加藤清史郎×鈴木仁「君が死刑になる前に」で共演「無理に作らなくても距離が縮まった」2026/04/01 07:00

死刑が執行されたはずの死刑囚と、過去で再び出会う。現在と7年前を行き来しながら、連続殺人事件の真相に迫るオリジナルサスペンス「君が死刑になる前に」(木曜午後11:59)が、4月2日より読売テレビ・日本テレビ系でスタートする。
主人公・坂部琥太郎を演じるのは、地上波連続ドラマ初主演となる加藤清史郎。映画監督を志しながらも、ある出来事をきっかけにその道を離れた青年という役どころで、”真実を見つめるまなざし”が物語の軸となる。そんな琥太郎と行動を共にする学生時代からの友人でカメラマンの馬渕隼人を、鈴木仁が演じる。お調子者に見えて、実は誰よりも琥太郎の才能を信じている、人間味をにじませる存在だ。
撮影序盤とは思えないほど自然なかけ合いを見せる2人に、役作りの裏側や現場のリアルな空気感、そしてそれぞれの価値観がにじむトークをたっぷり聞かせてもらった。

──今回は完全オリジナルの作品ですが、演じる上でとりわけ意識していることは何ですか?
加藤 「オリジナルだからこそ、キャストとプロデューサー、監督、脚本とのキャッチボールがとても重要だと感じています。原作があれば、それを参考にできますが、今回はそうではないので。台本一つ取っても、語尾の音が少し高いだけでニュアンスが大きく変わるし、受け取り方も人によって違う。だからこそ、『みんなが共通で持っておきたい琥太郎ってどういう人物なのか』『どういう方向性でいくのか』を、かなり緻密にコミュニケーションを取って共有しないと難しいだろうなと。怖がらずにしっかりキャッチボールする。豪速球で投げ合う瞬間もあれば、柔らかく返し合うこともある。その積み重ねで少しずつ方向性が固まっていくのかなと思っています」
──そうしたコミュニケーションは、現場ではどのように重ねていっているんですか?
加藤 「周りのキャストの方がどういう人物でいてくれるかもすごく大きいですし、役の方向性は話しながら決めつつ、実際にシーンに入った時は、その場にあるものに反応していくことを大事にしています。日常的なシーンもすごく多いので、なおさら重要だと感じていますね」
──加藤さんの芝居を受けて、鈴木さんはいかがですか?
鈴木 「豪速球……(笑)。本読みの前から『清史郎くんだからこういう感じかな』とか、『こういうイメージだけど現場に行ったら全然違うかもしれないな』と想像はしていました。監督からも、セリフ回しは自分のリズムに合わせていいと言われているので、その日の中でキャッチボールはできているのかなと感じています。まだこれからこだわれる部分もあると思いますし、お互いのリズムが分かってきたら、話さなくても投げ合えるシーンも出てくると思うので、そこはすごく楽しみですし、自分も常に受けられる準備をしておきたいなと思っています」
加藤 「豪速球といいましたが、琥太郎としては豪速球を投げている感覚はないんですよね。役者同士の部分ではあるんですけど、琥太郎として隼人と後輩の凛(与田祐希)の前に立った時は、力みが一切なくて。どちらかというと下投げとか、転がすくらいの感覚で」
鈴木 「でも、その球を隼人なりに拾って、違う形で返していくのがこの関係性で。そういうやりとりが結構出てくるのかなと思います」

