「GTO」が28年ぶりに“連ドラ”として復活! 反町隆史が語る「何も変わらない」鬼塚の魅力2026/05/01 06:00

1998年に放送され、老若男女を問わず大ブームを巻き起こした連続ドラマ「GTO」。主演の反町隆史さん演じる“グレート・ティーチャー・オニヅカ”こと伝説の教師・鬼塚英吉が、型破りな行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマを描き、多くの人々の心を揺らした。
2024年には、26年の時を経て、スペシャルドラマ「GTOリバイバル」として復活。満を持して、連続ドラマとしては28年ぶりに、7月20日より「GTO」(月曜午後10:00=カンテレ制作)がよみがえることに。クランクインを前に、52歳となった鬼塚を演じるにあたってのプランや本作への熱い思い、令和ならではの要素も詰まった26年版「GTO」の見どころなどを反町さんに聞いた。
――2年前に放送された「GTOリバイバル」を経て、今回連続ドラマが決まった時の心境はいかがでしたか?
「リバイバルの放送時点で、98年から20年以上がたち、鬼塚は50代になりましたが、ドラマの内容しかり、鬼塚が言っていることや鬼塚自身についても、“当時と変わらなくできる”感覚がありました。年齢を重ねて、上から目線になったり、時代に染まっていたら違っていたと思うのですが、決してそうではなく、98年版と通じるものを発見できたんです。ただ、リバイバルももちろん面白かったのですが、“もし連続ドラマでできたら、もう少し違った打ち出し方ができたのかな”とは思っていて。ただ、その時は実際に連続ドラマをやろうとは特に考えていませんでした」
――そこから連続ドラマが決まったのには、どういう経緯があったのでしょうか。
「ある日、友人から1枚の写真が送られてきて、そこに写っていたのが、親子三代でリバイバルをテレビで見て、楽しんでいる姿だったんです。それを見た時に、鬼塚というもののアプローチの仕方を超えた上で、僕自身もテレビで育ててもらった気持ちがすごく強いのと、ドラマで皆さんに何かしらの恩返しをしたい、その気持ちが通じる作品ができたらいいなと思ったのが、今回の始まりでした」
――すてきなきっかけがあったのですね。
「僕の家もそうだったのですが、90年代は家族みんなでドラマを見て、好きな番組が始まる時間になるとテレビの前にかじり付く。自分がそうやって育ってきたこともあり、今の時代にもこれができたらいいなと思って。その写真がきっかけで、プロデューサーの安藤(和久)さんや河西(秀幸)さんに、連続ドラマはどうでしょうか、というお話をさせていただきました」
――「三世代で見ていた」というお話のように、老若男女さまざまな世代からこの作品が愛される理由はどこにあると感じていますか?
「今はこういう先生が少なくなっていて、学校だけでなく社会にも、鬼塚のような存在はなかなかいないと思うんです。鬼塚は生徒と本当に対等に向き合える人で、そこが一番の魅力であり、26年版の鬼塚もそこは変わっていなくて。鬼塚は今、この時代に必要な人物だと思っています」
――今回の連続ドラマ放送にあたり、アップデートされた部分もあるのでしょうか。
「アップデートはしていないです。鬼塚がどういう気持ちで学校と、そして生徒と向き合うか、そこを一番大事にしたいので、“難しい話はやめよう”というのがあって。今回、監督が中島(悟)さん、脚本も遊川(和彦)さんと、98年のスタッフの方が集まってくださっているのですが、皆さん必ず成功させるという思いで臨んでいます。ただ、スタッフの半分以上は98年版の再放送を見ていたような若い世代の方なので、皆さんと意見を出し合いながら、いい時間を過ごせたらと思っています」
――リバイバル放送時点で鬼塚は50歳とのことで、お芝居をするうえで“年を重ねた”ことを意識された部分はありましたか?
「いえ、ないですね。リバイバルの放送時にも『98年の鬼塚に戻れたら』とお話ししたのですが、今回もその思いは変わらず、遊川さんもそこをくみ取って脚本を書いてくださって。僕自身の根っこも当時から変わっていないですし、台本を読んだり、監督とお話をする中で、やはりよみがえってくるものがありますね。リバイバルの時よりも、より98年の雰囲気に戻しつつ、少しだけ成長した、大人になった鬼塚がいるかもしれません。ただ、“生徒と向き合う”という基本は通じて何も変えていません」
――おっしゃる通り、台本を拝読して、98年版と変わらない「GTO」の世界にひき込まれました。
「そうですよね。1話から“鬼塚いじめ”のようなシーンが展開して、おそらく泣けるのはラストだけじゃないかな(笑)。監督や遊川さんとも、8割はふざけて、遊んで、残りの1~2割は真剣にやって、かっこいいことを言う、“それが鬼塚だよね”と当時から言っていて。藤沢とおるさんの原作漫画を、テレビドラマ化するにあたり、そんな話をしていました。そして、まさしく今回もその通りになっていると思います」

