。地震の発生から2年半がたとうとしていますが、報道の数も減って、少しずつ風化していくことへの懸念もあります。そんな中、『能登の今』がドラマとして残ることに、大きな意味があると思っています。能登の皆さんが協力してくださってできたドラマです。本作をきっかけに、少しでも多くの方に能登を知ってもらえたらうれしいです」

「ラジオスター」渋川清彦、撮影中に実際の緊急無線「忘れられません」

【番組情報】
夜ドラ「ラジオスター」

NHK総合
月〜木曜 午後10:45〜11:00

文/TVガイドWeb編集部

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