──劇中で行動を共にする後輩・月島凛役の与田さんも含めた3人の関係性は、どのように築いていったんですか?
鈴木 「近づこうと力んだわけではないですが……」
加藤 「学生時代の関係性が物語のベースにあるので、自然と距離は近くなるだろうなと思っていましたし、仲良くなれたらいいなという気持ちもありました。仁くんと与田さんはもともと知り合いで、本読みの段階で既にいい関係性ができていたので、ある意味、そこは心配していなかったです(笑)。一方で、自分とどう関係を築いていくか、そして大隈汐梨(唐田えりか)という存在を含めて、この作品の軸になる人物同士のバランスはすごく大事だと感じていました。ただ、実際に現場に入ってみると、無理に作ろうとしなくても自然といい距離感が生まれていって。結果的には、関係性について不安を感じることはまったくなかったですね」
鈴木 「ほんとにまったく心配はなかったですね」
──お芝居以外ではどんな話をして盛り上がるんですか?
鈴木 「言えないことが多いです(笑)。個人的な話が多過ぎて」
加藤 「本当に、みんなのいろんなことを知っています(笑)」
鈴木 「『7年前』がキーワードなので、自然と過去の話になって。中学時代に見ていたYouTuberとか、音楽の話とか」
加藤 「見ていたタイミングが近かったりして。SEKAI NO OWARIの話をしたり」
鈴木 「普通、初日って『好きな食べ物は?』とか聞くじゃないですか」
加藤 「『そういえば聞いとく?』って話をしたくらいで(笑)」
鈴木 「その前にもう『なんだよ、この話』っていう深い話を初日の時点でしていたので」
加藤 「いい意味で最初から力が抜けていて、自然に話せる空気がありましたね」

──加藤さんが演じる琥太郎とはどんな人物で、ご自身と重なる部分は?
加藤 「琥太郎は、大学時代にドキュメンタリーを撮る映画監督を志していましたが、やりたいことを突き詰めていく中で大きなトラウマを経験し、その道から離れている人物です。ただ、そういう経験をしているにもかかわらず、彼の目の奥はまったく曇っていない。人を見ようとする誠意や、真実に向き合う姿勢が失われていないんです。僕はそこがとても好きで。琥太郎みたいな境遇の人ってすごく多いと思うんです。やりたいことを続けるのは本当に難しいし、やりたくないことに全力で向き合っている人もたくさんいる。でも、例えやりたいことができなくなったとしても、人との向き合い方さえ失わなければ、何か良いことが待っているかもしれない。そんなメッセージが詰まっていると感じています」
──その“人との向き合い方”という部分は、ご自身とも重なる感覚がありますか?
加藤 「自分との共通点でいうと、人のことをよく考えるところは似ていると思います。琥太郎は、相手がどう思うかをすごく考えた上で言葉を選ぶタイプで、どちらかというと下から出す感じなんですけど、僕はそこまで考えるところは一緒。でも、『こうかも』と思ったら割とそのまま投げてしまうタイプで(笑)。スピードは違うけど、同じところを通っている感覚はありますね」

──鈴木さんが演じる隼人について教えてください。
鈴木 「この作品は、真実とは何かを10話通して紆余曲折(うよきょくせつ)しながら探っていく物語なんですけど、その中で隼人は日常会話のシーンも多くて。だからこそ、その人間性や面白みをどう引き出すかを意識しながら撮影に臨んでいます。琥太郎、隼人、凛、それぞれが自分自身と葛藤しながらどう向き合うのか。逃げてしまえばそれで終わりの結末に、どう立ち向かっていくのか。そしてタイムスリップしていく中で、過去と未来をどう変えていけるのか。そういった部分も含めて楽しんでいただけたらうれしいです」
──作品では7年前へのタイムスリップが鍵になりますが、お二人はタイムスリップや超常現象を信じる方ですか?
加藤 「考えたことはなかったんですけど、お化けや宇宙人の類いは信じているんです。『いるだろう』って。この世に僕らが存在している時点で、目に見えないものがあってもおかしくないじゃないですか。ここに鈴木仁が座っていて、ここに加藤清史郎が座っているなら、この間にもう1人いても不思議じゃないというか。タイムスリップも、顔が似ているとか、そういう都市伝説みたいなものもありますよね」
鈴木 「そうそう、下北沢のある場所に行くと、昔あったラーメン屋さんが出てくるっていう都市伝説とか……」
加藤 「なんか、わりと信じている人の話し方だね(笑)」
鈴木 「信じる信じないというより、『あったら楽しいな』という感じなんです。『面白ければOK』みたいなマインドなんですよ」