――今回は時代背景もあり、98年版とはガラッと生徒の皆さんの雰囲気も変わるかと思います。どのように関係値を作っていこうと考えられていますか?
「98年の時って、実は僕、24歳なんです。そして、実は(生徒役の)池内(博之)もそう変わらなくて、22歳ぐらいで高校生役をやっていたという(笑)。窪塚(洋介)もそうですが、大人が高校生を演じていたので、そういう意味ではお芝居が素晴らしかったなと。ただ、今回はリアルに高校生世代の俳優の方で選抜したと聞いていて、その良さが絶対にあると思います。最初はいい意味で距離を置きながら、互いにぎこちない感じもあるかもしれませんが、徐々に近づいていけたらいいなと思っています」
――98年版の「GTO」生徒キャストからはたくさんのスターが輩出されました。
「今回も誰にでもスターになれる可能性はあると思いますし、そうなってもらえたら幸せですね。自分の教え子がスターになるなんて、一番うれしいことじゃないですか。ちなみに、窪塚や小栗(旬)は、今でも僕のことを『先生』と呼ぶんです(笑)。大人になってから会うと、当時は話せなかった会話ができたり、雰囲気もまた変わって、すごくいい時間を共にできています」
――クランクインに向けて、撮影を楽しみにしているシーンがありましたら教えてください。
「それぞれにハードルの高さがあるのですが、まずは生徒たちとしっかり向き合っていきたいです。懐かしい先生や生徒も出てくれる予定なので、そこも楽しみですし、おそらく何も変わらないので(笑)、会話なども懐かしく見ていただけると思います」
――1話から、98年版と変わらず、体当たりの衝撃的なシーンがあって驚きました。
「もう20代ではないので、体の面は無理せずやろうと思っています。川に飛び込むシーンもあるのですが、そこはゴールデンウイークを過ぎてからやらないと冷たいよ、と伝えておきました(笑)」
――本作では、“グレートティーチャーとは何なのか”、それを最終回にかけて、ひもといていくとお聞きしました。その答えにたどり着くということは、今回がラストの可能性があるということでしょうか。
「今回の連続ドラマを経て、新たな領域や新たな世界がまた見えると思いますし、“グレートティーチャー”が何なのか分かったからといって、とどまることなく、いろいろな学校に行きたいです。スタッフの皆さんもそうですし、プロデューサーも監督も、実際に各地の学校に行って、下調べしながらドラマを作っているので、そこで感じた謎を今後も解いていけたらと」
――そんな鬼塚の旅を通して、視聴者の方にどんな思いを届けたいでしょうか。
「ふと見た時に、“元気になれるな”“熱くなれるな”とか、“泣けるな”とか、何か視聴者の方の中に生まれる感情があればいいなと。今、このデジタルの時代に、人と触れ合ったり、人と共感したり、人と表現したり、その感覚をもう一度呼び起こして、ドラマを見終わった後に“いい時間だったな”と思っていただけたらいいなと思います」。
――あらためて、反町さんにとって「GTO」はどんな存在になっていますか?
「代表作ですね。日本のみならずアジアの方からも、僕といえば『GTO』と言われることが圧倒的に多くて。鬼塚という男は、本当に魅力があるのだなと感じます。まず、こんなキャラクターを描ける藤沢さんが素晴らしいですよね。50代の鬼塚も、何も変わりません。変わらないうえで何がそこに生まれるのか、今回はそこを問いただしていく側面もあると思います」
――生徒たちがタブレットを使っているなど、令和ならではの要素も詰まった26年版ですが、本作ならではの見どころは?
「何も変わらないところです。学校や生徒は変わっても、鬼塚は何も変わらない。これが一番の魅力だと思います。若い世代の方に対しても、ああだこうだと言葉で言うのではなく、『GTO』というフィルターを通して、“大事なことは20年以上たっても変わらないんだよ”と伝えられたらうれしいです」

【プロフィール】
反町隆史(そりまち たかし)
1973年12月19日生まれ。埼玉県出身。AB型。近年の出演作はドラマ「グレイトギフト」(テレビ朝日系/2024年)、「TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係」(25年/テレ東系)、ドラマ「ラムネモンキー」(フジテレビ系/26年)、「北方謙三 水滸伝」(WOWOW/26年)など。
【番組情報】
ドラマ「GTO」
カンテレ・フジテレビ系
2026年7月20日スタート
月曜 午後10:00~
取材・文/片岡聡恵
関連リンク
この記事をシェアする