──もし作品のように7年前に戻れるとしたら、その時代でどう過ごしますか?
鈴木 「僕はその場で楽しみますね。あの時、めっちゃ混んでいた店に、人気になる前に先取りで行けちゃうとか(笑)。遊園地もできたばかりのタイミングで行けるし、『この年ついていないな』と思っても、おみくじが大吉だったらそれだけで楽しいし。なんでも楽しめるタイプなんですよ」
加藤 「なんか、隼人みたいなこと言っている(笑)。僕は逆に、退屈だなって感じちゃうかもしれないです。一度経験していることじゃないですか。そういうのをもう1回なぞるのは、あまり興味がなくて。本当に外に出ずにこもっていたいかもしれないです。世間に干渉したくなくなっちゃうというか。あの時こうしていたら、という後悔はもちろんあるんですけど、そっちの道を選んでしまったら今の自分には戻れないじゃないですか。今の楽しみすら奪われる可能性があるなら、何もしない選択をすると思います」
鈴木 「全然タイプが違う。7年前に戻って、その時に会っていたら仲良くなっていなかったかもしれないね(笑)」
加藤 「ほんとに、そうだよね。それはそれで面白いけど(笑)」

──第1話では、警察官が「溶けたアイスを飲むのが好き」と話すシーンもありますが、お二人にも人にはなかなか理解されないようなこだわりはありますか?
鈴木 「僕は高所恐怖症なのにジェットコースターとかバンジージャンプが結構好きで。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの“ザ・フライング・ダイナソー”に乗る前なんて、もう本当に嫌で。怖いし、乗りたくないなって思っているんですけど、乗り始めたら楽しくて。でも三半規管が弱いから、最後は気持ち悪くなって終わるっていう(笑)。自分の気が向くままに動いて、その先のことはあまり考えていなくて。どうなっても楽しければいい、という感覚なんですよね」
加藤 「仁くんは、すごく楽しそうな時と、無邪気な時と……分かりやすいよね(笑)」
鈴木 「さっきも与田さんに『分かりやすい』って言われました(笑)」
加藤 「そうだよね(笑)。考えてみたけど、僕は変なこだわりはあまりなくて。あえて言うなら、歯ブラシを立てる向きが気になることぐらいですかね。どっちを向いているかで気持ちが変わるというか。前を向いていると『磨けよ!』って言われているみたいなので(笑)、奥を向いていてほしいです」
──ここまでさまざまなお話をうかがってきましたが、あらためて視聴者の方へメッセージをお願いします。
加藤 「突如7年前に戻った琥太郎たちが、現在と過去を行き来しながら連続殺人事件の真実を探り続けます。何がどうなるか分からない、時空を越えたサスペンスをぜひ楽しんでいただけたらと思います」
鈴木 「それぞれが葛藤しながら真実に向き合っていく姿を、ぜひ最後まで見届けてください」

【プロフィール】
加藤清史郎(かとう せいしろう)
2001年8月4日生まれ。神奈川県出身。1歳から芸能活動を開始。NHK大河ドラマ「天地人」(NHK総合ほか/09年)で注目を集め、以降、ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系/21年)、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系/23年)、「放送局占拠」(日本テレビ系/25年)などに出演。また、近作では「北方謙三 水滸伝」(WOWOW)にて阮小五役を演じた。
鈴木仁(すずき じん)
1999年7月22日生まれ。東京都出身。2017年、ドラマ「リバース」(TBS系)で俳優デビュー。以降、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系/18年)、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系/19年)に出演。「モトカレ←リトライ」(テレ東系/22年)で初主演を務める。ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルを務める。近年の主な出演作は、ドラマ「ダメマネ!」(日本テレビ系/25年)、映画「八犬伝」、「かくかくしかじか」など。8月28日に映画「時には懺悔を」の公開を控えている。
【番組情報】
「君が死刑になる前に」
4月2日スタート
日本テレビ系
木曜 午後11:59~深夜0:54
【プレゼント】

プレゼント用の写真を前に「仲良さそうに映っている!」と加藤さん。「めっちゃよく撮れてる」と鈴木さん。取材時は撮影開始からまだ1週間ほどでしたが、テンポよく言葉のキャッチボールを楽しむ2人の様子はすっかり打ち解けた雰囲気で、ドラマ本編でのかけ合いがさらに楽しみになりました。
加藤清史郎さん、鈴木仁さんのサイン入り生写真を2名にプレゼント!
TVガイドWeb公式X(@TVGweb)をフォローし、下記投稿をリポスト。
https://x.com/TVGweb/status/2039134299681898668
【締め切り】2026年4月29日(水)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/斉藤和美 撮影/TVガイドWeb編集部
キーワード
関連リンク
この記事をシェアする














